カーシェアは節約になる?車を手放して16年・子ども3人家庭のメリット・デメリット

「車はあった方が便利だけど、維持費がちょっと気になる」
そんなふうに感じたことはありませんか?
車は、家族とのお出かけや買い物、旅行など、生活を便利で豊かにしてくれる存在です。
一方で、駐車場代や保険、税金、車検、メンテナンス費など、所有しているだけでも多くのお金がかかります。
私は16年前、愛着のあったVOLVO940を手放し、カーシェア中心の生活を始めました。
正直、当時はかなり迷いました。
「本当に車なしで大丈夫かな?」
「子どもが生まれたら困るんじゃないかな?」
そんな不安もありました。
当時、転職をきっかけに通勤時間を短くするため都内へ引っ越しました。
都内といっても郊外ですが、駐車場代の負担は大きく、車を持ち続ける必要性をあらためて考えたことが、手放すきっかけになりました。
それから16年。
今では3人の子どもがいる5人家族になりましたが、マイカーを持たずに生活しています。
カーシェアにかかる費用は、年間およそ10万円。
我が家の場合、マイカーを所有していた場合と比べて年間約60万円、16年間では単純計算で約960万円の車関連費を減らせたことになります。
この記事では、3人の子どもを育てながらカーシェアを利用してきた経験をもとに、
- カーシェアの仕組み
- マイカーとの費用差
- 16年間で感じたメリット・デメリット
- 子ども3人でも車なし生活はできるのか
- 車を手放しても困りにくい家庭の条件
についてお伝えします。
もちろん、誰でも車を手放せば得をするわけではありません。
車を持つことにも、持たないことにも、それぞれメリットがあります。
大切なのは、お金だけでなく、便利さや家族の暮らし方も含めて、自分たちに合った移動手段を選ぶことだと思っています。
この記事を読めば、「カーシェアは本当に節約になるのか」だけでなく、「自分の家庭でも車を手放せそうか」まで判断できるようになります。
我が家にとって、車を手放したことは、家計を改善するために実践してきた一つの方法でした。
子ども3人家庭で、どのように支出を抑えながら資産形成してきたのかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
子ども3人でも資産1億円を築けた理由|人生を豊かにする家計管理と貯蓄率|これから人生研究会
結論|我が家はカーシェアにして年間約60万円の差があった
カーシェアについては後ほど詳しく説明しますが、まず結論からお伝えすると、我が家ではマイカーを手放してカーシェア中心の生活に変えたことで、年間約60万円の支出削減につながりました。
年間60万円は、我が家の家計にとってかなり大きな金額です。
食費や日用品を少しずつ切り詰めるよりも、車という大きな支出を見直す方が、家計改善へのインパクトは大きいと実感しました。
もちろん、マイカーがなくなったことで多少不便になったこともあります。
ただ、16年間続けてみると、それも生活の一部になり、今ではほとんど気にならなくなりました。
車を手放したことは、我が家の資産形成を下支えしてくれた選択の一つだったと思います。

我が家のマイカー時代とカーシェア生活を比較
まず、私自身のマイカー生活と現在のカーシェア生活にかかっている費用を比較してみます。
| 項目 | マイカー時代 | カーシェア中心※ |
| 年間費用 | 約70万円 | 約10万円 |
| 年間の差額 | ― | 約60万円 |
| 16年間の差額 | ― | 単純計算で約960万円 |
※カーシェア以外にレンタカー等も含みます。
私がマイカー生活を始めたのは、社会人2年目のときでした。
学生時代から憧れていたVOLVO940を、18年落ちの中古車で約80万円で購入しました。
角ばったシルエットやレトロな雰囲気が好きで、7年間大切に乗りました。
購入費に加えて、駐車場代、ガソリン代、車検代、修理・部品交換費などをすべて合計し、7年間でならすと年間約70万円かかっていました。
これはあくまで、当時私が古い輸入車を所有していたときの実績です。車種や駐車場代、走行距離などによって、マイカーにかかる費用は大きく変わります。
