TOEIC900点を目指しているけど最近スコアが伸び悩んでいる…。
誰しもそんな経験があるものです。
停滞期が長くなると、本当に取得できるのかどんどん不安になりますよね。モチベーションの維持も難しくなってくるでしょう。自分の勉強方法が合っている疑問に感じることも…
そんなあなたに、私はTOEIC900点を目指してほしい。
本記事では大きな壁を越えた先に何があるのかをお伝えします。TOEIC900点取得のメリットを知れば、学習に対するモチベーションも維持できるはずです。正直、TOEIC900点を目指せば人生は変わりますからね!
TOEIC900点は勉強方法さえ間違わなければあなたも必ず取得できます。
というのも、私は学生時代に初めて受けたTOEICのスコアは300点前半でした。そんな私が実際にTOEIC900点を目指し、今では海外で働くチャンスを得ています。筆者がどのような人生をこれまで過ごしてきたかも踏まえて、TOEIC900点を取得するメリットや注意点を解説しています。
<本記事の筆者>
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- 学生時代TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC900点取ったら本当に人生変わるの?
私は「TOEIC900点を取得することで人生は変わる」と断言できます。
むしろTOEIC900点取得に向けて英語学習を始めた時点で、あなたの人生は大きく変わっていきます。
「あー、そういうイイ感じでまとめるパターンね」と思ったあなた。
ちゃんとメリット、勉強法、実体験を交えて解説するのでご安心を。笑
TOEIC900点の難易度・すごさ
やっぱりTOEIC900点を取るってすごいことなんです。そこのところを少し解説。
TOEIC試験を提供する組織ETSは受験者がどのスコアに分布しているかを公開しています。
2022年度の平均スコア・スコア分布は以下の通りです。
なんと上位4.2%です。100人中たったの4人しか到達しない領域なのです。
TOEIC900点を取れる人はほんの一握りです。偏差値でいうと68くらい。東大・京大をはじめとする旧帝大や早慶レベルの学力です。
TOEIC試験の受験者は英語を勉強する意欲がある人や昇進や進学のために必要の迫られている人たち。
そうです、英語学習に熱心な集団が受験しているわけです。
事実、平均点も608点ですよ…
私が初めて受験したときのスコアは300点台だったので、平均点の高さを見たときの衝撃たるや、想像いただけるのではないでしょうか。
そんな英語学習に熱心なグループの中で上位4.2%に入れるのは、世間一般でもほんの一握りということが分かります。
難しいとあきらめる必要はありません。大学受験と違って何回でも受験できるんです。
TOEIC900点を取得するデメリット・注意点
これだけ人材としての希少性が高いと、人生が変わりそうな気がしてきませんか。
でもTOEIC900点という目標を目指すデメリットもあえて紹介しておきます。いいことばかり言うのはフェアじゃないですから。
落とし穴もあるので、そこにはまってしまわぬようご注意ください。
デメリット①手段が目的になってしまう
「TOEIC900点を取らなきゃ、人生終わりだ…」「なんでこんなにがんばっているのに点数下がってんのよ。」
TOEICの勉強しているとネガティブになってしまうこともありますよね。
でも、これは手段が目的になってしまっている典型例です。
TOEIC900点は英語力をアピールするためでもありますが、英語力を向上させ仕事や旅行先で役立てることが真の目的だったはず。
いつしか900点を取ることが目的になっていませんか?
