こんにちは、はるパパです。
今年6月にTOEIC(L&R)で900点のスコアを獲得しました(パチパチ)。
思えば初めて受験したTOEICは300点台前半(335点)・・・
そんな私でもコツコツ勉強を続けたら、900点の大台を超えることができたのです。
本記事のメインテーマは「TOEIC900点をとるのに何問ミスしてもいいのか?」というものです。
結論、結構間違っても900点は取れます。
本記事を読めば、900点を突破するのにリスニングとリーディングでどれくらい間違っていいかが分かります。
何問ミスまで許されるかが分かれば、試験のときに緊張しにくくなるので本来の力を発揮できますよね。
試験への心構えやスコアアップのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
私は海外留学や赴任経験もなく、300点台から900点までスコアアップしました。
その間であなたが経験した苦労は漏れなく経験しています(笑)
だからこそ、本記事はきっと参考になるはずです。
- TOEIC900点を取るのに何問ミスしていいのかを知りたい
- 試験のときに気持ちに余裕をもって臨みたい
- TOEIC900点を取得するための秘訣を知りたい
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC900点を取るために何問ミスできるのか?
TOEIC(本記事ではL&Rということで話を進めさせていただきます)は990点満点の試験です。
単純計算すると900点を取るためには9割は正解する必要がありそう。問題数は200問なので9割=180問は正解しないといけませんね。
何問ミスが許されるのかというと20問。
でも実際にはもう少しミスしてもOKなのです。
特にリスニングセクションは比較的多く間違っても大丈夫。
以下の表の赤字を見てください。この表は正解した問題数(素点)とスコアの換算表です。
リスニングセクション | リーディングセクション | ||
素点 | 換算点範囲 | 素点 | 換算点範囲 |
96-100 | 475-495 | 96-100 | 460-495 |
91-95 | 435-495 | 91-95 | 425-490 |
86-90 | 405-475 | 86-90 | 400-465 |
81-85 | 370-450 | 81-85 | 375-440 |
76-80 | 345-420 | 76-80 | 340-415 |
71-75 | 320-390 | 71-75 | 310-390 |
66-70 | 290-360 | 66-70 | 285-370 |
61-65 | 265-335 | 61-65 | 255-340 |
56-60 | 240-310 | 56-60 | 230-310 |
51-55 | 215-280 | 51-55 | 200-275 |
46-50 | 190-255 | 46-50 | 170-245 |
41-45 | 160-230 | 41-45 | 140-215 |
36-40 | 130-205 | 36-40 | 115-180 |
31-35 | 105-175 | 31-35 | 95-150 |
26-30 | 85-145 | 26-30 | 75-120 |
21-25 | 60-115 | 21-25 | 60-95 |
16-20 | 30-90 | 16-20 | 45-75 |
11-15 | 5-70 | 11-15 | 30-55 |
6-10 | 5-60 | 6-10 | 10-40 |
1-5 | 5-50 | 1-5 | 5-30 |
0 | 5-35 | 0 | 5-15 |
参考:TOEIC公式問題集9
リスニングセクションは赤字で示した85問の正解が900点の半分、450点を取れるラインです。
同様にリーディングセクションは90問正解が450点を取れるラインになります。
合わせて175問の正解数・・・
「あれ?25問間違って大丈夫なの?」
そう感じたあなたは鋭い!
そうなんです。単純計算で割り出したミスできる問題数よりも多いのです。
TOEICスコアの仕組み
なぜこうなるかを解説します。
TOEICは何問正解したら、何点になるという学校の試験とは異なった計算がなされています。
実は何問正解したら何点になるか事前に決まっていないんです。
どうやって点数が決まるかというとテストが終わってから決まります。
「は?どういうこと?」と思われるかもしれませんね。
受けた人の正解数から統計的な処理をしてスコアが決まります。
簡単な例を挙げると「問題の難易度が高く全体的に正解数が下がると結構間違えても高いスコアがでる」そんなイメージです。
TOEICは試験によって難易度・スコアがバラついてはいけません。企業や学校がそのスコアをモノサシにするからですね。
試験そのものも難易度のバラつきが生じないように設計されています。でもやはり難易度の差は出てしまいます。そのバラつきを最小化するために、このようなスコア計算をしているのです。
そのためマークシートにも関わらず、結果がでるまでに1か月弱の時間がかかるわけです。
リーディングは得点しやすい!