一方、現在は月に3~4回程度カーシェアを利用し、年間の利用額はおおむね10万円程度に収まっています。
単純に比較すると、マイカー時代との差は年間約60万円。
16年間では、単純計算で約960万円になります。
もちろん、16年間ずっと同じ条件だったわけではありません。それでも、車を所有しないことが我が家の家計に与えた影響はかなり大きかったと感じています。
カーシェアなら誰でも60万円節約できるわけではない
ただし、ここはとても大切な点です。
誰でもマイカーを手放してカーシェアにすれば、年間60万円節約できるわけではありません。
カーシェアがお得になるかどうかは、
- 車を使う頻度
- 自宅の駐車場代
- 住んでいる地域
- カーシェアステーションまでの距離
- 通勤や仕事で車を使うか
などによって大きく変わります。
我が家の場合、車を運転するのは基本的に私だけです。
会社員で通勤には車を使わず、利用するのは主に週末。現在も月3~4回程度なので、カーシェアとの相性が良い家庭だと思います。
一方で、毎日の通勤に車を使う家庭や、平日に家族が頻繁に車を使う家庭では、カーシェアの方が不便だったり、かえって割高になったりする場合もあります。
そのため、「車を手放せば節約になるか」ではなく、「自分の家庭の車の使い方なら節約になるか」で考えることが大切です。
カーシェアとは?レンタカーとの違い
カーシェアとは、ステーションに置かれた車を、会員が必要なときだけ利用できるサービスです。
簡単に言えば、
「必要なときだけ車を借りる仕組み」
です。
以前は「車=所有するもの」というイメージが強かったですが、今ではマイカーを持たず、必要なときだけカーシェアやレンタカーを利用するという選択肢もあります。
カーシェアの基本的な仕組み
カーシェアの利用方法はとてもシンプルです。
- スマホで予約する
- 近くのステーションから乗る
- 短時間から利用できる
- ガソリン代や保険料が利用料金に含まれていることが多い
私が特に便利だと感じているのは、使いたいと思ったときにスマホですぐ予約できることです。
空いている車があれば数分で予約でき、そのままステーションへ行って利用できます。
この手軽さが、16年間カーシェア生活を続けられている理由の一つだと思います。
カーシェアとレンタカーはどう使い分ける?
カーシェアとレンタカーは、どちらか一方だけを使う必要はありません。
我が家では、利用する時間や距離によって使い分けています。
近距離・短時間 → カーシェア
長距離・長時間 → レンタカーや新幹線
というのが基本です。
たとえば、実家の京都へ帰るときは新幹線を利用しています。
一方で、旅行先でもカーシェアが便利なことがあります。
沖縄へ旅行したときは、出発前にカーシェアを予約しておき、飛行機で到着したあとに空港付近のステーションから車を借りました。
レンタカーの営業所で手続きをする必要がなく、予約した車にそのまま乗れる手軽さはとても便利でした。
このように我が家では、
「マイカーの代わりをすべてカーシェアでまかなう」のではなく、カーシェア・レンタカー・公共交通機関を目的に応じて使い分けています。
車を持つと年間いくらかかる?カーシェアとの費用を比較
ここまで、我が家ではマイカーを手放したことで年間約60万円の支出削減につながったとお伝えしました。
ただし、これはあくまで我が家の場合です。
車にかかる費用は、車種や住んでいる地域、走行距離などによって大きく変わります。
そこで、自分の家庭ではどれくらいかかるのかイメージしやすいように、マイカーを所有するために必要な費用を7つに分けて考えてみます。
マイカーを所有するためにかかる7つの費用
主な費用は次の7つです。
- 車両購入費
- 駐車場代
- 任意保険
- 自動車税
- 車検費用
- ガソリン代
- メンテナンス・消耗品費
おおまかな目安をまとめると、次のようになります。
| 項目 | 年間費用の目安 | 内容 |
| 車両購入費 | 20~50万円 | 200~500万円程度の車を10年利用した場合 |
| 駐車場代 | 0~36万円 | 自宅駐車場の有無や地域によって大きく異なる |
| 任意保険 | 5~10万円 | 年齢・等級・補償内容などで変動 |
