「外資系企業の事務職ってどんな仕事なの?」

「外資系で働くなら、やっぱり英語力が必要?」

「外資系の事務職は給料が高いって本当?」

「外資系は成果主義と聞くけど、事務職でも厳しいノルマがあるの?」

本記事はあなたのこんな疑問や悩みにお答えします。

結論から言うと、外資系企業の事務職は、会社や仕事内容をきちんと選べば、働きやすい仕事の一つだと思います。

私は外資系食品メーカーに6年半勤務し、営業職として営業事務、経理、総務など様々な部門の人たちと一緒に仕事をしてきました。

私が勤務した会社では、営業や管理職と比べると、事務職には長く働いている人が多くいました。

給料も比較的高く、休暇も取りやすい。

そして営業職のように直接売上ノルマを背負うわけではありません。

「外資系企業というとバリバリ働かないといけないのでは?」

と思うかもしれませんが、こんな働き方もあります。

ただし、

「外資系事務職なら楽に働ける」
「ノルマがないから何もしなくていい」
「外資系なら必ず高収入」

というわけではありません。

会社によって仕事内容や忙しさ、英語を使う頻度も大きく違います。

今回は、私が外資系企業で6年半働いた実体験をもとに、

  • 外資系企業の事務職はどんな仕事なのか
  • どのくらいの英語力が必要なのか
  • どんなスキルが求められるのか
  • ノルマや評価はどうなっているのか
  • 給与や休暇などの待遇
  • 外資系事務職になる方法

について解説します。

会社選びも大切ですが、仕事選びも同じくらい大切ですよ。

外資系事務職ってどんな仕事?

外資系企業の事務職は働きやすい?6年半働いて感じたこと

「外資系企業で、比較的ゆとりを持って働く方法なんてあるの?」

って思うかもしれません。

私は、事務職もその選択肢の一つだと思っています。

外資系企業で働きやすさを求めるなら事務職も選択肢

外資系企業というと、外資系コンサルのコンサルタントや外資系金融の営業マンを思い浮かべるかもしれません。

でも世の中、そんな仕事ばかりではありません。

道端に咲く花のようにあまり目立たないですが、魅力的な仕事があります。

それが、

「外資系企業の事務職」

です。

営業を支える縁の下の力持ち

私が勤務した外資系食品メーカーでも、営業事務、経理、総務などの人たちが働いていました。

営業や管理職は人の入れ替わりも比較的多かったのですが、事務職には長く勤務している人が多かったのが印象に残っています。

もちろん忙しい時期もあります。

「事務職=いつものんびり」というわけではありません。

それでも私が6年半一緒に働いてきた中では、売上目標を直接背負う営業職などとは違った働き方ができる仕事だと感じました。

今回はそんな実体験を踏まえた内容です。

外資系企業の事務職はどんな仕事?

外資系企業の事務職といっても仕事は様々ですが、代表的なのは、

  • 営業事務
  • 経理
  • 総務
  • 秘書・アシスタント

などです。

基本的にはオフィスで、会社や社員の仕事をサポートします。

仕事内容そのものは日系企業と大きく変わらないものも多いので、すでにこれらの仕事を経験している人なら、比較的イメージしやすいと思います。

それぞれ簡単に紹介します。

営業事務の仕事内容

営業事務では、

  • 書類作成
  • データ入力
  • ファイリング
  • 来客対応
  • 電話・メール対応
  • 顧客情報管理
  • 見積書や請求書作成
  • 営業担当者のサポート
  • その他サポート業務

