収入が少なくても学歴をあきらめないでください
子供にかかる教育費について考えたことはありますか?
ご存じかもしれませんが、子供の教育には思いのほかお金がかかります。
今は多くの人が大学に進学する時代です。
人と比較する必要はないと思っても、周りの子供が塾に行き始めると焦りますよね。
それが人情というものです。
そして、いざ我が子も塾に行かせようとしたら、高額な塾代にびっくりする…
そうなんです、教育には非常にお金がかかります…(2回目)
「大学卒業までお金が足りない!」
「子供を大学に進学させたいけど、今の収入では不安…」
そんなふうに悩んでいませんか?
結論、収入が少なくても大学には進学できます。
私はるパパの実家は食堂で、かつ大学進学時は母子家庭という環境でした。
おそらく平均的なサラリーマンの半分くらいの年収しかなかったと思います。
それでも大学院まで卒業させてもらえました。
そんな私の経験を踏まえて、なるべくお金がかからない方法や制度をご紹介します。
「あれ?、結構大丈夫かも」と思ってもらえたらうれしいです。
収入で学歴をあきらめないでくださいね。
日本の進学状況は?
まず日本の大学進学状況をご紹介します。
平成31年(令和元年)時点で、大学進学率は53.7%のようです(文部科学省調べ)。
実に高校卒業者のうち、半分以上が大学に進学していることになります。
20年ほど前の大学進学率が36%程度だったので、かなり増加しています。
今後も大学進学率は増加していくように思います。
将来に不安を持ち、大学に進学することを選ぶ人が増えているのかもしれません。
大学進学に必要なお金はいくら?
大学に進学するためにいくら必要か気になりますよね。
大学卒業までにかかる教育費はオール国公立でも約800万円、オール私立だと約2,200万円のようです(文部科学省「平成22年度子どもの学習費調査報告書」)。
文部科学省のデータは少し古いですが、野村不動産が運営するノムコムが調べたデータ(平成28年)でも同じような金額なので今も大きく外れていないと思います。
それにしても途方もない金額ですよね…泣
ここではオール国公立を目指す前提でいくらかかるかを考えてみたいと思います。
以下の表に各進学状況でどれくらいの費用がかかるかをまとめました。
1か月当たりの金額にすると、どれくらいかかるか実感いただけかもしれません。
公立の学費 | 1年当たり | 1か月当たり | |
幼稚園(3年) | 68.2 | 22.7 | 1.9 |
小学校(6年) | 193.4 | 32.2 | 2.7 |
中学校(3年) | 143.3 | 47.8 | 4.0 |
高校(3年) | 135.2 | 45.1 | 3.8 |
大学(4年) | 242.6 | 60.7 | 5.1 |
合計 | 781 |
(単位:万円)*子供一人当たり、学校授業料のほかに、塾代等学校外費用含む
オール国公立でもそれなりにお金かかりますよね。
でも実はこの試算には塾、習い事、部活等の費用も含まれています。
学校外活動をされていない場合は、もっと少なく済みます。
幼稚園から大学までの19年と考えれば、41万円/年です。
この金額であれば何とかなりますか?
「ならないよ!」というあなた
これから紹介する4つのことを知っていただくだけで、教育費用に関する不安はさらに少なくなりますよ。
①塾代を節約する
ご家庭によって小学校低学年くらいから塾に通わせることもありますね。
特に中学受験する場合、塾通いはほぼ必須と言われており、小4~小6の3年間で250~300万円程度の塾代がかかるそうです。
お金があれば教育にお金をかけてあげたいところ。
でもそんな余裕ないですよね。
では、どうするか。
結論、中学受験は不要です。
塾も行かせなくて大丈夫です。
確かに中学・高校時代はそれぞれ高校・大学受験があるので塾に行けると安心です。
ただ、塾代は2~5万円/月くらいかかり、かなりの負担。
今は月数千円で良質な授業を受けることができるオンラインサービスが整っています。
こういったサービスをフル活用すれば、塾に行く必要性はありません。
ただ、一つ注意点があります。
子供が自分で勉強する習慣がないと成り立ちません。
小さい頃から勉強する習慣をつけさせてあげる工夫が必要です。
私は子供たちへの幼児期の読み聞かせから始まり、図書館フル活用で本を読む習慣をつけさせました。
今では子供たちは暇な時間は本を読んで過ごしています。
長女(小5)は塾には行かずベネッセの進学ゼミ小学講座を受けています。
3,000円/月くらいなので家計にも負担が少ないですし、何より子供が楽しそうにやっているので学習習慣をつけるには良いかなと思います。
長男(小3)には学校の復習を目的としたドリルを買ってあげています。
