こんにちは、はるパパです。
本記事は「TOEICで900点とったら転職でどれだけ有利になるのか?」について私自身の経験もふまえて語ります。
せっかく一生懸命勉強して900点をとったのに、キャリアアップにつながらなかったらもったいないと思いませんか?
そんな不安が頭の片隅にあったら、学習効率は激減します。
本記事を読めば、TOEIC900点を取ることでどれくらい転職が有利になるのかが分かります。
モチベーションアップにもつながりますので、ぜひ最後までお付き合いください!
- TOEIC900点を取ったら転職は有利になるのか知りたい
- どんな企業を受けることができるのか知りたい
- どうやったら900点取れるのか教えてほしい
本記事の筆者は
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- 学生時代TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC900点を取ると転職は有利になります
最初に結論をお伝えすると、TOEIC900点を取ると転職はとても有利になります。
TOEICはビジネス英語の力を計るモノサシとして活用されているからです。
加えて900点はそのモノサシにおいて最高レベルなので有利に働かないはずがありません。
私は31歳のとき初めて転職しました。転職先はニューヨークに本社を構える北米企業、つまり外資系企業です。
当時、私のスコアは810点でした。
900点にも満たないスコアでしたが、そりゃもう、英語力は高く評価されました。
外資系企業とはいえ、メーカーだったので求められるレベルは高くなかったことも理由の一つです。
おかげで無事内定をいただきました。年収も約1.5倍くらいにアップしたのです。
その後、37歳で大手日系企業の海外部門に転職しています。
当時のスコアは840点。そのときも英語力は評価されました。そして内定。
そもそも募集要件が800点以上だったので800点ないと応募できませんでした。
900点あれば、なおさら英語力をアピールできたでしょう。
ただ、TOEICのスコアが高ければ、手バナシで転職は楽になるよとまでは言いません。
年齢だったり、経験だったり、知識も重要な要素。
でも面接を受けたときのウケの良さ、面接官の前のめり感は間違いなくアップします。
結論、TOEIC900点もあれば転職は有利になります!
TOEIC900点の希少性がすごい
なぜ、ここまで転職時の面接官のウケが良いのでしょうか?
それは単純にTOEIC900点取得者の希少性が高いからです。
下のグラフの赤枠部分をご覧ください。
2022年度のTOEIC平均スコア・スコア分布です。
青色の棒グラフの上に「4.2%」とあります。
これは受験者の上位4.2%の人が895点以上≒900点を取得しているということです。
つまり、受験者100人中たったの4人しか到達しない領域なのです。希少性がすごいです。
しかもTOEIC試験にお金を払ってまで受験するのは、英語を勉強する意欲がある人や昇進や進学のために必要の迫られている人たち。
そうです、英語学習に熱心な集団が受験しているわけです。
事実、平均点も608点です。
私が初めて受験したときのスコアは300点台だったので、平均点の高さを見たときの衝撃たるや、想像いただけるのではないでしょうか。
そんな英語学習に熱心なグループの中で上位4.2%に入れるのは、世間一般でもほんの一握りということが分かります。
募集企業からするとレアキャラなわけです。
結果、一度会ってみようかと考える企業が多く、書類が通りやすくなります。
企業が転職者に求めるTOEICスコア
日本の人口が減少する=日本の市場が縮小する中、日本にある企業はグローバル化を目指します。
そのため企業は基本スキルとして英語力を求めています。
TOEIC運営組織であるETSはどれくらいのスコアを社員に期待するかをまとめています。
下の図の赤枠部分をご覧ください。
中途社員(転職者)に求めるスコアは560点、海外部門の社員に求めるスコアは690点です。
TOEIC900点あったら無双できそうですね。
このように企業が求めるスコアを大幅に上回っているからこそ、転職に有利になるわけです。
私は日系大手の海外部門に勤めています。中途で入ってくる社員が比較的多い部署です。
新卒で入社するのは最難関レベルの企業です。それでもあまり大手とは言えないような企業からもたくさん転職してきます。
ただ転職者のみなさん、TOEICのレベルは800点以上はあります。裏を返せば日系大手企業とはいえ、それだけの英語力がある人が少ないことを証明していると言えますね。
これはまさに、TOEICのスコアが有利に働く実例です。
TOEIC900点あったらどんな企業にチャレンジ可能?