| 自動車税 | 約3~5万円 | 排気量や登録時期などによって異なる |
| 車検費用 | 5~10万円 | 2年ごとの費用を年換算した目安 |
| ガソリン代 | 5~15万円 | 走行距離・燃費・ガソリン価格による |
| メンテナンス・消耗品 | 4~15万円 | オイル、タイヤ、バッテリー、洗車用品など |
| 合計 | 約40~140万円/年 | 車種や利用環境によって大きく変動 |
※あくまで一般的な条件を想定した概算です。車両価格や駐車場代、走行距離などによって大きく変わります。
特に見落としやすいのが車両購入費です。
たとえば300万円の車を購入して10年間乗るとすれば、単純計算でも年間30万円です。
毎月支払う費用ではないため意識しにくいのですが、「車を所有するためにいくらかかっているか」を考える場合には、購入費も含めて考えた方が実態に近くなります。
我が家の場合、以前お伝えしたようにマイカー時代の費用は年間約70万円でした。
上の試算と比べると、比較的抑えられていた方だと思います。
それでも、カーシェア中心の生活に変えたことで、年間約60万円の差が生まれました。
我が家のカーシェア代は年間約10万円
一方、現在の我が家のカーシェア代は年間約10万円です。
利用するのは月に3~4回程度。
主に、
子どもの習い事の送り迎え
電車では行きにくい場所へのお出かけ
妻の実家への帰省
大型家具や家電を買うとき
などに使っています。
毎日車が必要なわけではない我が家にとっては、使わない日にも費用がかかるマイカーより、必要なときだけ料金を支払うカーシェアの方が相性がよかったということです。
16年間で単純計算約960万円。この差は資産形成にもつながった
年間約60万円の差は、1年だけなら「少し大きな節約」という程度かもしれません。
しかし、16年間続くと金額は大きくなります。
年間60万円 × 16年=単純計算で約960万円。
もちろん、16年間ずっと車の維持費やカーシェア料金が同じだったわけではないので、実際に960万円ぴったり節約できたという意味ではありません。
それでも、長期間で考えると、車を所有しないという選択が家計に与えた影響はかなり大きかったと感じます。
車を手放したことだけで1億円の資産を築けたわけではありません。
しかし、年間約60万円の車関連支出を抑え、それを長く続けたことは、我が家の資産形成を下支えしてくれました。
家計全体をどのように見直し、子ども3人を育てながら資産形成してきたのかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
子ども3人でも資産1億円を築けた理由|人生を豊かにする家計管理と貯蓄率|これから人生研究会
車を手放して16年で感じた5つのメリット

ここからは、マイカーを手放して16年間カーシェア中心の生活を続けてきて、実際に感じているメリットを紹介します。
節約効果だけでなく、時間の使い方や暮らし方にも思っていた以上の変化がありました。
① 固定費が減り、家計管理がシンプルになった
車を所有していると、乗っていないときにもお金がかかります。
駐車場代、保険料、税金、車検など、定期的にさまざまな支払いが発生します。
カーシェアに変えてからは、基本的に「使った分だけ支払う」というシンプルな形になりました。
もちろん利用すれば料金はかかりますが、車に関する大きな支出を常に気にする必要がなくなったことで、家計管理もずいぶん楽になりました。
以前よりも、
「必要なものに、必要なお金を使う」
という暮らしに近づいたように思います。
この考え方は貯蓄率を上げるうえでも有効です。
以下の記事を見て「我が家の貯蓄率はまだ改善の余地がありそう」と感じたら、具体的に考えてみるタイミングかもしれません。
【2026年版】世帯年収別の貯蓄率はどれくらい?総務省データから平均と目安を解説|これから人生研究会
② 車の管理にかかる時間がなくなった
車は所有する楽しさがある一方で、管理にも時間がかかります。
洗車、車検、修理、タイヤ交換、保険の更新など。
マイカーを持っていた頃は、休日を車のメンテナンスに使うこともありました。
カーシェアにしてからは、こうした管理がほとんど必要ありません。