このようにトータルではおよそ25問くらいまで間違っても900点を突破できる可能性があると考えておけばOKです。
ちょっと小難しいことをお伝えしましたが、あなたに伝えたいこと。
それは「リスニングは得点しやすい」ということです。(何度か受験していれば実感はあると思いますが)
900点を突破している人の多くはリスニングのほうが得点が高いです。
例えばリスニング480点、リーディング440点で920点みたいなパターンが多い。
リスニング問題のほうがリーディング問題に比べると難易度が低いということ、スコア換算が甘めで割と間違っても高得点が取れます。
よってリスニング力を鍛えたほうが900点突破への道は近いです。
ちなみに私はリスニングとリーディングは半々という珍しいパターン(笑)
私は日本語でも人の話を聞くのが苦手なので、さもありなんというスコアです・・・
各セクションの点数の下を見てください。
リスニングセクションの455という数字の下に三角形と85という数字があります。
これは「自分の点数より下に何パーセントの受験者がいたか」を示しています。
リスニングセクションは455点で85%、リーディングセクションは94%いたことになります。
つまり各セクションの点数は近くてもリーディングセクションのほうがスコアがとりにくいということが分かります。
TOEIC試験のときの心構え
25問間違ってもいいと思うと少し気持ちがラクになりませんか?
次に、この知識をどうやって本番の試験に役立てるかを考えましょう。
それは心構えです。
TOEICはご存知の通り、問題数がとにかく多いですよね。
大学入試のような小難しい話はないにしても、問題数は多いしリーディングの文章も嫌になるくらい長い。
とにかく集中力が削られます。
試験が終わったら、私は漏れなく放心状態になってしまいます(笑)
それくらい試験中は「ミスは極力避けなければいけない」という緊張状態になります。
そうなるとたった1問引っかかっただけで「うわぁ、どうしよう」と焦ってしまいませんか?
そんなときに「何問ミスしていいかという感覚」が役に立ちます。
「あ~、これわかんないな。これは捨て問題でいいや」と0.2秒くらいで判断しましょう。
これによって貴重な数十秒が節約できて、他の問題の得点率がアップしたり最後までリーディングを読みきることができます。
捨てていいやという問題数をゲームでいうライフに見立てて、25問までは捨てていいくらいの心構えで臨みましょう。
私がTOEIC900点を取ったときの感覚
私は40代で初めて900点を突破しました。
前の試験から10年のブランクを開けての受験。その間に問題形式も変わっており(難化しており)戸惑いました。
正直な感想は「絶対900点はいっていない」というもの。
リスニングもところどころあやふやだし、リーディングも最後の5問解けなかったし…
でも結果は予想外にも900点突破。控えめに言ってうれしかったです。
そして25問ミスっても900点は取れるんだなという仮説が本当だと確信しました。
ではこれからTOEIC900点を取得するためのコツ、勉強方法について解説します。
勉強は短期集中。満点を狙う気持ちで臨む
勉強は短期集中がオススメです。
後ほど説明する方法で勉強すれば半年あれば十分です。
逆に1~2年かけてもダラダラしてしまうのでオススメしません。
私も試験までの5か月は毎朝1~2時間コツコツ勉強しました。
「5か月も勉強したし、一度腕試ししてみよう」と受験しました。
腕試しとはいえ、本番は「満点狙ってやる」という気持ちで臨みました。
試験勉強中も「900点を突破」が目標ではなく、「満点取ってやる」という気持ちで勉強しました。
そうすると自然と脳も細かい情報まで拾いに行こうとするので、この心構えも極めて大切です。
自分の能力タイプを知る
TOEIC900点をとるには特殊な能力は必要ありません。
正しい方法で勉強すれば誰でも到達できます。
ただ注意点は能力タイプは人によってバラバラということです。
私は人の話を聞いて瞬時に判断したり、文章を読んですぐに理解するということが苦手です。
逆に、英単語を記憶したり、深く物事を考えることは得意なほうだと思います。
簡単に言うと「のんびりタイプ」です。
昔から試験を解き終わるのも最後のほう、運動会で団体パフォーマンスをすると一人だけテンポが遅れている・・・
そんなタイプです(笑)そんな私でも900点取れます。
のんびりタイプの私はTOEIC試験でも時間が全然足りません。
リスニングは自分で時間をコントロールできないですし、リーディングはとにかく読む文章が長い。
なので英単語を完璧に覚えました。英文もパターンがあるので何度も同じ文章を読むという訓練をして瞬間的に理解できるよう訓練しました。
人の話を瞬時に聞いて理解したり、文章を読むのが早い人はTOEIC試験に向いていると思います。
そうではない、私のようなタイプであれば以下の勉強方法やコツを知ればスコアアップできるでしょう。
TOEIC900点を取得するために実践した勉強法
試験と言われるものは対策が可能です。
以下がある程度決まっているからですね。
- 問題形式
- 出題範囲
- 難易度
だから勉強すべき範囲を理解すれば、比較的簡単に対策できます。
「対策をしてスコアをとっても意味がない」
そんなふうに思うかもしれませんが、ちゃんとルールの中で試験を受けています。
それに高得点をとれば人生が大きく変わることも十分ありえます。
そのチャンスをみすみす逃すのはもったいないです。
以下は私が実際に実践した勉強法です。やることはたったの3つです。
なお、以下の勉強方法はTOEIC600点相当の実力がすでにある人を対象としています。
まだそんなにないよ場合は、以下のリンクにゼロから勉強する方法をまとめています。参考にしてみてください。
①TOEICにでる単語をマスターする
「ターゲット1900」レベルの単語は一通りマスターする必要はあります。
900点は10,000万語くらい必要とも言われています。
「ん、1900個じゃ全然足らない!」
そうです。ターゲット1900程度では全然足りないのです。
でも10,000語も覚える必要はないのです。
「金のフレーズ」という単語帳をご存知でしょうか?
