こんにちは、はるパパです。
本記事はそんなあなたの疑問にお答えします!
「スピーキング力」(英語を話す力)を向上させるのに瞬間英作文という勉強法が効果的です。
瞬間英作文に関連する書籍はたくさんあります。この勉強法を世に広めたのは森沢洋介先生です。
森沢先生の瞬間英作文シリーズはたくさん出ています。でも何から始めたらいいかタイトルだけではわからないかもしれません。
なぜなら擬音語で表現されているから。笑
「どんどん」「スラスラ」「バンバン」…
うーん、どれからやればよいのやら。
以下の順番で学習を進めてください。学習は3つあるステージを順番にこなしていくやり方です。
- 『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(第1ステージ)
- 『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(第2ステージ)
- 『バンバン話すための瞬間英作文「基本動詞」トレーニング』(第3ステージ)
瞬間英作文は正しいやり方・順番で実践すればスピーキング力の向上に効果があります。
「TOEICではそこそこ点数とれているのに英語が話せない。せっかく高いスコアをとっていても言うのが恥ずかしい。」なんてことありませんか?
これは日本人の英語学習者のあるあるです。
私自身、TOEIC800点に到達した時点でも英語は満足に話せませんでした。
英語を話すためには、当たり前ですが英語を話すための訓練が必要です。
瞬間英作文は独学で英語を話す訓練をするにはとても優れた方法です。
一方で「瞬間英作文は効果がない」という声もあります。その理由を解説した上で正しい勉強の進め方もお伝えします。
私はこの瞬間英作文に出会っていなかったら、英語を使う今の仕事はできていないと断言できます。それほどの効果がありました。
だからこそ、この勉強法の良さをお伝えしたいと考えています。
先ほどお伝えしたように『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』をやっていない場合は、『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』を始める前にやってください。
『どんどん~』については別記事にまとめているので参考にしてみてください。
そちらにも詳しいやり方をまとめています。
- 英語を話せるようになりたい
- 瞬間英作文の効果を知りたい
- 瞬間英作文のテキストの選び方が分からない
- 海外留学、海外生活なしの純日本人(実家は食堂で海外無縁)
- 社会人から英語を学び始め外資系企業や日系大手の海外部門に転職
- TOEIC800点取っても英語を話せない苦い経験あり
こんな私が解説します。
やり方解説『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』
本記事では瞬間英作文を世に広めた森沢洋介先生の名著『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』を紹介します。
森沢先生の瞬間英作文シリーズだけでも6冊くらい出版されています(↓の図以外にも『ポンポン話すためのパターンプラクティス』という本があります)。
参考:ベレ出版 公式ホームページより
今回紹介する『スラスラ~』は森沢先生の瞬間英作文の勉強方法における第2ステージです。
「ステージって何だろう?」というあなたに簡単に解説します。
森沢先生の瞬間英作文トレーニングは3つのステージに分かれています。
第2ステージはいわゆる応用編です。本書の中で各ステージは以下のように定義されています。
第1ステージ:中学英語の範囲内で平易な文が文法別に確実にスムーズに作れる
第2ステージ:文法・文型がシャッフルされた文を瞬間的に作れる
第3ステージ:中学英語の枠を超えた様々な文型・構文・表現を駆使できる
基礎編の『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』が終わっていない場合は、本書ではなく『どんどん~』から始めてください。
中学レベルの単語や文法が一通りできていて、別のテキストで文法別の瞬間英作文を練習済であれば本書から始めても構いません。
第3ステージまでありますが、第2ステージまで完成すれば確実にスピーキング力が上がります。
「そもそも瞬間英作文って何?」という場合は、まず以下の記事から読んでみてください。
瞬間英作文は効果がない?やり方を間違っているかも
瞬間英作文はスピーキング力向上に確実に効果があると断言できます。