その分、家族と過ごしたり、自分の好きなことや学びに時間を使ったりできるようになりました。
また、車に関する書類や工具、洗車用品などを持つ必要もなくなり、家の中も少しシンプルになりました。
お金だけでなく、車を管理するための時間や物まで減らせたことは、想像していた以上のメリットでした。
③ 「せっかく車があるから」という不要な外出・支出が減った
これは、車を手放してから気づいた意外なメリットです。
マイカーを持っていた頃は、
「せっかく車があるし、どこか行こうか」
と、特に目的もないままショッピングモールなどへ出かけることがありました。
もちろん家族で出かけること自体は楽しいのですが、目的なく出かけると、
「セールだから服を買おう」
「せっかくだからフードコートで食べよう」
と、予定していなかった支出が増えることもあります。
カーシェアにしてからは、車を使うたびに料金が発生するため、
「今日は本当に車で出かける必要があるかな?」
と一度考えるようになりました。
その結果、「とりあえず車でどこかへ行く」という外出はかなり減りました。
これは単に我慢してお金を使わなくなったというより、自分たちが本当にしたいことにお金を使うようになったという感覚に近いです。
④ 自然と歩く機会が増えた
マイカーがあると、自宅から目的地までほとんど歩かずに移動できることがあります。
車を手放してからは、電車や自転車、徒歩での移動が増えました。
駅まで歩いたり、自転車で買い物に行ったりするので、意識しなくても体を動かす機会が増えます。
もちろん雨の日や暑い日は車の便利さが恋しくなることもあります。
それでも、普段の生活の中で自然に歩く時間が増えたことは、私にとってはメリットでした。
また、運転する必要がない電車移動なら、景色を眺めたり、本を読んだりすることもできます。
⑤ 目的に合わせて移動手段を選ぶようになった
マイカーを持っていた頃は、出かけるとなると自然に「車で行く」ことを前提に考えていました。
しかし車を手放してからは、
- 徒歩
- 自転車
- 電車
- カーシェア
- レンタカー
- 新幹線
などから、目的に合った移動手段を選ぶようになりました。
街中なら、駐車場を探す必要のない電車の方が便利なこともあります。
一方、公共交通機関では行きにくい場所ならカーシェアを使えばいい。
長距離旅行なら新幹線やレンタカーを選ぶこともできます。
つまり、車を手放したからといって、移動の自由まで手放したわけではありません。
むしろ、
「どこへ行くにもマイカー」から、「目的に合わせて一番便利な移動手段を選ぶ」
という考え方に変わりました。
16年間使って感じたカーシェア・車なし生活のデメリット
ここまで、費用面をはじめカーシェアや車なし生活のメリットを紹介してきました。
もちろん、良いことばかりではありません。
16年間続けている私でも、
「こんなときはマイカーがあったら便利だな」
と思うことはあります。
車を手放せるかどうかを判断するためにも、実際に感じているデメリットも正直に紹介します。
① 使いたいときに必ず車があるとは限らない
マイカーなら、玄関を出ればいつでも乗ることができます。
一方、カーシェアは予約が必要で、使いたい時間に近くの車が空いているとは限りません。
特に週末や連休などは、希望する時間帯が埋まっていることもあります。
これはマイカーにはない、カーシェア特有の不便さです。
ただ、我が家の場合は16年間使っているうちに、
「予定が決まったら早めに予約する」
という習慣がつきました。
予約自体はスマホで数分程度なので、普段はそれほど負担には感じていません。
② 前の利用者によって車内の状態が違う
カーシェアは多くの人が同じ車を利用します。
そのため、前の利用者によっては、車内にゴミが残っていたり、汚れやにおいが気になったりすることがあります。
ほとんどの場合はきれいですが、毎回同じ状態の自分の車に乗れるマイカーとは違う部分です。
私が利用しているタイムズカーでは、利用後のアンケートや車内清掃など、利用マナーを良くするための仕組みも用意されています。
現在は、前の利用者が残したゴミを清掃してアンケートで申告すると、カーシェアポイントが加算される仕組みもあります。
