英語の勉強を始めようと思って英語が得意な人に勉強法を聞いてみたけど、人によって言っていることが違って悩んだことはありませんか。
単語や英文法などの基礎からしっかりやるべきという人もいれば、いきなり誰かと英語で会話したほうがいいという人もいます。
「一体何が正しいんだろう?」
そんな疑問を抱えながら勉強しても、たぶん身が入りませんよね。
本記事ではそもそも「何から勉強していいか分からない」というあなたにオススメの英語学習ステップをご紹介します。
私は社会人になってから英語を学び直し、TOEIC300点から900点まで伸ばして外資系企業や国内大手企業へのキャリアアップ転職できました。
今でこそ毎日英語を使って海外と繋がって仕事をしていますが、英語を勉強する方法や順番を間違ったためにすごく遠回りしてしまいました。
その反省を生かして本記事をまとめていますので、きっと参考になると思います。
- 英語初心者が一から英語を効率的に学ぶ方法がわかる
- 英語を勉強するメリットがわかる
- 社会人でも英語を継続できる勉強法がわかる
社会人から英語学習を始めるステップ
まず英語学習の概要を頭に入れておきましょう。
英語を仕事で使う上で必要な技能は以下の4つです。
- リーディング力:読むスキル
- リスニング力:聞くスキル
- スピーキング力:話すスキル
- ライティング力:書くスキル
勉強する順番も①~④の順番で大丈夫です。
とにかく①と②を最初にしっかり身につけることが大切で、これら2つのスキルが英語を話したり書いたりする基礎となります。
英語初心者におすすめの本・参考書は以下の記事を参考に選んでみてください。
>>英語の勉強におすすめの本18選。社会人から学び直しても遅くない。
①リーディング力向上(単語と英文法)
誰しも中学や高校で英語の授業を受けているのでゼロからという訳ではないですよね。
でも社会人になってからほぼ一から学ぶ場合は、英語に関する知識を整理するためにも単語と英文法から学び直すことをオススメします。
しかも中学レベルからです。
バカバカしいと思うかもしれませんが、中学英語はとても大切。
中学英語をマスターすれば簡単な会話ができますから、現時点で少しも英語を話すことができないなら中学英語レベルにも達していないと考えてください。
ただ当時と今では目的が違うので学び方も変わる点は注意です。
学生時代はテストや受験で必要だったから知識やテクニックとして覚えますよね。
でも社会人は仕事で使うことが前提なので知識としてのみではなく、その知識を仕事で使うスキルとして学ぶ必要があります。
同じ知識であっても目的が変われば、学び方も変わります。
だからもう一度中学レベルに立ち戻ることを強くオススメします。
一つ覚えるときのコツをお伝えするとすれば、頭の中で単語や英文法が表す状態をイメージして覚えると良いです。
単語だったらその言葉の表すモノの絵や状況をイメージして覚えます。
英文法であれば時制=時間軸を頭で想像したり、助詞の概念を絵でイメージして覚えると英語でコミュニケーションをとるときに英語の情報をストレスなく受け取れますよ。
②リスニング力向上(発音・音読トレーニング)
私は単語・英文法の総復習から始めたところまでは良かったのですが、いきなりアルクの1000時間ヒアリングマラソンという中・上級者向けのリスニングテキストにチャレンジしてしまいました。
全く歯が立たずCDの音声も言葉として聞き取ることもできませんでした。
英語初心者にとって教材を間違うことは大幅な遠回りに繋がります。
いきなり長文のリスニングテキストにトライするのではなく、まず発音や音読トレーニングをすることをオススメします。
発音は学習初期にある程度矯正しておかないと後で直すのが大変です。
英語は色々な国の人が話す言語なのでそれぞれの国の母語に引きずられ、発音も国ごとに特徴がでます。
そのため多少発音が間違っていても、英語に堪能な外国人は聴き取ってくれるでしょう。
でもお手本にする英語の音声はネイティブのアメリカ人かイギリス人の発音です。
英語って自分が発音できない音は聞き取りにくいんです。
リスニング力を上げるためにも、発音系の参考書を1~2冊は初期にやっておくと後の勉強がぐっとラクになります。
発音と一緒で読み上げることができない英語は聞き取れません。
まずは英文を読み上げる練習をしましょう。
テキストは何でも構いませんが、森沢洋介先生の音読トレーニングを1冊やるだけでもリスニング力は大幅に上がると思います。
この音読トレーニングにはもう一つ効果があって、スピーキング力向上にも役立ちます。
英語って独特の話すリズムがあるんです。
イメージとしては波を打つようなリズム。
それをマスターすると一気に英語っぽい話し方になり日本人英語から一皮むけます。
しかもこのリズムがあると外国人にとっては、とても聞き取りやすくなります。
「英語話せている感」がでて、テンションもあがりますよ。笑
③スピーキング力向上(瞬間英作文)
単語・英文法・音読でインプットは十分です。
TOEIC対策であればこれらを何度も反復し、教材のレベルを上げるだけでスコアは伸びていくと思います。
しかし英語学習の最終ゴールは英語を使って外国人とコミュニケーションすることでしたよね。
ここで外国人といきなり英語を話そうとしても、撃沈する可能性があるので実践前の準備運動をしておきましょう。
そこでオススメなのが瞬間英作文です。
英語ネイティブでもない限りは思ったことを直接英語で話すことはできません。
日本人は、「日本語で文章を考える→頭で英語に翻訳する→英語で話す」というステップを踏まないといけません。
結果、たどたどしい会話になってしまいます。
でもこのステップは避けて通れないので、せめて超高速でこれらのステップを回してしまおうという訓練です。