私も800点で足踏みしてしまった時期は、こんな心境になってしまいました。
そこから仕事で使える英語力を身につけようと、10年間TOEICから離れることにしました(勉強時間も取れなかったのですが)。
こんな心境になりそうになったら、本来の目的に立ち戻って落ち着いて学習プランを立て直しましょう。
デメリット②取得に時間がかかる
TOEIC900点を取るには平均的な点数(600点前後)の人であれば、900~1,000時間くらいかかると言われています。
それだけの時間を英語に費やす覚悟が必要です。
これだけの時間を他の資格に費やしたほうが、よりよい条件の仕事に転職したり、昇進するチャンスを獲得できるかもしれません。
本当に英語学習にここまで時間をかけていいかはしっかり考えておきましょう。
デメリット③必要以上に英語ができる人と思われる
日本ではTOEIC(ここではListening & Readingテスト)が「英語ができるか否か」の判断基準です。
900点もあると無条件に周囲が「英語がデキる人」認定してきます。
しかしながらTOEIC900点を取得したから、英語を流ちょうに話せるわけではありません。
TOEICのLstening & Reading試験はあくまで聞く力と読む力を計っているだけで話す力は測定されていません。
「海外からスタッフが来るから、このテーマでプレゼンして」とか言われるとキツいです。
ネイティブスピーカーのアテンドをしてほしいと言われた場合、ナチュラルスピードで話されるとTOEIC900点を取っていても冷や汗をかきながら対応しないといけません。
それもチャンスと捉えられるなら、問題なしです!英語は恥をかいてこそ成長できますからね。
TOEIC900点を取得するメリット8選
とはいえ、TOEIC900点は日本では英語学習者のトップ層であることはまちがいありません。取得が困難なスコアなので、希少性が高い人材として評価されます。
TOEIC試験の問題はビジネスシーンを想定したものなので、高得点を取るとすぐに仕事や就職・転職に活用できます。
その他にもたくさんのメリットがありますよ。
どんなメリットがあるのか見てみましょう。
メリット①海外出張・海外赴任のチャンスが増える
TOEIC900点を取得すると海外出張や海外赴任できるチャンスが大幅に増えます。
これほど高いスコア取得している人材はあなたの会社でもごくわずかのはず。
何も言わなくてもグローバル人材認定されており、海外出張の機会が優先的に回り、次の赴任者候補にも挙がります。
一般的に言われる海外赴任者のスコア要件は750~850点と言われています。その基準は大幅にクリアしています。私の周りの海外赴任者でも900点以上持っている人は少ないです。
アジア・アセアンへの海外赴任であれば、他の候補者を無双できるでしょう。
スコアがいいだけで本当にそんなことがあるのかと思われるかもしれませんが、あなたの英語力を計るモノサシとしてTOEICの他にあまりいいものがありません。
よってTOEIC900点というのはとても価値があるのです。
メリット②就職・転職市場で極めて有利になる
900点を取得すると就職や転職でとても有利になります。
面接官も900点の難易度やすごさは存分に理解しています。
おそらくこちらからアピールしなくても、「このスコアはすごいですね。海外留学や居住経験があったんですか?」などと質問が飛んでくるはずです。
そこで900点を取るまでに経験した苦労や努力をアピールすれば、自然な形で就職先企業に興味をもってもらえるでしょう。
もちろん、外資系金融などはTOEIC900点クラスはゴロゴロ存在しているので、そこでアピールしても「何、いきっとんねん」とマイナス印象になるのでTPOは最低限わきまえましょう。
いずれにしても同じ業務スキル・経験を持った人がいたら、TOEICスコアが高い人が選ばれるのは間違いありません。
メリット③昇進・昇給しやすい
最近はマネージャー職の昇進の要件にTOEICスコアを設定する企業が増えています。
特に大手の企業はほぼ間違いなく世界を相手に戦っていますから、グローバル人材であることが最低条件ということです。
スコアが高いほど昇進・昇給はしやすいですし、逆に言うとある程度のスコアがないと昇進すらできない可能性があります。
別に海外で働きたくないと思っていても、今後日本国内ですら英語が必要になるシーンは増えます。海外からあなたの会社の商品やサービスにお金を払いたいという人や働きたいという人が増えてくるからです。
そこで英語が分かりませんという人よりは英語がデキる人のほうが重宝されるでしょう。
メリット④仕事の幅が広がる
TOEICでハイスコアを取ると英語を使う仕事や海外案件を任されるようになります。
他に対応できる人が少ないからあなたにその案件が回ってくるのです。その案件を対応できることであなたの仕事の価値は高まり、当然会社からも評価されます。
会社にとっては初めての取り組みであれば、あなたがそのリーダーとして任されるチャンスかもしれません。
チャレンジングな分、難しい仕事も回ってくる可能性があり、一概にメリットと言い切れない側面もあります。この点はデメリットのところでも解説しましたね。
でも考え方によっては、仕事の幅が広がって成長できるチャンスをたくさん得ることができます。
メリット⑤仕事や英語学習の効率が上がる
TOEIC900点レベルになると文法力はほぼ完ぺき、語い力もかなりあります。
そのため英語を使った仕事やさらなる英語学習の効率が高まります。
スコアが低いと文法が分からないので英文を理解できず悩んだり、単語を調べたりと時間がどんどん削られます。
一方、TOEIC900点ホルダーはそういった基礎的な知識は備わっているので文章を読むのも早く、より専門的な知識の吸収にエネルギーを集中させることが可能になります。
そのため仕事や学習の効率が上がり、加速度的に英語力もアップしていきますよ。
メリット⑥海外旅行が楽しくなる
仕事や勉強への好影響だけではありません。
海外旅行が楽しくなります。
なぜなら旅行で話されるレベルの英語はほぼ聞き取れますし、旅行中にみるサインや注意書きもたいてい理解できます。
入国審査で何を聞かれるかな?食事してたら店員さんが「お料理いかがですか?」って聞いてきた、どうしよう…ホテルのチェックインが憂鬱。
こんな気持ちになったりしたことありませんか?