私の経験だけでは実例が少ないので、世の中で出回っているデータで補足しておきます。
いずれも出典がないため参考程度にご覧ください。
以下は企業が設けているTOEICスコアの例です。
結論、TOEIC900点あったら、どの企業に対しても応募できる資格があります。
TOEICスコア | 企業名 |
900点~ | サムスン電子 |
860点~ | NTTコミュニケーションズ |
730点~ | ソニー LG電子 リクルート 住友不動産 野村不動産 ヒュンダイ コナミデジタルエンタテインメント(ゲームプランナー) UBS証券 大阪ガス(国際会計) 日本マクドナルド グラクソスミスクライン JTB(グローバル) レオパレス21 小野薬品工業(法務) 株式会社ジェイティービー 三菱自動車 丸紅 双日 三井物産 住友商事 ソフトバンク GE(技術) ユニリーバジャパン ベイン・アンド・カンパニー 武田薬品工業 アビームコンサルティング 東京海上日動 |
600点~ | NTT東日本 シャープ ブリヂストン 東京電力 みずほ証券 ヤマト運輸 旭化成 伊藤忠商事 三菱電機 資生堂 ファーストリテイリング フィリップス・ジャパン 国際協力機構(JICA) 三菱自動車(事務) マツダ(SE) 日産自動車 本田技研工業 アサヒビール シチズンホールディングス 佐川グローバルロジスティクス オリックス 三菱日立パワーシステムズ 東芝機械株式会社 矢崎総業(生産管理) タケモトピアノ(海外営業) アサヒビール NEC キヤノン スリーエムジャパン 横浜ゴム 王子製紙 日本航空 大成建設 大正製薬 日本ビクター ニトリホールディングス 日本アイ・ビー・エム 全日本空輸 日本オラクル(営業) 第一実業株式会社(営業) 富士通 丸紅 日立製作所 楽天 |
TOEIC900点を取ったから採用されるわけではない
このようにTOEIC900点あれば、転職に有利であることは間違いありません。
ただし、魔法の杖ではないということには注意してください。
英語力だけでは採用してくれません。
企業が転職者に求めるのは業界での経験や知識、成功体験や特殊なスキルです。
自社の中には存在しないスキルを持つ人材を社外に求めているわけです。
そのスキルの中に英語力も入るということ。
あくまで企業の募集要件の一つはクリアしたくらいのスタンスで転職に臨んだほうがよいでしょう。
とはいえ、やはり900点を取れる人は珍しいです。そのスコアを取るための努力ができる人と評価される可能性も高いです。
有利に働くことは間違いないので、安心して勉強に取り組みましょう。
TOEIC900点突破に向けた効果的な勉強法
最後にTOEIC900点を突破するための効果的な勉強法を紹介いたします。
ずばり、たった3つの教材だけで900点は十分狙えます。
3冊全部買っても6千円くらいなので、英会話スクールなどに通うよりコスパは絶対いいです。
まだ持っていないなら買っておいてください。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
この単語帳は簡単に言うと、著者TEX加藤氏が過去に受講した80回以上ものTOEIC試験に出てきた単語をデータベース化。特に重要な1000語(+フレーズ)を凝縮した渾身の一冊です。
「TOEICに出る単語だけを、フレーズで効率的に覚えられる」をコンセプトに2012年の3月に発売されました。
最新版は2017年に改訂された版です。
なんと、単語帳としては驚異的なのですが40万部以上売れています。TOEIC受講者の人数を考えると相当な割合の人が使っているのではないかというベストセラー。
「金のフレーズ」の特徴は以下の通りです。
- 実際にTOEICに出る単語のみで構成
- 見開きの左側が日本語と例文、右側が英単語
- TOEIC600点~990点(満点)を目指す学習者を対象
こちらの単語帳を勉強しましたが、分からない単語にはほとんど出会いませんでした。
一般的な単語帳と英語と日本語の順番が逆なので最初は戸惑うかもしれませんが、すぐ慣れます。笑
注意点はTOEIC600点以上の学習者を対象としている点です。
まだTOEIC600点以下だったら、ターゲット1900か銀のフレーズから始めて基礎的な語い力を身につけましょう。
「金フレ」については以下の記事でもまとめています。
>>>「金フレ」解説記事
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
こちらもTEX加藤先生の著書で英語の問題集にも関わらず、50万部を突破しています。
この問題集の最大の特徴、それはリーディングセクションの「パート5(短文穴埋め問題)」に特化していることです。
「金フレ」と同様に何回もTOEICを受験して、テストの後に近くのカフェなどで受けた試験の内容を思い出しながら、頻出する問題を書き出すという荒行をこなされています。
そんな加藤先生が過去の研究をもとにまとめたのが本書です。
本当にテストに”でる”問題だけがまとめられているわけです。
これらTEX加藤先生の二つの本をみっちり勉強するとどうなるか?
どどん!
語いと文法のパートは満点でした!
TEX加藤先生、ありがとうございます。
こちらの問題集は以下の記事でもまとめています。
>>>「でる1000」解説記事
公式TOEIC Listening &Reading 問題集
最後に紹介するのはTOEIC公式問題集です。
実際の試験を運営組織であるETSがそのまま問題集として提供してくれています。
一冊で2回分の試験問題を解くことができます。
この問題集を完璧に解くことができれば満点取れるわけです。
変な問題集をやるより、私は公式問題集一本に絞ったほうが良いと考えています。
同じ問題集を何度も繰り返しやるだけです。
正解数からざっくり自分のスコアも分かるので、購入して実力診断するのが良いでしょう。
何度もやると正解を覚えてしまうので、少なくとも2冊、できれば3冊くらいやるのがオススメです。
リスニングパートは慣れてきたら、オーディオアプリで少し早めの音声に慣れると聞き取りやすくなります。
電車で移動しているときに聞くといいでしょう。
「anker(アンカー)」のワイヤレスイヤホンがお気に入り。いつでもどこでも英語音声に触れることが大切です。
で、結果的に900点を突破できました。300点台からここまで来れたのは感慨深いものがあります。
まとめ
TOEIC900点というスコアは、間違いなく転職活動において有利に働くということを語ってまいりました。
このスコアを持っている人はTOEIC受験者100人中4人しかいないくらい希少な存在です。
応募できる企業の選択肢も増えます。
TOEICのスコアを自分からアピールしなくても、企業側から興味を持って聞いてきてくれるので面接時の話題には困らないでしょう。
私自身、過去2回の転職では900点もなかったですが、それでも有利に働いたことを身をもって体験しています。
以下の記事のTOEICを勉強して人生が変わった男の話もまとめています!
TOEIC900点は高い壁ですが、正しい勉強方法を実践すれば必ず到達できるはずです。
本記事を読んでモチベーションを高めてもらえたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
ちなみに私はリクナビNEXTで転職しました。
転職サイトの中で求人数が多く、自分の市場価値を知るためにも登録しておいて損はないですよ。