長年利用している感覚では、最近は車内の状態で不快に感じることはそれほど多くありません。
とはいえ、他人と車を共有することに強い抵抗がある人には向かないと思います。
③ 雨・猛暑・寒い日はマイカーが恋しくなる
これは、子どもがいる家庭では特に感じるデメリットです。
暑い夏、寒い冬、大雨の日。
自宅の駐車場にマイカーがあれば、そのまま家族を乗せて出発できます。
一方、カーシェアではステーションまで歩かなければなりません。
小さな子どもを連れていると、
子どもに傘を持たせる
ベビーカーにレインカバーを付ける
荷物を持ってステーションまで移動する
チャイルドシートを毎回設置する
といった手間も増えます。
我が家でも、
「こんな日は車が家の前にあったら楽なのにな」
と思ったことは何度もあります。
必要なときは先に私がカーシェアを取りに行き、自宅まで車を回して家族を乗せることもあります。
少し手間は増えますが、我が家ではその方法で対応してきました。
④ 大量の買い物や荷物の運搬には不便
マイカーの大きなメリットの一つが、荷物を簡単に運べることです。
スーパーでまとめ買いをしても、カートから車へ荷物を移せば、そのまま自宅まで運べます。
車なし生活では、この便利さは失われます。
我が家の場合はスーパーが近いため、普段の買い物は主に電動自転車を利用しています。
大型家具や家電などを購入するときにはカーシェアを利用することもあります。
つまり、マイカーほど手軽ではありませんが、買い物の方法を使い分ければ我が家では大きな問題にはなっていません。
ただし、日常的に大量の荷物を運ぶ家庭では、マイカーの便利さはかなり大きいと思います。
⑤ 長時間・長距離の利用には向かないこともある
カーシェアは、近距離や数時間程度の利用ではとても便利です。
一方、数日間の旅行などで長時間利用すると、必ずしもカーシェアが一番便利で安いとは限りません。
先ほどお伝えしたように、我が家では、
近距離・短時間 → カーシェア
長距離・長時間 → レンタカーや新幹線
というように使い分けています。
大切なのは、「マイカーを手放したら、すべてカーシェアに置き換えなければならない」と考えないことです。
カーシェアにも向き・不向きがあります。
目的に応じてレンタカーや電車、新幹線などを組み合わせることで、車なし生活の不便さはかなり減らすことができます。
子ども3人でも車なし生活はできる?

「大人だけなら車なしでも生活できそう。でも、子どもが3人いたらさすがに車は必要では?」
そう思う方も多いのではないでしょうか。
私自身、16年前に車を手放すとき、一番心配だったのがこの点でした。
当時は、
「これから子どもが生まれたら車が必要になるのでは?」
「家族が増えたら、結局また車を買うことになるのでは?」
と考えていました。
それから16年。
今では子ども3人の5人家族になりましたが、我が家は現在もマイカーを持たずに生活しています。
もちろん、子ども3人がいても、どんな家庭でも車なし生活ができるという意味ではありません。
住んでいる地域や子どもの年齢、送迎の頻度などによって、マイカーの必要性は大きく変わります。
ただ、少なくとも我が家の場合は、徒歩・自転車・電車・カーシェアなどを組み合わせることで、子ども3人でもマイカーなしで生活できています。
我が家は5人家族でも16年間マイカーなし
ここでいう「車なし生活」とは、まったく車に乗らない生活ではありません。
正確には、
「自家用車を所有せず、必要なときだけ車を利用する生活」
です。
我が家も、車が便利な場面ではカーシェアを使います。
それでも利用するのは月に3~4回程度で、カーシェア代は年間約10万円に収まっています。
つまり、
「車が必要な場面がある」ことと、「マイカーを所有する必要がある」ことは別
だと、16年間暮らしてきて感じています。
子どもが3人いると、病院、習い事、買い物、家族でのお出かけなど、確かに車が便利な場面はあります。
ただし、すべての移動に車が必要なわけではありません。
普段は徒歩や自転車、電車を使い、「今日は車があった方が便利だな」という日だけカーシェアを使う。
我が家では、この使い分けが生活に合っていました。
普段の買い物・送迎・休日はどうしている?