などを行います。

会社によっては「営業事務」ではなく、

「Sales Support」

「Sales Assistant」

などと呼ばれることもあります。

私自身、営業職だったので営業事務の人たちには本当にお世話になりました。

営業事務の人たちはいつもオフィスにいます。

当時私にとって、外回りから戻ってきたときに、

「ほっと気楽に話せる存在」

としてとても重要な人たちでした。

単なる事務処理だけではなく、営業チームを裏側から支えてくれる存在です。

経理の仕事内容

経理では、

  • 日々の現金管理
  • 経費精算
  • 伝票記帳・整理
  • 取引先への請求・支払い
  • 月次決算
  • 年次決算のサポート

などを行います。

営業事務や総務に比べると専門性が必要で、簿記や会計の知識を求められるケースが多いです。

外資系企業では海外本社とのやり取りや、英語表記の会計システムを使用することもあります。

総務の仕事内容

総務では、

  • 対外的な窓口業務
  • 社内の窓口業務
  • 備品管理
  • 業者対応
  • イベント企画・運営
  • 人事・労務サポート

などを担当します。

特に日本法人の規模が小さい外資系企業では、

「総務だけ」

というより、一人で複数の業務を担当することもあります。

そのため、決められた仕事だけを淡々とこなすというより、状況に応じて柔軟に対応できる人のほうが向いていると思います。

秘書・アシスタントの仕事内容

外資系企業では、

「Executive Assistant」

といった仕事もあります。

役員や管理職の、

  • スケジュール調整
  • 会議設定
  • 出張手配
  • 経費精算
  • 海外メンバーとの連絡

などをサポートする仕事です。

この仕事の場合は、海外とのやり取りが多く、営業事務などより高い英語力を求められることもあります。

一言で「外資系事務職」といっても、仕事内容はかなり幅広いです。

外資系企業の事務職に求められるスキル・英語力・ノルマ

それでは、外資系企業の事務職にはどんなスキルが求められるのでしょうか。

「外資系だから英語ペラペラじゃないと無理なのでは?」

と心配する人もいると思います。

私が実際に働いて感じたことを紹介します。

外資系事務職に求められる英語力

外資系事務職に求められるスキル

外資系企業の事務職に求められる英語力ですが、職種や会社によってかなり違います。

ただ、

「外資系企業で働く=全員が英語ペラペラ」

ではありません。

外資系企業とはいえ、日本法人の従業員、顧客、業者さんは日本人であることも多いです。

私が勤めた企業でも、海外からの来客にあいさつすることなどはありましたが、営業事務の人たちが毎日英語で会話しているわけではありませんでした。

海外から突然電話が入れば、英語を話せるメンバーに回すこともありました。

一方で、

  • 社内の共通システムが英語表記
  • 海外本社からメールが届く
  • 英語の資料を読む
  • 海外メンバーが来日する

といったことはあります。

私がいた会社でもSAPなどの共通システムは英語表記でした。

そのため、

英語がペラペラである必要はなくても、英語に対するアレルギーはないほうがいい

と思います。

もちろん秘書や海外本社とのやり取りが多いポジションであれば、かなり英語を使うこともあります。

求人を見るときは、

「TOEIC○点」

という数字だけでなく、

実際にどんな場面で英語を使うのか

まで確認するのがおすすめです。

英語ができないと外資系企業に入れないのかについては、別の記事でも詳しく解説しています。

英語ができないけど大丈夫?外資系企業に入るには業界・職種選びが大事|これから人生研究会

外資系事務職に求められる事務処理能力

経理の場合は、簿記など会計に関する知識や実務経験を求められることがあります。

営業事務や総務であれば、まずはExcelやWordなどを普通に使えることが基本です。

会社によって共通システムがありますが、操作方法については入社後に覚える部分も多いです。

それよりも私が大切だと思うのは、

正確に仕事ができること

です。

営業事務で受注内容を間違えれば、営業だけでなくお客さんにも影響します。

経理なら数字の間違いは許されません。

目立つ仕事ではありませんが、正確に仕事をしてくれる事務職の人は本当にありがたい存在です。

外資系事務職でもコミュニケーション能力は大切

事務職というと、

「一人で黙々とパソコン作業をする仕事」

というイメージがあるかもしれません。

でも実際にはかなり人と関わります。

営業事務なら営業担当者や顧客。

総務なら社内の様々な部署。

経理なら社員や取引先。

当然ですが、社会人としての最低限のビジネスマナーは必要です。

そしてメンバーと円滑に仕事を進めるためのコミュニケーション能力も求められます。

私が営業事務の人たちを「ほっと気楽に話せる存在」と感じていたように、人と気持ちよく仕事ができることも大切なスキルです。

外資系事務職に厳しいノルマはある?