こういった細かいストレスがなくなり、旅行を楽しむことに集中できます!
私は海外旅行は現地の人と話してナンボと思っているので、できる限り話しかけることを心がけています。
英語が母国語でなくてもホテルや観光地の人は英語を話せることが多いので、TOEICで培った英語力で話しかけてみましょう。
ガイドブックに載っていない、現地のおいしいレストランを教えてもらったり、その国の文化や価値観に触れることができますよ。
メリット⑦さらに上の英語資格にチャレンジできる
900点まで到達すると、満点を目指すのもいいのですが、英検1級を目指してみることもできます。
英検1級は漢検1級と同様にかなりマニアックな単語知識が必要な最高難度の英語資格です。
おそらくギリギリTOEIC900点くらいでは英検1級を取得するのは困難です。
なぜなら英語での面接もあるのでスピーキングの能力も求められます。
でもTOEIC900点あるなら基礎力は十分備わっています。
ぜひよりレベルの高い資格を目指して、グローバル人材としての能力を高めていきましょう。
メリット⑧英語力が自身につながる
最後にTOEIC900点を取れると自信がわいてきます。
なにせ、100人中たった4人しか到達できないんですよ。
しかも英語学習に熱心な人のグループで、かつ何回でも受けられるテストにも関わらず、それだけ取得が難しいレベルなわけです。
周囲の目も変わります。誰もが「すごい!」と言ってくれるはずですよ。
このレベルに達することができたら、英語学習者としては一人前、日本ではトップ層の仲間入りができます。
この自信を胸に次のステップへ進んでいきましょう!人生が変わります。
TOEIC900点取得のためのシンプルな勉強法
TOEICのスコアが伸び悩むと自分の勉強法が合っているのかすら不安になりますよね。
私も800点前後で停滞したとき、すごく不安になりました。しかも途中でTOEICの勉強も投げ出してしまいました。
たった3つの教材を使うだけのシンプルな方法なので、誰でも簡単に実践できます。
①朝早い時間に勉強する
朝早い時間に勉強することを強くオススメします。
なぜなら朝の時間は誰にも邪魔されないし、頭がすっきりしているので勉強に適しているからです。
特に子どもがいる家庭で親が勉強時間を確保するのは至難の業です。
子どもが寝ている早朝に勉強すると勉強は習慣化しやすいのです。英語に限らず資格系の勉強は朝がオススメです。
私は最初の3か月は毎日1時間、試験前の2か月間は2時間勉強して、計200時間で900点を達成しました。
②すき間時間を活用する
忙しい社会人が勉強時間を確保するのは、とても難しいです。
子どもがいなくても仕事や飲み会があると、ついつい勉強を中断してしまいます。
でも、通勤時間や子どもが遊んでいるすき間を狙って勉強時間を確保するよう心掛けてください。
5分程度のすき間時間は単語の暗記、通勤時間など比較的長いすき間時間はリスニングに充てるといいですよ。私は「anker」のワイヤレスイヤホンがお気に入り。快適にリスニングの勉強ができました。
③同じ参考書をひたすらやる
試験で短時間で結果を出そうと思ったら、いくつもの参考書をするのはご法度。
同じ参考書を何度もやるのが試験の鉄則です。
浮気をせず、自分の信じた参考書に全力投球してください。
結果的には勉強の効率が上がり、必要な勉強時間は少なくて済みます。
この方法で10年ぶりに勉強を再開して5か月で900点を取得できました。
使った教材は以下の3つだけです。まだもっていないなら、試してみてください。
特に「金のフレーズ」という単語帳と「でる1000」という問題集はみっちりやれば、語い力と文法で満点狙えます。
【体験談】実際にTOEIC900点を取得してわかったこと
ここで、私の体験談をお話したいと思います。実際にTOEIC900点を到達するまでの過程で何が起きたかについてです。
TOEICを始めて受験したのは大学生のころ。スコアはなんと335点。
「いや、何かの間違いだろう。」と数か月後に受けた結果、375点。
当時、とんでもなくショックを受けたことを記憶しています。