「子ども3人で車なし」と聞くと、一番気になるのは、
「実際、毎日の移動はどうしているの?」
ということではないでしょうか。
我が家では、目的に応じて次のように使い分けています。
| 場面 | 主な移動手段 |
| 近所への移動 | 徒歩・自転車 |
| 普段の買い物 | 自転車・ネットスーパー |
| 子どもの送迎 | 自転車・カーシェア |
| 家族でのお出かけ | 電車・カーシェア |
| 長距離旅行・帰省 | 電車・新幹線・レンタカー |
| 雨の日など | カーシェア・必要に応じてタクシー |
普段の買い物は、自転車で済ませることがほとんどです。
大量に買う必要がある場合はネットスーパーを使ったり、必要に応じてカーシェアを利用したりします。
子どもの習い事なども、近ければ自転車。
電車では行きにくい場所だったり、荷物が多かったりするときはカーシェアを使います。
家族で休日に出かけるときも、必ず車というわけではありません。
街中なら電車の方が便利ですし、公共交通機関では行きにくい場所ならカーシェアを選びます。
遠方への旅行や帰省では、新幹線や電車を使い、現地で必要ならレンタカーやカーシェアを利用します。
雨の日や子どもの体調が悪いときなど、便利さを優先したい場面ではタクシーを使うことも選択肢です。
「タクシーなんてぜいたくでは?」と思うかもしれません。
でも、毎月の駐車場代や保険料、税金などを払い続けることと比較すれば、必要なときだけタクシーを使う方が安く済む家庭もあります。
我が家では、
「何がなんでも車を使わない」
という生活をしているわけではありません。
むしろ、
徒歩、自転車、電車、カーシェア、レンタカー、タクシーの中から、その日に一番便利な方法を選ぶ
という暮らしです。
子どもが3人いるからこそ、無理に車なし生活を貫くのではなく、必要なところにはお金を使う。
このくらい柔軟に考えることが、16年間マイカーなし生活を続けられた理由の一つだと思っています。
そして、我が家が車なし生活を続けられているのは、カーシェアがあるからだけではありません。
住んでいる場所や普段の車の使い方など、マイカーを手放しやすい条件がそろっていたことも大きいと感じています。
次に、どのような家庭なら車を手放しても困りにくいのか、我が家の経験から考えてみます。
車を手放しても困りにくい家庭の5つの条件
ここまで我が家の車なし生活を紹介してきましたが、すべての家庭がすぐにマイカーを手放しても困らないとは限りません。
住んでいる場所や仕事、家族の生活スタイルによって、車の必要性は大きく変わります。
16年間マイカーなしで生活してきた経験から考えると、次の5つの条件がそろっている家庭は、比較的車を手放しやすいと思います。
① スーパーや日用品店が自転車圏内にある
まず重要なのは、日常の買い物をマイカーなしで済ませられることです。
食品や日用品を買えるスーパーやドラッグストアなどが、自転車で無理なく行ける範囲にあるとかなり生活しやすくなります。
我が家の場合も、普段の買い物はほとんど自転車で済ませています。
また、徒歩圏内にコンビニや小型スーパーがあると、雨の日やちょっとした買い物にも便利です。
ネットスーパーや宅配サービスが利用できる地域なら、さらに車なし生活のハードルは下がります。
大切なのは、
「普段の買い物のためだけに車が必要にならないか」
という視点です。
② 駅やバス停など公共交通機関が使いやすい
次に重要なのが、電車やバスなどの公共交通機関です。
マイカーを持たなくなると、長めの移動では電車やバスを使う機会が増えます。
そのため、駅やバス停まで無理なく移動できる環境かどうかは重要です。
我が家の感覚では、駅まで徒歩20分程度以内が一つの目安です。
ただし、これは絶対条件ではありません。
駅から少し離れていてもバスの本数が多かったり、自転車で駅まで行きやすかったりすれば、十分生活できます。
距離だけではなく、「車を使わなくても公共交通機関へアクセスしやすいか」で判断するのがよいと思います。
③ 徒歩圏内にカーシェアのステーションが複数ある
これは、車なし生活を続けるうえでかなり重要な条件です。
近所にカーシェアがあっても、1台しかなければ、誰かが利用していると使えません。
特に土日や連休、雨の日などは利用が集中することがあります。
そのため、徒歩圏内に複数のステーションがある方が安心です。
我が家の周辺には、半径500m圏内に5か所ほどステーションがあります。
そのため、連休などを除けば「車が全部予約されていて使えない」ということはそれほど多くありません。