この勉強方法の良いところは、簡単で誰でもできてスピーキング力を上げられるだけでなく、ライティング力の向上にもつながります。
英語の勉強を開始した初期にこの勉強法を知っていたら、もっと早く上達していただろうと思います。
瞬間英作文にオススメの本は以下の記事にまとまっていますので参考にしてください。
>>英語の勉強におすすめの本18選。社会人から学び直しても遅くない。
④ライティング力向上(日記)
ライティング力は瞬間英作文だけでも十分鍛えることができます。
もう一段レベルアップしたければ日記がオススメです。
実は普段使う言葉ってある一定の範囲に収まります。
携帯でメールを打つ時に予測変換だけで文章できたという経験はありませんか。
つまりあなたが普段使用している語彙は限られているということです。
ということはあなたが普段使用する言葉を英語にすることができれば、限られた語彙力でも自分が言いたいことを書きたいことが書けるということです。
日記は普段自分が使う言葉が凝縮されているので、英語で日記を書くことで自分だけの文例集が出来上がります。
何も毎日長文を書く必要はりません。
一文でも構いません。
毎日英語に触れることで習慣化にも役立ちますよ。
おすすめの勉強法については以下の記事にもまとめていますので参考にしてみてください。
実践編:オンライン英会話
これまでのステップを踏めば、英会話に必要な基礎や応用はかなりできてきていると思います。
最後は実践するのみです。
実践方法としては語学留学、駅前留学(通学型英会話スクール)等がありますが、どちらもめちゃくちゃ高額ですし、きちんと基礎を勉強してからでないと全く役に立ちません。
外国に行ったら英語ができるようになるというのは、英語ができるようになった一部の人だけが高らかに言っているだけで、その背後には多くの脱落者が存在しています。
まずはお金も時間もそれほどかからないオンライン英会話から始めるのがオススメです。
語学留学をしたいと思っても、ある程度オンライン英会話で手ごたえを感じてから行ったほうがよいでしょう。
仕事で使うことが目的であれば語学留学は仕事も辞めないといけないのでコスパ的にはおすすめしません。
仕事も結局オンラインで会話することが多いので、オンライン英会話のほうがむしろリアルです。笑
>>オンライン英会話とは?英語の勉強法としてのメリットや効果を解説
英語を勉強するメリット
英語の勉強をしなければと思うと空回りして焦るばかりです。
英語ができるようになった自分の姿やメリットをイメージしておくとモチベーションも維持できるはず。
以下は私が英語を勉強して実感として感じるメリットです。
移住については未経験ですが、英語ができないよりできたほうがラクだし何より楽しいと思います。
- 転職で有利になる
- 海外出張できるチャンスが増える
- 会社で重宝される
- いろいろな情報にアクセスできる
- モチベーションの高い仲間と出会える
- 海外旅行が何倍も楽しくなる
- 移住もラクになる
英語ができることで、これまでだったら絶対話せないような人と繋がれる点はやはり大きなメリットだと感じています。
後は転職や仕事でも優遇してもらえるので多少お金をかけてもすぐに回収できます。
若ければ若いうちに始めたほうがいいと思います。
そう、今がその一番若いときです。
英語を勉強するメリットについては、以下の記事に記載しているので参考にしてみてください。
>>今さら英語を学ぶメリットある?勉強するメリット7つを実例で紹介
社会人が英語の勉強時間を確保する方法
学生のときはヒマなくらい時間があっても、社会人になったら自由時間は激減しますよね。
結婚したらさらに減り、子どもができたらもっと減る…
そう社会人には時間がないのです。
でもイーロン・マスクも私もあなたも与えられた時間は24時間です。
では、どうするか。
時間を作るしかありません。
一日の生活を見直して無駄な時間を見つけ出します。
携帯ゲーム、SNS、テレビ、ネットサーフィンなどなど。
案外勉強に使える時間はあちこちにあります。
「英語の学習について優先順位を高くしたら、それより低いものにかける時間を削る。」
これが鉄則です。
英語はスキマ時間を活用して勉強することができます。
通勤時間や移動のときも単語の勉強に充てることができます。
細切れでもいいから毎日英語に触れる、習慣化していくことが大切です。
歯磨きするように英語の勉強ができるようになったらこっちのもの。
「今日は歯磨きしようかな」って悩む人は少ないですもんね!
たまには気晴らしも大事
英語初心者は英文を読んでいると分からない単語ばかりで、理解するのにも時間がかかります。
英語の音声を聞いても言葉として入ってこなくてへこむこともあるでしょう。
そんなときはNetflix、HuluやAmazon primeで海外映画やドラマを見ましょう。
もちろん字幕ありで!
毎日何らかの方法で英語に触れ続けることが大切です。
注意点ですが、吹き替えはやめときましょう。笑
まとめ
英語は継続が命です。
勉強すれば必ず伸びます。
ただ成果が見えるまでに時間がかかるだけです。
特に英語初心者の場合、その成果を味わう経験が少ないため途中で勉強を投げ出してしまうことが少なくありません。
この記事で紹介したステップで勉強していけば、確実に英語力を積み上げていけるはずです。
その先にはたくさんのメリットがあなたを待っています。
多くの人が継続できないからこそ、これらのメリットを享受できるわけです。
さぁ楽しい英語の勉強ライフを始めましょう!
英語初心者にオススメの本も以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
>>英語の勉強におすすめの本18選。社会人から学び直しても遅くない。