これは私自身が体感しているからです。周囲の知人にも紹介しており「効果があった」という感想ももらっているので自分だけではないと思います。
でもネット上では効果がないという意見もチラホラ。「なぜなんだろう?」って思いましたが理由が本書のあとがきにヒントになるようなことが書いてあり納得しました。
知っている文型で反射的に英文を作れるようにする瞬間英作文は、英文の発射装置、つまり銃を作るトレーニングです。それに対して英語のストックを増やし、また、その人の英語力全体を底上げする音読は、弾薬、及び重い銃を扱うのにに必要な筋肉を増やすトレーニングと言えるでしょう。(引用:『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』”あとがきにかえて”より)
つまり瞬間英作文だけでなく音読(語彙力の向上)もすべきだということです。
発射台はできたのに、飛ばす弾がないと意味がないということです。この弾のストックを増やすのに音読が有効だということです。
すでにTOEICである程度のスコアが取れているのであれば、文法やボキャブラリーもあるはずなので弾は十分にそろっているはず。瞬間英作文トレーニングでメキメキとスピーキング力が上がる素地があります。
でもTOEICのスコアが低い場合(400点前後)、瞬間英作文だけやっても効果がないのです。
発射する弾がない訳なので…
ひたすら瞬間英作文をやるのではなく、語彙力を増やすために音読も一緒にしてください。音読することで発音や英語を話すリズムも鍛えられます。結果スピーキング力を上げられるので瞬間英作文との相性も抜群です。
単語帳や文法書で基礎力を上げていってもOKです。どの単語帳や参考書を選べば分からないのであれば、以下の記事にあるものから選んでおけば間違いありません。
>>>英語の勉強におすすめの本18選。社会人から学び直しても遅くない。
瞬間英作文トレーニングの正しいやり方
『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』の冒頭から正しい実践方法を抜粋します。
本書は第2ステージのトレーニング方法
繰り返しになりますが、著者の森沢先生は瞬間英作文トレーニングを3つのステージに分けており、本書で学べるのは第2ステージです。つまり応用編にあたります。
そのため第1ステージで基礎をしっかりマスターできていることが前提です。
第1ステージは『どんどん~』で練習します。この本は文法別に並んだ例文を使って英作文の練習をする方法です。
サッカーでいうとパス・ドリブル・シュートを一つずつトレーニングすること。
でも実際英語を話す場合、流れの中で瞬間的に英作を行っていく必要があります。
当然、文法別に話が進行することもありません。よってパス・ドリブル・シュートを流れに合わせて自由にくり出す訓練が必要になります。
このくり出すトレーニングが第2ステージなのです。
第1ステージで文法別に作った英作文回路を、第2ステージで自由に引き出せるようにする。
このようなイメージで訓練をしてください。
第1ステージ:中学英語の範囲内で平易な文が文法別に確実にスムーズに作れる
第2ステージ:文法・文型がシャッフルされた文を瞬間的に作れる
第3ステージ:中学英語の枠を超えた様々な文型・構文・表現を駆使でき
第1、2ステージで中学レベルの語彙・文法を使って英会話できるようになります。
正直、第2ステージまででかなり話せるようになります。さらにステップアップしたいなら第3ステージ(『バンバン話すための瞬間英作文「基本動詞」トレーニング』)にチャレンジしてみましょう。
瞬間英作文サイクル回しのやり方
瞬間英作文トレーニングでは各ステージでサイクル回しをします。
これは第1ステージも第2ステージも同じ方法。
具体的に言うと10の例文を一つのかたまりにして、一つずつ日本語文を英文に変換し音読します。1から10をやったら一つ目のサイクル(第1サイクル)が終わります。
これを10~20サイクルやっていきます。正直修行している感があります。
すでに第1ステージ(『どんどん~』)を完了しているのであれば、かなり負荷が軽くなっていることに気づくはず。ちゃんと成長を実感できます。
サイクル回しのやり方を解説します。
第1サイクルのやり方
本書のガイダンスでは以下のようにサイクル回しするように書かれています。
- 日本文を見て英作文
- 英文を見て答え合わせ
- 英文を口に落ち着ける
- 英作文の流し
①まず日本文を見て口頭で素早く英文を作ります。分からなかったらすぐに日本文を見てOKです。
②英文を見て自分の英作文と答え合わせします。「どんな英文になるのかな」と問題意識をもって比較することが大切。
