こんにちは、はるパパです。
本記事では「TOEIC800点は本当にすごいのか?」「目指す価値があるのか?」を解説します。
せっかく貴重な時間をかけたのに意味なかったり、自己満足で終わったりしたら嫌ですよね。
そこで800点を取ったら、どれくらいの英語力が身につくのか、仕事では実際に使えるのかを体験談を踏まえて解説します。
実は私が最初に受けたTOEICのスコアは300点台前半(335点)でした。
そんな私も今は900点を突破しています。
もちろん800点前後の時期も経ているので、現実的な感覚をお伝えできると思います。
効果的な勉強方法も最後に解説しています。
この勉強方法を実践するだけで、誰でも800点突破可能です。
ぜひ最後までお付き合いください!
※本記事ではTOEIC=TOEIC L&R(ListeningとReading)ということで進めさせていただきます。
- TOEIC800点を目指しているけど、伸び悩んでいる
- 本当に取得できるのか不安
- 大きな壁を越えた先に何があるのかを知りたい
- 自分の勉強方法が合っているか不安
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- 学生時代TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC800点のすごさ?取得難易度・レベルを解説
最初にTOEIC800点がどれくらいのすごさなのかを解説します。
2022年度のTOEICスコアの平均・分布を確認してみましょう。
赤枠のところをご覧ください。
参考:ETS公式HP-2022年度の平均スコア・スコア分布
「795~」のところを見ると青色のバーの上に6.8%という数字があります。
これは「795点から840点までの人が全受験者のうち6.8%いますよ」ということを示しています。
つまり795点≒800点以上のスコアを取っている人は、お隣二つのバーを含めて6.8%+4.9%+4.2%=15.9%となります。
つまり、TOEIC800点を取れる人は上位16%に入る好成績取得者なのです!
しかも受験者はふつうの人ではありません。英語が好きな人が、もっと言うとTOEICが好きな人がたくさんいる集団(平均点が600点ですし…)。
そんな英語力がそもそも高い人がいる「英語特進クラス」みたいな世界で上位16%に入れるというのはやはりすごいことです。
TOEICと同じくらい有名な英検だと準一級と同レベルに相当すると言われます。
ただし、英検はWritingとSpeaking(英語で文章を作成したり、会話するスキル)も測定されます。完全に同じとは考えないほうが良いでしょう。
その他、大学の単位認定に使えたり、海外赴任の基準をクリアできるレベルだったりするので、世間一般ではすごいと認めてもらえるスコアです。
【体験談】実際にTOEIC800点を取得してどうなる?
私は30歳のときに初めて800点を突破しました。
ものすごくうれしかったのを覚えています。
TOEIC800点を取得して起きた変化をどどんとご紹介します!
英語に対する自信が持てた
冒頭にお伝えしたようにTOEICを始めて受験したときのスコアは300点前半。
仕事でも英語を使う機会はありましたが、どうしても自信がもてないことがコンプレックスでした。
でも800点をとってみて「俺もやればできるんだ!」と思えるようになり、その後の仕事にも好影響が生まれました。
転職が有利になった
TOEIC800点を取得すると転職に有利になります。
TOEICは就職や転職で英語力を計るモノサシとして使われています。
私は800点を取得した後の31歳のときに最初の転職活動をしました。
どの企業も私の英語力(TOEICスコア)を高く評価してくれて、そのうちの1社で内定をいただきました。
その会社はニューヨークに本社を置く外資系企業です。
年収も約1.5倍にアップしました。
日常的に英語が飛び交う職場は日系企業にはない刺激的な環境でした。
TOEICが人生を変えてくれたと言っても過言ではありません。
転職の選択肢を広げるという観点でもTOEICは有効です。
仕事の効率が上がった
TOEIC対策をすると仕事の効率がアップします。
TOEICに出てくる単語や言い回しはビジネスシーンで使われるものばかり。
そのため普段の会話やメールにも同じような単語や表現がでてきます。
すると理解が早まります。
これはTOEICスコアが上がっていても同じ傾向があります。
TOEIC900点になった今、専門用語を除き分からない単語や表現はほぼなくなりました。
結果、調べる時間も大幅に短縮されて、仕事の効率がアップしました。
海外の仕事を任されるようになった
TOEIC800を取得していると海外案件が回ってきます。
特に周りに英語が苦手な人に囲まれていると、その傾向が強まります。
実際、海外からスタッフが来たときのお世話やお客様の海外出張同行など色んなチャンスに巡り合うことができました。
お客様と一緒にニューヨーク、イタリア、デンマーク、トルコ、タイなど色んなところに海外旅行、、海外出張できました(汗)
英語を使う機会も増えてさらに英語力が高まるという好循環も生まれますよ。
TOEIC900点の足掛かり
TOEIC800点は上位16%の希少性が高いスコアであることは間違いありません。
ただし、やはり上には上がいて次に900点の壁が存在します。
私はTOEICを勉強している人にはぜひこの壁にもチャレンジしてもらいたいです。
その足掛かりとしてTOEIC800点が存在しています。
このスコアを取れる人は上位4%とさらに難易度は高まりますが、取得する価値はあると思います。
TOEIC800点を取得できたら基礎固めはばっちりできているので、まずは800点を取得して900点を目指してもらいたいです。
後で説明しますが、800点を取るための勉強法と900点を取るための勉強法は同じです。
800点でも十分すごいですが、その先も見据えて勉強していきましょう!