私は現在1社だけ利用していますが、複数のカーシェアサービスを使える地域であれば、さらに選択肢を増やすこともできます。
車を手放す前に、
「自宅から徒歩圏内に何台くらいカーシェアがあるか」
を一度調べておくことをおすすめします。
④ 通勤・仕事で毎日車を使わない
毎日の通勤や仕事で車が必要な家庭は、カーシェア中心の生活とはあまり相性がよくありません。
たとえば、
車通勤が必須
営業などで仕事中に車を頻繁に使う
仕事道具を常に車に積んでいる
といったケースです。
こうした家庭では、車そのものが生活用品というより仕事道具の一部になっています。
一方、我が家のように通勤では車を使わず、利用するのが主に休日という家庭なら、マイカーを手放すハードルはかなり下がります。
⑤ 車を使うのが週末中心・月数回程度
最後に重要なのが、現在の車の利用頻度です。
毎日のように車を使っている家庭と、週末に月数回しか使わない家庭では、マイカーの価値は大きく違います。
我が家の場合、現在カーシェアを使うのは月に3~4回程度です。
このくらいの利用頻度であれば、年間を通して車を所有するよりも、必要なときだけカーシェアを使う方が合理的でした。
逆に、週に何度も車を使う家庭では、カーシェア料金が増えたり、毎回予約する手間が大きくなったりします。
まずは、「自分は年間何日くらい車に乗っているのか」を振り返ってみると判断しやすくなります。
車なし生活に向いているかチェックしてみよう
ここまでの内容を、簡単なチェックリストにまとめました。
□ 車通勤ではない
□ スーパーや日用品店が近い
□ 駅・バス停など公共交通機関を使いやすい
□ 徒歩圏内にカーシェアが複数ある
□ 車を使うのは週末中心・月数回程度
4つ以上当てはまるなら、一度マイカーなし生活を検討してみる価値はあると思います。
ただし、これはあくまで私の16年間の経験から考えた目安です。
家族構成や子どもの年齢、住んでいる地域によって事情は違います。
いきなり車を売るのが不安なら、まずは1か月ほど意識してマイカーを使わず、徒歩・自転車・電車・カーシェアだけで生活してみるのも一つの方法です。
それで大きく困らなければ、マイカーを手放しても生活できる可能性はかなり高いと思います。

こんな家庭はマイカーを残した方が便利
一方、次のような家庭では、無理にマイカーを手放す必要はないと思います。
子どもの送迎などで週に何度も車を使う
大量の荷物を頻繁に運ぶ
車で出かけること自体が家族の楽しみになっている
車の運転や所有そのものを趣味として楽しんでいる
年間数十万円のコストがかかったとしても、それ以上の便利さや満足感を得られているのであれば、マイカーを持つことも十分合理的な選択です。
節約のために、生活の満足度まで下げる必要はありません。
大切なのは、車にかかる費用だけを見るのではなく、
「その費用に見合う便利さや楽しさを得られているか」
で判断することだと思います。
車を手放すか迷ったら「年間コスト」と「使い方」を比べて判断しよう
「車を手放すメリット・デメリットも分かり、手放しても困りにくい条件も満たせそう」
「でも、本当に自分にとって車を手放すことが正解なんだろうか?」
そう迷う人もいると思います。
私もかつて愛車を手放すときには、同じような気持ちになりました。
そこでおすすめしたいのが、マイカーを持ち続けた場合と、手放した場合のコストや使い勝手を比較することです。
① まず自分の車の年間コストを計算する
まずは、先ほど紹介した車の保有コストを使って、自分の車に年間いくらかかっているのか計算してみましょう。
細かく計算しすぎる必要はありません。
ただし、忘れないでほしいのが車両購入費です。
例えば300万円で購入した車に10年間乗るなら、単純計算では年間30万円です。
これに、
駐車場代、ガソリン代、自動車税、自動車保険、車検・メンテナンス費
などを加えると、マイカーを持つために年間いくら使っているのかが見えてきます。
② 1年間で何回車を使っているか確認する
次に、1年間で何回くらい車を使っているのか確認します。
ここで大切なのは、年間走行距離だけでなく「利用回数」も見ることです。
例えば、
- 土日に月3回
- 平日に月1回
程度なら、月4回、年間では約48回です。
正確な履歴を一つひとつ調べる必要はありません。
「週に何回」「月に何回」くらいか、大まかに把握するだけでも十分です。
③ カーシェア・レンタカー・タクシーに置き換えた場合を計算する
次に、マイカーを手放した場合の移動費を考えます。