③次に英文を何度か声に出して音読します。慣れたら英文から目を話して英文を暗唱します。実際にその英文を自分が話しているような実感をもって暗唱することがポイント。ここが最も大切なステップです。
④10の文それぞれについて①~③ができたら、通しで英作文してみて詰まるところがないかを確認します。
①~④を回せたら第1サイクルは完了です。最初は大変ですが第2サイクル以降はぐっとラクになりますよ。
第2サイクル以降のやり方
第2サイクル以降は以下のステップです。
- 英作文の流し(第1サイクルのステップ4と同じ)
- 英文を口に落ち着ける(第1サイクルのステップ3、4と同じ)
↓
熟成サイクル回しへ
まず第1サイクルの4つ目のステップから始めます。ここでできなくても大丈夫。点検作業です。
次に第1サイクルの3つ目と4つ目のステップを行います。実際に話しているような実感をもって暗唱することがポイントです。
5~6サイクルくらいすると「英作文の流し」がスムーズにできます。「もうこれで完成!」と止めてしまってはいけません。
長期記憶にするためにさらに4~5サイクル「熟成サイクル回し」で「英作文の流し」だけをやります。
これにより文型や語彙が長期記憶倉庫へと保存されます。
これで10の文についてサイクル回しが完成です。
次の10の文に移っていきましょう。
瞬間英作文シャッフルトレーニングの注意点
瞬間英作文トレーニングの特徴は「反復練習」です。筋トレとほぼ同じ。笑
シンプルかつ非常に効果的な方法ですが、注意点もあります。
トレーニング方法が退屈
中学生レベルの文章をひたすら音読・暗唱することがこのトレーニングの特徴です。
とにかく地味!反復作業が苦手な人にはかなりきついと思います。
言葉はやはり人と話してなんぼの世界です。
反復練習がつらいという人は瞬間英作文と並行してオンライン英会話や英語カフェなどで誰かと英語を話す機会を作ることをオススメします。
第1ステージを経て、本書(第2ステージ)を何度かサイクル回しすることで英語を話す力はかなり身に付きます。英会話でも自分の成長が実感できるはず。
こうなれば退屈なトレーニングが一気に楽しくなります。スポーツでも試合で結果がでると普段のトレーニングが報われた気持ちになりますよね。
本当に筋トレと同じ。笑
第1ステージを完了してから取り組む
本書は応用編の位置づけなので、基礎編である第1ステージを完成させてから取り組みましょう。
文法別に並んだ日本文を英文にする英作文回路ができてはじめて、本書のトレーニングの効果がでてきます。
正直、第1ステージの1冊目も完了していない状態で取り組むとあとで結構つらくなります。
↑のような日本文を英文に瞬間的に変換できますか?文法がごちゃまぜになったかなり複雑な文章です。
なんとかできそうであれば、いきなり本書から取り組んで良いかもしれません。そうでなければおすすめのやり方ではないです。
一歩ずつ着実に積み上げていくこと。
これが英語学習の鉄則です。
第2ステージをマスターすれば、かなり複雑な英文を瞬間的に作れるということです。焦らず着実に取り組んでいきましょう!
瞬間英作文トレーニングはこんな人にオススメ
瞬間英作文トレーニングはこんな人にオススメです。
一つでも当てはまるようなら、悩む前に始めたほうが良いです。
私自身「社会人になって英語の勉強を始めた時すぐに本書に出会っていればなぁ」と思うほど効果があったので全力でオススメのトレーニング方法です。笑
- TOEICのスコアはある程度あるのに英語が話せない
- 中学レベルの語彙力・文法力がある
- 普段英語で話す機会が少ない
- とにかく最短距離で英語を話せるようになりたい
最後に
英語は勉強していても成果が見えにくい科目です。
コツコツ勉強していて、ある時ポーンと伸びるということの繰り返し。
多くの人がこの急激に伸びる瞬間に立ち会う前に学習をやめてしまいます。
本トレーニングは「鬼のような反復練習」という点はネック。でもポイントは「必ず成長できると信じてやり抜くこと」です。
第2ステージまで進んだら、英作文回路はできあがってきています。発射台を組み上げている情景をイメージしながらトレーニングしましょう。
一緒に語彙力を高める音読をすることで、発射する英文の「弾」をストックできより豊かな表現力を身につけることも可能です。
ここまでくれば以前より英会話への苦手意識はなくなっているはず。
英語を話す地域のコミュニティに入ったり、少しお金はかかりますがオンライン英会話で学んだことをアウトプットしてみましょう。英語は言葉。結局話してなんぼの世界です。
ぜひ英語を学んでキャリアアップにつなげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!