TOEIC800点の実際の英語力。どれくらいすごいのか?
TOEIC800点の実際の英語力って実際のところどれくらいすごいのでしょうか?
私の体感としては
「語い力と文法力は申し分なし。でも英会話は少し不安」
そんなレベル感です。
語い力と文法力は高いレベルにある
TOEIC800点を取得できる人はかなり高い語い力と文法力があると言えます。
TOEIC800点到達のために許されるミスは30問程度と言われています。
そのうち一番失点が多いのはパート7の長文問題です。
このパートは非常にたくさんの文章を読む必要があり、TOEIC800点を取得できる人でも最後まで余裕をもって解き切る人は少ないでしょう。
リスニングパートや語い力や文法力を問われるパート5、6をかなりの高得点で通過しないと800点には届きません。
実際、私も800点前後のときにすでに日常業務で英語のメールを読んだり書いたりしていましたが、専門用語以外は特に分からない単語や文章はありませんでした。
よってこのスコアを取れる人は英語での日常業務に耐えうる語い力と文法力を備えていると言えます。
英会話は少し不安なレベル
英会話となると話は変わってきます。
TOEIC800点では英語を流ちょうに話すというレベルの人はそれほど多くないでしょう。
アジア/アセアンの英語を母国語としない人と話すのであれば、十分コミュニケーションを取ることは可能です。
ただ欧米の人が相手となると英語のスピードについていけません。50%も聞き取れたらいいほうでしょう。
そもそもTOEIC(ここではL&R)はリスニングとリーディングの試験なので英会話で必要なスピーキングは対象となっていません。
そのためTOEIC800点といっても英語を話せるかどうかは人によって大きく異なります。
私はTOEIC試験とは別に瞬間英作文を学んでいたので、比較的英語を話すことに対しては苦労はしませんでした。
TOEIC800点を取ったからといって「英語がペラペラ」になるということはないので注意しましょう。
TOEIC800点を取得するその他のメリットとは?
TOEIC800点を取得すると、これまでに紹介したメリット以外にもたくさんメリットがあります。
具体的には以下のようなメリットがあります。
- 昇進・昇給しやすい
- 英語で色んな活動ができる・仕事の幅が広がる
- さらに上の英語資格にチャレンジできる
- 学習する習慣が身につく
- スピーキングやライティングにも役立つ
- 海外旅行が楽しくなる
- 周囲から一目置かれる
- 英語学習の効率が上がる
- 英語で情報収集ができるようになる
- チャレンジ精神が芽生える
- コミュニケーション能力が上がる
海外旅行や海外出張は間違いなく楽しくなります。現地の人と直接話せるので現地の文化に対する理解が深まります。
またTOEIC800点を取っていると周りから「すごいね!」と間違いなく言われます。何気にうれしいです。
こんなメリットがたくさんあるので、ぜひモチベーションを上げて勉強を継続しましょう。
TOEIC800点を取得するデメリットもあります
これまでいいことばかりお伝えしましたが、TOEIC800点を取得するデメリットも少しありますので紹介します。
具体的には以下の通り。
- 手段が目的になりがち
- 英語ができる人と思われる
- TOEICは海外では通用しない
- 海外留学や移住はTOEFLやIELTSが必要
デメリット①手段が目的になりがち
TOEICの学習は手段が目的になりがちなので注意が必要です。
もとは英語力を高めるために始めた勉強が、いつのまにか高いスコアをとるための勉強になっていないでしょうか?
