こんにちは、はるパパです。
本記事は「中学受験」がテーマです。
我が家の子どもたちも長女はもうすぐ6年生、長男は4年生。子どもがこれくらいの学齢になると中学受験という言葉も耳に入ってきませんか?
自分には無縁と思っていても少し気になりますよね。子どもにできるだけいい教育を受けさせてあげたいと思うのが親心です。でも中学受験、お金かかるんですよね…。
「○○くん、中学受験するって言ってる。うちも塾に行かせなきゃ。」と奥さんから言われてしまった。
「でも、本当に必要なのかな?中学受験しないとまずいの?」と感じているあなたに本記事は中学受験しないってどういうことなのか、メリット・デメリットは何かについて解説します。
私の周りはほとんどの人が中学受験をさせています。私も少し考えましたが、中学受験はしないことに決めました。
なぜそうしたのかも少し触れますね。
中学受験は必要なのかどうか、ちょっとモヤモヤしているそこのあなた。
少しでも本記事を読んでスッキリしてもらえればうれしいです。
本記事の筆者はこんな人
・長女5年生、長男3年生で中学受験予定なし
・自身は公立中学に進学。高校は授業料免除。塾なしで国立大進学
・会社の同僚は中学受験当たり前の環境
中学受験しない選択はあり?そのメリット・デメリットを解説
周りが中学受験でザワつく中、なんとなく「うちは地元の公立中学でいいかも。でもその選択って本当に大丈夫?」と感じているあなたの気持ちすごく分かります。
私も全く同じ気持ちになりました。心の中では受験させなくてもいいと思っているし、それを説明する理由もいくつか思いつく…、でも不安。判断には少し勇気がいりますよね。
これは親になってみないと分からない気持ちかもしれませんね。本当にモヤモヤします。
中学受験をしないことによるメリットとデメリットを整理しましたので、ぜひ頭の整理に役立ててください。
その前にどれくらいの人が受験するのか、いくらくらいかかるのか、中学受験をしないことを決めた人の理由、色々気になりますね。
一つずつ解説いたします!
どれくらいの人が中学受験するの?
小学館による全国の小学6年生~大学4年生の子どもがいる保護者500人に対するアンケート調査の結果、3人に1人の割合で受験しているようです。
個人的には「思っていたよりも、多い!」という印象です。せいぜい1~2割くらいかと思いましたが、かなりの人がチャレンジしているようです。時代もあるのかもしれません。
この数字を多いと感じるか少ないと感じるかは、住んでいるエリアによっても変わるかもしれません。
逆にこのデータは3人中2人は中学受験をしていないことも示しています。中学受験をしていない家庭はなぜ中学受験をしないと決めたのでしょうか?
中学受験をしなかった理由は?
中学受験をしない理由は様々あります。学費・塾費ような負担が大きいのも理由の一つですが、地元の中学で十分、のびのび過ごしてほしいというのが主な理由です。
中学受験を目指す場合、一般的に塾に通う必要があります。
なぜなら学校で習う範囲外の学習を別途する必要があるからです。
友達が楽しく遊んでいるのに、自分は塾で勉強しないといけません。
このデータにはそこまでして中学受験させたくないという親の本音が表れています。
とはいえ、中学受験をすることで社会で戦うための武器(学歴)を与えたいと考えるのも親心です。
ここは感情的にならずに、中学受験のメリットとデメリットを冷静に確認してみましょう。
中学受験のメリット・デメリット
まず中学受験のメリットとデメリットを確認してみましょう。
中学受験をするメリット
例えば以下のような点がメリットです。
- 質の高い教育を受けさせられる
- 大学進学に向けた準備をしっかりできる
- 早い時期から勉強する習慣をつけられる
質の高い教育を受けさせられる
中学受験をして進学する先は私立中学だけでなく、中高一貫の国立や公立もあります。
それぞれの学校に教育理念があり、その教育理念に共感した親御さんが進学させたいと感じるケースが多いです。
要は親の教育に対する意識がとても高いのです。その学校に通う子どもたちも入学試験をパスしてくるので、一定以上の学力を持ち合わせています。
受験しなくても進学できる公立中学だと誰でも入学できるので、子ども同士の学力差は大きいです。
でも義務教育は学力の低い子でもついてこれるようなカリキュラム。学力の高い子には物足りないということも発生します。
私立や中高一貫の国公立中学は、入学する学生のレベルがある程度以上あるためハイレベルなカリキュラムを組むことが可能です。
大学進学に向けた準備をしっかりできる
中学受験をして入学できる学校の多くは中高一貫校です。中学受験しないと高校からは入学できないというケースも増えてきています。
このような中高一貫校は中学入学時点から大学受験を見据えています。
高校受験も不要。中学3年時点ですでに高1のカリキュラムを導入することで、1年分先取りの授業ができます。
大学受験の勉強を高校から始めるのと、中学から準備するのでは全然違います。部活もがんばりたいというお子さんにとっては、勉強と部活の両立もやりやすい環境です。