外資系企業というと、

「成果を出せなければすぐにクビになる」

というイメージを持つ人もいるかもしれません。

事務職の場合、営業職のように、

「売上○億円」

といった直接的な売上ノルマを持つケースは比較的少ないです。

私が勤めた会社でも、営業事務、経理、総務の人に営業職と同じような売上ノルマはありませんでした。

ただし、

「ノルマがない=評価されない」

ではありません。

例えば、

  • ミスなく仕事ができているか
  • 締め切りを守れているか
  • 周囲とうまく連携できているか
  • 業務を効率化できているか
  • 担当する仕事をきちんとこなしているか

といった部分は当然評価されます。

元々私は、

「ノルマもないのでクビにする理由もあまりない」

と思っていました。

実際、私が勤めた会社では事務職に長く働いている人が多かったです。

ただ、外資系企業では事業撤退や組織変更によってポジションそのものがなくなる可能性もあります。

そのため、

「事務職だから絶対安心」

というわけではありません。

外資系企業のクビやレイオフについては、こちらの記事に詳しくまとめています。

外資系企業はクビになりやすい?3年で45%が辞めた会社で見た解雇・レイオフの実態|これから人生研究会

外資系企業の事務職の年収・待遇は?

一番気になる外資系事務職の待遇について解説します。

私自身、日系企業から外資系企業へ転職したときには給与が大きく上がりました。

では事務職の場合はどうなのでしょうか。

外資系事務職の年収・給与水準

外資系企業には給与水準が比較的高い会社もあります。

そのため、同じような事務職でも日系企業から外資系企業へ転職することで給与が上がるケースはあります。

ただし、

「外資系事務職=必ず高収入」

ではありません。

営業事務、総務、経理、秘書でも給与水準は違います。

さらに、

  • 業界
  • 企業規模
  • 英語力
  • 実務経験
  • 専門性
  • 担当する仕事の範囲

によっても変わります。

特に経理や英語を使う秘書、Executive Assistantなどは、専門性が給与に反映されやすい仕事です。

逆に一般的な事務職の場合、思っていたほど給与が高くない求人もあります。

大切なのは、

「外資系だから高いだろう」ではなく、自分の経験ならどれくらいの給与を狙えるのか求人を見て確認すること

です。

同じ仕事をするのであれば、より待遇がいい会社を狙う。

これは転職を考えるうえでは大切だと思います。

外資系企業は休暇を取りやすい?

これは私が外資系企業で働いていて良いと感じた点です。

私が勤めていた会社では休暇を取りやすかったです。

上司に、

「来週お休みをいただきます」

と言うと、

「いいね、どこか行くの?」

「おっ、海外?楽しんできてね!」

という感じ。

休暇取得ウェルカムという雰囲気が好きでした。

最初は申請するのをためらうかもしれません。

でも周りも普通に休んでいるので、自分も休みやすくなります。

一方で、これも会社によります。

「外資系企業だから必ず休める」

というわけではありません。

部署の人数や上司、繁忙期によっても違います。

ただ、私が勤務した会社について言えば、休みを取ることに罪悪感を持つ必要がない雰囲気はありました。

休暇制度については以下の記事にも詳しくまとめています。

外資系企業の休暇制度は?休みは取りやすい?日系企業との違いを解説。|これから人生研究会

外資系企業は産休・育休を取りやすい?