これは著者のTEX加藤先生が実際に試験を何回も受けてTOEICに出る単語を凝縮して1000語程度の単語帳にまとめたものです。
「本当に試験に出る!」
「分からない単語が1~2個しかない」
という読者の声を受けて単語帳なのに数十万部売れています。
たかが単語と思われるでしょうか?
否!
確かに分からない単語があってもある程度前後の文脈で推測はできます。
でも推測するのに脳のメモリと数秒を要します。
この数が増えてくるとボディブローのように脳が疲労し、時間は奪われていきます。
TOEICは時間との勝負。
出る単語をしっかり覚えておくだけで本番の試験を有利に進めることができます。
たった1000円の投資で将来が変わりますよ。
②パート5を完璧にする
次にパート5を完璧に回答できるようにしてください。
少なくともこのパートで9割以上取れるくらいの訓練をしておきましょう。
「いや、なんでパート5にフォーカスするわけ?」
と思われるかもしれません。
これには以下の理由があります。
- 意外と失点しやすい(逆に得点源になりやすい)
- パート6の得点もアップする
- パート7も早く読めるようになる
パート5はいわゆる文法力が問われるパートです。
このパートはTOEIC700~800点くらい取れる人は「自分は結構できている」という感覚を持つ人が多いかもしれません。
そこが落とし穴。案外このパートで失点している人が多いです。
また時間をかけすぎてパート7(長文読解)に時間が残せないこともあります。
ここでスピーディかつしっかり得点するとリーディングセクションのスコアが安定します。
次のパート6も文法問題なのでパート5をしっかりやっておけば、あとは問題形式に慣れるだけなので勉強時間を省エネできます。
またパート5で出てくる文法はパート7でも頻出するので、パート7を読むのも早くなるという副産物もあります。
パート5の勉強は「金のフレーズ」と同じくTEX加藤氏の問題集「でる1000問」一択。
著者が実際に何度も試験を受けて「本当に試験にでる問題を凝縮」しています。
これだけみっちりやればOK。この問題集も本当によくできています。
レビュー記事も書いたので良ければご参考に。
③TOEIC公式問題集を解きまくる
最後に当たり前のことを言います。
公式問題集を解きまくることが大切です。
TOEICは先ほどもお伝えしたように同じ形式、同じ難易度の試験を何度も受けることができるので対策がしやすい。
しかも公式問題集は忠実に本番の試験と同じ形式、難易度になっています。
こんな親切な話ありますか?
やらない理由はありません。公式問題集は1冊で2回分のテストが収録されています。
2-3冊やればかなりの練習になります。
しかも何回も繰り返しやることをオススメします。
復習に勝る勉強はありませんからね。
ねっ?とても簡単でしょう?
問題形式が途中で変わっているので、TOEIC公式問題集の8、9、10くらいをやればOKです。
私は9だけ集中的にやりました。
慣れやテクニックも必要
TOEIC試験はやみくもに知識を詰め込んだらいいというわけではありません。
慣れやテクニックも必要です。
「そんなの本当の実力ではない」
そんなふうに思うかもしれませんが、大学入試だって過去問を解いたりすると思いますがそれと同じ。
何のために試験を受けるのか?
誰かに評価してもらうためですよね。
自己満足で受けることがあるかもしれませんが、それはそれでテクニックなしで受ければいいと思います。
ただ就職、転職、昇進。それらで「こいつ英語できそう」と思われることが目的であれば、慣れやテクニックを身につけることも重要です。
幸いTOEICは大学受験と違って何回でも受験できるし、問題形式もそうそう変わらないので対策しやすい試験です。
予算が許すのであれば2-3か月おきに受験するといいでしょう。
テクニックについてはネット上にたくさん紹介されているので本記事では割愛します。
最後に
30代で800点を取得して「自分は若くないしもう無理」と諦めていましたが、そんなことはありませんでした。
正しい勉強方法で期間を区切って勉強する。
それと勉強をするときと試験のときの心構え。
今から初めて遅すぎることはありません。
TOEIC900点取れる人って受験者の3-4%しかいないんです。
100人いたら4人いるかどうか。しかもTOEICを受ける人は普段から英語を勉強している英語ガチ勢です。
その証拠に平均点が600点くらいです。
一般の人はそんな点数を取るのも難しいですよね。
そんな集団で100人中4人というすごさ。
だからこそ就職、転職、昇進で評価されるわけです。
そして人生が変わることもある。
ぜひ本記事も参考にしながらTOEIC900点突破を目指していきましょう!
あなたもきっと突破できるはず!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
以下の記事もよろしければご参考に!
この記事を書いていてTOEIC公式問題集10が出たことを知りました。
どうでもいいですが黒ってかっこいいですね。