大学までエスカレーターという学校であれば、受験を1回で終わらせられるというメリットもあります。私はこれこそが最大のメリットではないかと思います。
早い時期から勉強する習慣をつけられる
勉強をする習慣を小学校のころから身につけさせることができるのは、中学受験をする大きなメリットと言えます。
学力は子どもの知能と密接に関係していますが、それ以上に「やる気」=勉強する習慣を身につけられるかが極めて重要。
中学受験に合格するという同じ目標に向けて、友達と切磋琢磨することで勉強が習慣化します。
勉強する習慣は受験だけでなく、人生における大きな財産だと思います。
中学受験のデメリット
中学受験をするデメリットは以下のようなものがあります。
- 塾代・学費が高い
- 小学校の友達と離れる
- 子どもも親も相当な労力と時間がかかる
塾代・学費が高い
中学受験は小学校で習った内容だけで通過することは困難です。それも補習塾ではなく、ある程度ハイレベルな塾に行く必要があります。
一般的に小学校4年生くらいから塾に行くことになります。6年生までにかかる費用は塾にもよりますが、およそ300万円くらいかかります。
また私立中学に進学した場合、リクルートがまとめている情報によると+100万円/年はかかると考えておいた方が良いでしょう。
学費を抑えたい場合は、国公立の中学に行く選択肢もあります。でも学校の数は私立に比べて多くないため狭き門です。
中学受験をして私立中学に通うと小学校3年間+中学校3年間で+600万円くらいかかります。入学金や受験費用等をプラスするともっとお金がかかることを覚悟しなければいけません。
小学校の友達と離れる
地元の公立中学に進学しない場合、慣れ親しんだ友達と離れることになります。
一から新しい友人関係を構築していく必要があるので、お子さんの性格なども踏まえて慎重に判断する必要があります。
塾のほうが仲のいい友達が多く、その友達も同じ中学に進学というケースもありますが、基本的に全く新しい環境に飛び込むことになると考えたほうが良いでしょう。
子どもも親も相当な労力と時間がかかる
中学受験は子どもも親もかなり大変です。
子どもは小学校4年生から塾に行くことになるので、遊ぶ時間は当然ながら減ります。
小学校6年生になったら夏季講習・冬期講習もあり、友達と遊ぶことはますますできなくなるでしょう。クラブ活動も制限しないといけません。
小学校の時期は色んな価値観をもつ友達と遊びながら、心を育てる時期でもあります。子どもたちも本当は遊びたい盛りです。
そんな時期に友達と遊ぶ時間を制限するのは、親としては少し気が引けるかもしれません。
また親も子どもの勉強を見るだけでなく、塾の送り迎え、塾弁当の準備も必要になります。
両親が共働きしながら、こんな生活を回すって相当大変。イライラして親子や夫婦でケンカになってしまうこともあります。実際に、中学受験が原因で家庭崩壊ということもあるようです。
中学受験は子どもだでけなく、親の受験でもあると言われます。
これらのデメリットを踏まえても、中学受験させるか否かを冷静に考えたほうが良いでしょう。
地元の公立中学に進学するメリット・デメリット
地元の公立中学に進学することを選択した場合のメリットとデメリットも同様に見ていきましょう。
地元の公立中学に進学するメリット
地元の公立中学に進学するメリットは以下の通りです。
- 受験不要。授業料はかからない
- 地元の友達との繋がりを保てる
- 多様な価値観をもつ人と触れ合える
受験不要。授業料はかからない
当然ながら受験は不要。試験なしで進学できます。授業料も部活にかかる費用等はかかりますが授業料はタダ。
受験がないので小学校時代はのびのび生活させることができます。
しかも授業料がかからないので、経済的負担も軽いです。部活にお金がかかり始めるのでこの点はとてもありがたいです。
地元の友達との繋がりを保てる
多くの同級生は地元の公立中学に進学することを選択します。そのため友人関係をそのままスライドさせることが可能。
いくつかの小学校から集まってくるので完全に同じコミュニティではないですが、同じ小学校から一緒に友達が進学してくれるのはとても心強いですね。
そうして少しずつ友達の輪を広げていくことができます。
多様な価値観をもつ人と触れ合える
誰でも進学できる地元の公立中学。試験も面接も不要なので色んな人が入学してきます。
親の仕事もバラバラ、経済状況も異なります。そんな家庭で育つ子供たちの価値観も多様性に富んでいます。
中学受験をする子供たちは、大学受験を見据えて入学しているので「学力」という数ある能力の一つに集中していると言えます(もちろん運動、芸術に特化した学校もあります)。
その点、地元の公立中学は社会の縮図と言える環境で生活することができます。
変わった子やちょっとやんちゃな子もいたりする環境で、うまく立ち回る訓練ができます。
地元の公立中学に進学するデメリット