私が勤務していた会社では、産休・育休についても理解がありました。

中長期で休む場合には、派遣社員などを入れて仕事をつないでいました。

マネージャーレベルの重要なポストの人でも産休・育休を取得していました。

こういうところは、

「誰かが休むなら、残った人が根性で何とかする」

というより、

「休むなら、その期間をどうカバーするか考える」

という感じでした。

もちろん会社によって制度や職場環境は違います。

転職する場合は、制度があるかだけでなく、実際に利用されているかまで確認してみるとよいと思います。

給与だけでなく、働きやすさもチェック

外資系企業の事務職が向いている人

ここまで読んで、

「自分にもできそう」

と思った人もいるのではないでしょうか。

私が6年半外資系企業で働いてみて、事務職に向いていると思うのはこんな人です。

人をサポートするのが好きな人

営業事務や総務は、自分が前に出るというより他の人の仕事を支えることが多いです。

人から、

「ありがとう」

と言われることを嬉しく感じられる人には向いていると思います。

コツコツ正確に仕事ができる人

営業のように大きな売上を作る仕事ではありません。

一方で、ミスなく毎日仕事を進めることが求められます。

派手な成果よりも、

「今日も問題なく仕事が回っている」

という状態を作ることにやりがいを感じる人には向いています。

変化にある程度対応できる人

外資系企業では、

  • 上司が変わる
  • 組織が変わる
  • システムが変わる
  • 業務フローが変わる

といったことがあります。

事務職だから毎年同じ仕事をしていればいい、とは限りません。

「去年までこうだったのに!」

と毎回ストレスを感じるより、

「また変わったのね。じゃあ覚えよう」

くらいに考えられる人のほうが合っていると思います。

外資系企業の事務職になるには?

「自分でもできるかも?」

と少しは思っていただけたでしょうか?

外資系企業の事務職に転職するなら、まずは転職サイトや転職エージェントで求人を見てみることをおすすめします。

今すぐ転職する必要はありません。

まず求人を見るだけでも、

  • どんな仕事があるのか
  • どれくらい英語力が必要なのか
  • どんな経験を求められるのか
  • どれくらいの年収なのか

が分かります。

外資系事務職は求人名を変えて検索してみる

「外資系 事務」

だけでなく、

  • 外資系 営業事務
  • Sales Support
  • Sales Assistant
  • Customer Service
  • Office Administrator
  • Executive Assistant

などでも検索してみてください。

日本語では同じ「事務職」でも、様々な名前で募集されています。

転職サイトと転職エージェントを使ってみる

転職サイトは、掲載されている求人の中から自分で気になる仕事を探して応募する方式です。

一方、転職エージェントでは、自分のキャリアや希望を伝えると求人を紹介してもらえます。

それなら、

「転職エージェント一択!」

と思うかもしれません。

ただし、転職エージェントによって扱っている求人や得意な職種は違います。

事務職の求人が多いサービスもあれば、管理職や専門職中心のサービスもあります。

そのため、一つに絞らず、自分に合った求人があるか確認してみるのがよいと思います。

「転職エージェントって何?」

という場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

転職エージェントのことを簡単に解説【外資系企業への転職には必須】|これから人生研究会

外資系事務職のまとめ

まとめ|外資系事務職は「働きやすい仕事」の選択肢の一つ

実際に外資系企業で6年半働いてみて、

「外資系企業の事務職って意外と穴場なんじゃない?」

と私は感じました。

私が勤務していた会社では、事務職には長く働いている人が多く、休暇も比較的取りやすい環境でした。

営業職のように売上ノルマを直接背負う仕事でもありません。

一方で、

「事務職だから楽」

「外資系だから高収入」

「英語ができなくてもどこの会社でも大丈夫」

というわけではありません。

会社や仕事によって条件はかなり違います。

だからこそ大切なのは、

会社選びだけでなく、仕事選びです。

自分がどんな働き方をしたいのか。

何を得意としているのか。

どれくらいの給与が欲しいのか。

どれくらい仕事とプライベートのバランスを取りたいのか。

そこから逆算して仕事を選んでみてください。

外資系企業というと、

「英語!」

「高年収!」

「成果主義!」

という派手なイメージが先に来るかもしれません。

でも、こんな仕事もあります。

同じ仕事をするのであれば、より自分に合っていて、より待遇のいい仕事を狙ってみてはどうでしょうか?

仕事に追われるだけの人生は楽しくありません。

こうしてこの記事で出会えたことも何かの縁。

興味を持ったら、まずはどんな求人があるのか調べてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

はるパパ