すべての移動をカーシェアに置き換える必要はありません。
実際には、
カーシェア・レンタカー・電車・バス・タクシー
などを使い分けることになるからです。
例えば年間48回車を利用していて、1回あたりのカーシェア代を平均5,000円とすると、
5,000円 × 48回=年間24万円
です。
ただし、旅行ではレンタカーを使ったり、近距離なら電車に置き換えたりすることもあるでしょう。
我が家の場合、普段のカーシェア代は年間約10万円です。
2泊3日などの旅行ではレンタカーを利用し、普段は電車を中心に移動しています。
こうした費用をざっくり足して、
「マイカーを持ち続ける場合」と「手放した場合」
で年間いくら違うのか比較してみます。
我が家の場合は、こうした費用をすべて考えても、マイカーを保有するより安くなっています。
④ お金だけでなく「便利さ」と「時間」も比較する
我が家では、マイカーを持たずカーシェアを中心にすることで、年間約60万円のコストを減らせていると考えています。
ただし、すべての家庭で
「60万円安い=車を手放した方がいい」
とは限りません。
比較したいのは、
お金・時間・家族の快適さ・移動の自由・車を管理する手間
です。
例えば私も、カーシェアにするか電車にするか迷うことがあります。
そんなときは、カーシェア代が「家族全員の電車代」の2倍程度までなら、快適さを優先してカーシェアを選ぶことがあります。
反対に、電車の方が便利なら無理に車を使いません。
一番安い移動手段を選ぶのではなく、支払う金額に対して得られる便利さや時間に納得できるか。
ここまで考えて比較すると、「車を手放したけれど不便になって後悔した」ということも減らせると思います。
例えば、次のようにマイカーを持ち続けた場合と、手放した場合の年間コストを比較してみます。
| 項目 | マイカーを持つ場合 | 車を手放した場合 |
| 車両購入費(1年あたり) | 35万円 | 0円 |
| 駐車場代 | 24万円 | 0円 |
| 税金・保険・車検・メンテナンス | 15万円 | 0円 |
| ガソリン代 | 6万円 | 0円 |
| カーシェア | 0円 | 10万円 |
| レンタカー | 0円 | 5万円 |
| 電車・バス・タクシーなどの追加費用 | 0円 | 5万円 |
| 年間合計 | 80万円 | 20万円 |
| 差額 | 年間60万円の節約 |
このケースでは、車を手放すことで年間約万60円の差が生まれます。
ただし、この60万円と引き換えに「好きなときにすぐ車に乗れる便利さ」を失うことになります。
「年間60万円を払ってでもマイカーの便利さを残したいか?」
こう考えると、車を手放すかどうかを判断しやすくなると思います。
まとめ|車を所有するかではなく、自分たちに合う移動手段を選ぼう
我が家は16年前、愛車を手放すことを選択しました。
現在はカーシェアを中心に、電車・自転車・レンタカーなどを目的に応じて使い分けています。
マイカー時代の年間約70万円と、現在のカーシェア代約10万円を単純に比較すると、その差は年間約60万円。
16年間では単純計算で約960万円になります。
もちろん、16年間ずっと同じ条件だったわけではありませんし、レンタカーや電車などの費用もかかっています。
それでも、車を所有しないという選択が、我が家の家計や資産形成を大きく支えてくれたことは間違いありません。
そしてこの16年間で、我が家は子ども3人の5人家族になりました。
それでも、カーシェアや公共交通機関を使い分けることで、大きな不便を感じることなく暮らしてこられました。
ただし、居住地や車の利用頻度、家族構成によって、マイカーの必要性は大きく変わります。
我が家のように車を手放す方が合う家庭もあれば、年間数十万円のコストを払ってでも、マイカーの便利さを残した方が満足度の高い家庭もあるでしょう。
だからこそ大切なのは、
「車を持つか、持たないか」ではなく、「自分たちにとって一番合う移動手段は何か」を考えること
だと思います。
節約できる金額だけでなく、時間や便利さ、家族の快適さまで含めて比較する。
そのうえで自分たちに合った移動手段を選べば、生活の満足度を大きく下げることなく、家計を整えることもできます。
今回ご紹介したカーシェアの活用は、我が家が資産形成のために実践してきた工夫の一つです。
子ども3人を育てながら、どのように家計を整えて資産を築いてきたのかについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
はるパパ