地元の公立中学に進学する際、デメリットとなる点もいくつかあります。
- 学力の質や校風にはバラつきがある
- 自制心が求められる
- 塾に行く必要があるケースもあり
学力の質や校風にはバラつきがある
地元の公立中学は、私立中学のように一つの教育理念を体現するようにはできていません。
もちろん校風みたいなものはあります。でも校長先生や担任の先生によっても変わります。生徒の学力も一定ではないですし、お行儀のいい生徒が集まる年もあれば、やんちゃな子たちが集まる年もある。
このような学力や校風にバラつきがあるのは自然なことです。「うちの子は新しい環境になじめるかな?」と心配なら、この点はデメリットかもしれません。
自制心が求められる
このように特に学校の質や雰囲気が成り行きで変わるので、その環境でやっていけるかは子どもたちの対応力に依存します。
小学校のころも実は同じなんですが、中学校では高校受験が控えているので少しやっかいです。
楽しく遊んでいればよいとはいかないですよね。子どもが希望する高校には進学してほしい。それが親の本音です。
どんな環境でも自分で勉強しようとする自制心が必要となります。
私は学力より自制心を小学校や中学校で身につけさせるほうが大事だと考えています。
勉強は自分で「やらなきゃ」と感じないと決して身にはなりません。「自学」の精神が必要不可欠。
どうやったらこの精神を子どもに教えられるか?
それは「なぜ勉強しないといけないか」を伝えることです。その前に「何をやりたいか」を子どもとゆっくり時間をとって話すといいですよ。
塾に行く必要があるケースもあり
学力については先ほどもお伝えしたように、年によって周囲の学力が変わるので、それに影響されることは否めません。
希望する高校があり、合格する学力に達していない場合、塾にいく必要がでてくるかもしれません。公立中学はお金はかからなくても塾は数万円/月はかかります。
3年間ずっと行かなくていいかもしれませんが、受験する年くらいは行かせてあげたほうがいいかもしれません(特にそれまでに勉強する習慣がない場合)。
「そんなお金はない!」というのであれば、スタディサプリのようなオンラインの学習サービスを活用してみてください。
我が家は小学生からスタディサプリを活用していますが、勉強を継続できる工夫がされていてもう2年継続できています。
月2,178円です。しかも小学校から中3まで同じ金額です。
小学校6年生であれば、小4の内容まで戻って復習したり、中3の内容まで先取り学習も可能。
これくらいの金額だったら出せるという家庭は多いでしょう。本当にいい時代になりましたね。
中学受験しないということは結局どういうことなのか
中学受験をするにしても、地元の中学校に通うにしてもメリットとデメリットはあります。
先ほどお伝えしたように私立中学に通うと+600万円はかかります。国公立の中高一貫校に入ったとしても小学校での塾代等に+300万円はかかるでしょう。
中学受験をしないということは、これらのメリット・デメリットを比較した上で「300~600万円の投資をしない」とう選択をしたということです。
この300~600万円を支払えるのであれば、他のことに投資しても良いわけです。
子どもにすでにやりたいことがあり、それに中学受験が必要かどうか考えてみてください。
確かに学歴という分かりやすいモノサシを手に入れるのであれば、中学受験は良いオプションかもしれません。
自分の子どものことを一番理解しているのはあなたです。
子どもにとって何が幸せと感じるか、何が好きで、何が得意か。
本当に投資する先は学歴なのか、考えてみてはいかがでしょうか?
最後に
我が家は中学受験をしないことを決めています。
小学校のときは、勉強だけでなく友達や家族との時間を過ごしてほしいというのが一番の理由です。
それと中学受験は小学校の指導内容以外から出ることに少し違和感を感じます。高校や大学は学校で習ったことからしか問題がでないので、中学からしっかり勉強すれば十分だという考えです。
個人的には将来、学歴の価値は薄まっていくと考えています。
終身雇用や年功序列システムは崩壊しつつあり、転職してキャリアアップすることが当たり前になる時代が来るでしょう。
学歴は確かに一社目で大きな会社に入ることに役立つかもしれません。でも二社目、三社目は学歴よりも実績が重視されます。
学歴しかない人より、色んな価値観、スキル、経験をもった人が重宝される時代が来ると信じています。
そんな社会をイメージしたとき、私は小学校のときに自分が好きなことに夢中になれる時間があっていいと思います。
もちろんそれが勉強であれば、それでいい。
でもうちの子は勉強ではなく、絵をかいたり、友達と遊んだりすることが楽しそうです。
お金ではなく時間を投資するという考え方も大事です。
一緒にご飯を食べて話をする。色んなところに連れて行って体験を共有する。
そんなふうにして子どもの視野や価値観を広げてあげても良いのかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!