これも国語と算数をそれぞれ1冊1,300円程度で購入し1年使えます。
中学生・高校生を対象としたオンライン教育サービスも充実していますので、塾の代わりに活用してみてください。
②高校は授業料無償化制度の利用できる
現在、高校の授業料は収入にもよりますが、実質無償化となっています。
「高等学校等就学支援金制度」という2010年に開始した国の制度で、受給資格を持つ生徒の授業料に対して、国が学校に支援金を支払うため、高校の学費が実質無償になります。
対象となる所得の幅も広く(子供一人、両親の一方が働いている場合、910万円未満)、かなりの人が無償化となると思います。
そのため案外、公立高校であればあまりお金はかかりません。
文部科学省から収入の目安が報告されていますので、参考にしてみてください。
当初は公立高校のみを対象とした制度でしたが、2020年4月より私立高校も対象となりました。
対象となる所得の幅(子供一人、両親の一方が働いている場合、590万円未満)は狭まりますが、これはかなり嬉しい制度です。
私立高校も対象となれば選択肢が増え、質の良い授業を受けて塾代を節約することも可能です。
私の時代はこのような制度がなかったので、本当にいい時代になったなと思います。
③大学は奨学金の利用で乗り切れる
塾になるべく行かず、公立中学に進学し、高校授業料の無償化制度をフル活用できれば、収入が低くても、十分な教育を受けられます。
では大学はどうでしょうか。
大学は奨学金制度が充実しており、日本学生支援機構が奨学金制度を提供しております。
無利子の第一種、有利子の第二種に加えて給付型があります。
受給資格は親の収入と学力です。
親の収入が低く、学力が高ければ有利な奨学金制度を利用することが可能です。
有利子の第二種は比較的条件が広い(子供一人で給与収入1,009万円未満、学業成績平均以上)ので受給できるチャンスは広がります。
貸与額は第一種・国公立で最大51,000円/月、私立で最大64,000円/月で、第二種は20,000~120,000円/月から10,000円/月刻みで選べます。
気になる第二種の利子額ですが、市場の金利動向に合わせて上限3%ですがおそらく今は最低利率0.5%ではないかと思います。
こちらは利用する際に調べていただいたほうが良いと思います。
気を付けていただきたいのは、奨学金はあくまで借金なので給付型を除き、大学卒業後返済が必要となる点です。
奨学金以外にも350万円を上限に1.65%の金利で利用できる日本政策金融公庫の国の教育ローンもあります。
奨学金を利用できなかった場合は、ご検討してみてください。
私も奨学金は大変お世話になりました。
卒業時に240万円の借入もありましたが、14年かけてゆっくり返すことでそれほど負担も感じませんでした。
何より大学に進学したことで就職の選択肢が広がり、収入もアップしたので計画的に返せば非常に助かる仕組みだと思います。
④児童手当を貯めておく
最後に児童手当って毎月もらえますよね。
これはお子さんが生まれた日から貯めてあげてほしいです。
0歳から15歳まですべて貯めれば一人200万円にもなります。
これだけで国立大学であれば大半は賄うことができます。
意外に日本はいい国だと思いませんか。
ちゃんとこれら4つのことを知って、活用するだけで大学に行くことができますよ。
それでも足りないならば、家計を見直しましょう。
結局、学歴は必要なの?
ここまで大学に進学することを前提にお伝えしてきました。
結局、大学卒業という学歴は必要なのでしょうか。
私はるパパは能力やエネルギーさえあれば、学歴は必ずしも必要はないと思います。
むしろ事業を起こしたいという人であれば、大学に行く時間やお金はもったいないと思います。
でも私の場合、学歴はあってよかったと思います。
私自身、転職2回して計3社を経験しましたが、学歴はお守り的に人生を支えてくれた実感はあります。
また大学で知り合えた仲間や大学時代の経験は人生の宝物です。
まとめ
お子さんそれぞれに、将来やりたいことや幸せに感じることがあると思います。
大事なのは「何をやりたいか・成し遂げたいか」という目的です。
目的に到達するために大学進学が必要かという視点だと思います。
ぜひお子さんと将来の夢や目標をしっかり話し合って、本当に学歴が必要か、必要であればどんな学校がいいかを一緒に考えてあげてほしいです。
私の周りには大学に行った人がいなかったので、必要な情報は自分で集めないといけませんでした。
今振り返るとすごく遠回りもしましたし、失敗も経験しました。
本記事も参考にしながら、お子さんの将来をサポートしてあげてほしいです。
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はるパパ