高いスコアを取得することは自信につながるので、スコアを追い求めることが悪いわけではないです。
でも本来の目的=英語力の向上を意識して勉強することが大切です。
デメリット②英語ができる人と思われる
TOEIC800点を取得すると社内で間違いなく「英語ができる人」認定されます。
海外赴任、昇進のチャンスが増える一方、海外案件が振られる機会が増えます。
ときに自分の能力を超えた案件が来たり、過度に「英語話せるんですよね」という期待を受けることもあります。
過度の期待を受けるのはプレッシャーと感じる場合は、デメリットと言えるかもしれません。
そういった機会も成長のチャンスと考えられたら、さらに高い英語力を身につけられます。
デメリット③TOEICは海外では通用しない
TOEICは日本や韓国では浸透していますが、欧米ではあまり浸透していません。
そのため高いTOEICスコアを持っていても、海外の会社に就職しやすいかというとそうではありません。
また欧米の人が勉強なしでTOEICを受験したら、余裕で900点以上とれてしまいます。
そのためTOEIC800点取れたから欧米の企業に転職するというのは難しいです。
ただ一つ例外があり、欧米の日本法人、いわゆる外資系企業では評価されます。
外資系企業といっても営業や技術系の人たちは、話す相手が主に日本人なので高い英語力は求められません。
一方、英語力は日本企業に比べると必要になるのでTOEIC800点は十分に評価されるレベルです。
実際私もTOEICのスコアが評価されて外資系企業の転職に成功しています。
海外企業に雇ってもらうのは難しいですが、海外で働く方法はいくつもあるのであきらめないでください。
デメリット④海外留学や移住はTOEFLやIELTSが必要
将来、海外でMBAを取得したい、海外に移住したいという人はTOEICがあまり役に立たないということに注意しましょう。
TOEICはビジネスシーンを想定した試験なので、海外留学・移住の要件には入ってきません。
海外留学・移住の要件にはTOEFLやIELTSという試験のスコアが採用されることが多いです。
海外で勉強したい、永住権がほしいという人は注意しましょう。
TOEIC800点取得に必要な勉強時間は?
さてTOEIC800点を取得するメリットやでデメリットについてご理解いただけましたでしょうか?
メリットのほうが多いので少しモチベーションはアップしてきたでしょうか?
ではどれくらい勉強が必要かを確認しましょう。
以下の表をご覧ください。
参考:Oxford University Press『A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success』P.6
”Current score”(現在のスコア)が縦軸にあり、目標スコアが横軸にあります。
例えば今(”Current score”)550点の人が650点を取るには225時間、750点を取るには450時間かかるわけです。
TOEIC受験者の平均点が600点くらいですが、平均点の人が800点を突破するには500~600時間くらいの勉強が必要です。
毎日3時間勉強して170日以上、つまり半年は勉強が必要です。
しかも断続的にではなく、連続して勉強した場合です。
TOEIC800点は実はタイムパフォーマンスがいい
私の経験上、TOEIC800点のタイムパフォーマンスはいいです。
確かに先ほどの表だと平均点くらいの人が800点に到達するには500~600時間かかります。
同じように平均点くらいの人が900点に到達するには1000~1100時間かかることになります。
でも実感としては800点を取得するほうがかなり容易に達成できます。
それでいてこれまで見てきたようなメリットがあるわけです。
この後に紹介する勉強法を実践すれば、さらに到達にかかる時間も短縮できます。
しかも高いお金を英会話スクールに支払う必要もありません。
TOEIC800点を取得するためのオススメの勉強法
TOEIC800点を目指すにあたり、オススメの勉強法を紹介します。
ただし、TOEIC600点に満たない場合とすでに600点以上ある場合で勉強方法は異なります。
TOEIC600点未満の場合
TOEIC600点未満の場合は、語い力や文法力が足りていない可能性があります。
そのため中学・高校レベルの文法からもう一度総復習したほうがよいです。
「バカにしないでくれ」と思われるかもしれませんが、中学生レベルの語い力や文法力がない限りは、この後紹介する勉強方法の内容が積み上がりません。
以下の記事で基礎からしっかり勉強する方法をまとめています。
参考にしてみてください。
TOEIC600点以上の場合
TOEIC600点を突破していれば、中学・高校レベルの基礎的な語い力や文法力は備わっています。