別に将来海外で働きたいという願望もなかったのですが、受験勉強で培ったはずの英語力が何もなかったことを受け入れることができなかったのだと思います。
そして社会人になって英語を学び始めると共に、人生が少しずつ変わってきます。
近所の英会話サークルに通い始め、今の奥さんに出会う
「突然、なんやねん」とずっこけそうな見出しですが、社会人になってあまりに暇だった私は近所のお年寄りを対象とした英会話サークルに通いました。
たまたまそこにいたのが今の奥さん。私よりも英語が得意でTOEIC900点ホルダーでした。
その後、いろいろあって奥さんと付き合い始めるのですが、当時の私はTOEIC600点前後(初めて受験してから勉強しました)。なんだか劣等感を感じていました。
そこから一念発起して勉強を加速し、半年くらいで700点までスコアアップしました。
会社からも海外出張のチャンスをもらえるようになったのもこのころです。
ベトナムやブラジルに年に一度は出張していました。
30歳になるころにはTOEIC800点に到達。ここで外資系企業に転職します。
そこでもTOEICのスコアは高く評価されました。900点なくても十分評価してくれたのです。
37歳でまた日系大手企業に転職。そのときもTOEICのスコア自体は800点程度でしたが、英語力を評価され海外部門に配属してもらい、年に何度も欧米出張を繰り返す忙しい日々を過ごすことができました(しかもビジネスクラス!)。
このように海外に興味がなかった私が今のようなグローバル人材になれたのは、TOEICのスコアがあってこそ、会社に英語力をアピールできたと言えます。
奥さんと結婚したのは偶然かもしれませんが、公私ともに人生が変わりました。
800点で人生が変わったのですから、900点はもっと大きく変わるはず。笑
TOEIC900点はコスパ・タイパが良い
実際にTOEICに取り組んでみて感じるのは、「TOEICはコスパもタイパもいい!」ということ。
まずコスト面で言うと試験費用が安い。他の英語試験と比べても最も安いのですが、かといって会社が評価するのはTOEICや英検です。
- TOEIC(Listening & Reading):7,810円
- 英検1級:11,800円
- 英検準1級:9,800円
- TOEFL iBT:245ドル(≒34,780円@148円/ドル)
一般的に企業が英語力の評価基準にするのはTOEIC Listening & Readingです。
このテストは話す能力を計らないので、簡単に言うと聞く力と読む力だけに勉強時間を集中できます。
そのためTOEICで高得点を取るのはタイパ面でも優れています。
TOEIC900点を目指すことに価値がある
先ほど私自身の人生がTOEICのおかげで変わったと言いました。
私だけの特殊なケースだと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
奥さん含めてTOEICスコアがあるおかげで、英語を使う仕事に就いている友人がたくさんいます。
みんな900点を一つの目標にして英語を勉強していました。
もちろん高得点を取ったからエラいとかではなく、英語力をアピールするためです。
みんな900点を目指したときから、英語を使って生きていくと覚悟を決めているんです。
そして英語に関わる人生になっていく。
あなたももうすでに英語を勉強する前と今で人生が変わっているはずです。
TOEIC900点を目指した時点で、もう人生は変わり始めています。
この調子でがんばっていきましょう!
まとめ
「TOEIC900点取得で人生が変わるか?」について解説しました。
英語は急に上達する科目ではありません。でもやった分だけ着実に伸びていきます。
実は、最も難しいのは学習するモチベーションの維持です。
私自身モチベーション維持には苦労しました。同じように悩むあなたに参考になればと思い本記事をまとめました。
本記事では勉強法は簡単に書いていますが、以下の記事でもう少し詳しく勉強法を解説しています。お時間があるときにお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!