以下の勉強法を実践しましょう。
私はこの勉強方法で900点突破しましたが、基本800点突破も同じ方法です。
覚える内容は変わりません。解く速さを訓練でどこまで速められるかという感覚です。
ずばり、たった3つの教材だけで800点は十分狙えます。
3冊全部買っても6千円くらいなので、英会話スクールなどに通うよりコスパは絶対いいです。
まだ持っていないなら買っておいてください。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
この単語帳は簡単に言うと、著者TEX加藤氏が過去に受講した80回以上ものTOEIC試験に出てきた単語をデータベース化。特に重要な1000語(+フレーズ)を凝縮した渾身の一冊です。
「TOEICに出る単語だけを、フレーズで効率的に覚えられる」をコンセプトに2012年の3月に発売されました。
最新版は2017年に改訂された版です。
なんと、単語帳としては驚異的なのですが40万部以上売れています。TOEIC受講者の人数を考えると相当な割合の人が使っているのではないかというベストセラー。
「金のフレーズ」の特徴は以下の通りです。
- 実際にTOEICに出る単語のみで構成
- 見開きの左側が日本語と例文、右側が英単語
- TOEIC600点~990点(満点)を目指す学習者を対象
こちらの単語帳を勉強しましたが、分からない単語にはほとんど出会いませんでした。
一般的な単語帳と英語と日本語の順番が逆なので最初は戸惑うかもしれませんが、すぐ慣れます。笑
注意点はTOEIC600点以上の学習者を対象としている点です。
まだTOEIC600点以下だったら、ターゲット1900か銀のフレーズから始めて基礎的な語い力を身につけましょう。
「金フレ」については以下の記事でもまとめています。
>>>「金フレ」解説記事
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
こちらもTEX加藤先生の著書で英語の問題集にも関わらず、50万部を突破しています。
この問題集の最大の特徴、それはリーディングセクションの「パート5(短文穴埋め問題)」に特化していることです。
「金フレ」と同様に何回もTOEICを受験して、テストの後に近くのカフェなどで受けた試験の内容を思い出しながら、頻出する問題を書き出すという荒行をこなされています。
そんな加藤先生が過去の研究をもとにまとめたのが本書です。
本当にテストに”でる”問題だけがまとめられているわけです。
これらTEX加藤先生の二つの本をみっちり勉強するとどうなるか?
どどん!
語いと文法のパートは満点でした!
TEX加藤先生、ありがとうございます。
こちらの問題集は以下の記事でもまとめています。
>>>「でる1000」解説記事
公式TOEIC Listening &Reading 問題集
最後に紹介するのはTOEIC公式問題集です。
実際の試験を運営組織であるETSがそのまま問題集として提供してくれています。
一冊で2回分の試験問題を解くことができます。
この問題集を完璧に解くことができれば満点取れるわけです。
変な問題集をやるより、私は公式問題集一本に絞ったほうが良いと考えています。
同じ問題集を何度も繰り返しやるだけです。
正解数からざっくり自分のスコアも分かるので、購入して実力診断するのが良いでしょう。
何度もやると正解を覚えてしまうので、少なくとも2冊、できれば3冊くらいやるのがオススメです。
リスニングパートは慣れてきたら、オーディオアプリで少し早めの音声に慣れると聞き取りやすくなります。
電車で移動しているときに聞くといいでしょう。
「anker(アンカー)」のワイヤレスイヤホンがお気に入り。いつでもどこでも英語音声に触れることが大切です。
で、結果的に900点を突破できました。300点台からここまで来れたのは感慨深いものがあります。
最後に
本記事を執筆して、私の人生はTOEICで800点を突破して大きく変わったと実感しました。
TOEIC800点を突破しなければ、転職できたかもわかりません。
今も英語を使う仕事ができるのもTOEICでつちかった英語力のおかげです。
私は海外留学をしたことも、住んだこともない関西の田舎者です。
そんな私が英語を学んだだけで収入を上げ、世界を飛び回る仕事に関わらせてもらっています。
夢があると思いませんか?
誰でも勉強法を間違わなければ800点は到達できるレベルだと思います。
ぜひ本記事の勉強方法も参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
TOEIC900点のすごさについてもまとめていますので、ご興味があればこちらもご覧ください。
勉強方法は本記事で紹介したものと実は同じ。それだけ効率が良い勉強方法とも言えます。