こんにちは。はるパパです。
ふと「世界の貯蓄率ってどれくらい?」ということが気になり調べてみました。
「日本は貯蓄大国」
昔からそう言われてきたし、そうだと信じていた自分もいる。
でも実際に調べてみると結果は意外なものでした。
結論、日本はもはや貯蓄大国ではありません。
むしろ、今後日本は今まで貯めた貯蓄を消費するフェーズに移行すると考えています。
ではそんな世の中でどうすればよいか?
その点についても解説していきます。
本記事の筆者は
- 26歳で信用取引に手を出し失敗。ほぼ資産ゼロに転落
- その後、相場から一旦退場。キャリアアップに全振りし年収アップ
- 収入アップと節約により2022年は貯蓄率64%の変態家計を実現
他にも以下の記事も読み物としてどうぞ。
世界の貯蓄率ランキング公開【貯蓄大国日本の貯蓄率がやばいです】
↑のグラフをご覧ください。
OECD(経済協力開発機構)に加盟する38か国のSaving rate、いわゆる貯蓄率のランキングです。
1位はノルウェー(22.4%)、2位はチリ(18.8%)、3位は韓国(15.7%)という結果。
「あれ?日本低っ!」
なんと38か国中の31位(3%)でした。
めちゃくちゃ低いじゃないか。。どうしたんだよニッポン…
「いや待て、経済規模が小さい国も含まれているしな・・・」と私も思いました。
「経済大国としてお墨付きをもらっているG7加盟国の中ではどうなんだ?」
はい、下から数えたほうが早い5位でした…
宵越しの金を持たないイメージのあるアメリカを上回ったものの、わりと陽気でイージーゴーイングなイメージのあるイタリアに負けています。
勤勉の代名詞のような日本国民の誇りを打ち砕かれるような結果でした。
そこで生まれてくる「貯蓄大国って言われていたのは何だったのか?」という疑問。
OECDが発表しているデータから各国の貯蓄率推移をグラフ化してみました。
注目していただきたいのは日本(赤線)のグラフです。
1970年には20%以上の貯蓄率がありました。
それが2020年には3%。まさに右肩下がり。
90年代くらいまでは貯蓄大国といっても良かったかもしれませんが、今は見る影もありません。
世界の貯蓄大国から転落した日本、その要因
どうしてこんなことになってしまったのか?
結論、人口減少によってGDP(国内総生産)の伸びが弱いことが理由の一つと考えられます。
↓の図は内務省が発表している主要国の実質GDPの推移を表すグラフです。
GDPはある一定期間内に国内で算出された付加価値の総額で、シンプルに例えるなら付加価値とは儲けのことです(参照:MUFG用語解説)。
つまり日本全体として儲け=収入が増えず、消費は増える状況が過去50年にわたって続いているということです。
今や日本は貯蓄大国ではありません。
日本は今「人口減少社会」と「超高齢化社会」のフェーズにあります。幸い今の高齢者は貯蓄を多く保有しているので生活が突如として立ち行かなくなることはないでしょう。
でもですよ。
わずかな年金収入と貯蓄の切り崩しで生活する人口は今後も増えていく、すなわち貯蓄率がマイナスとなる日もそれほど遠くないのではないかと考えています。
この日本でどうやって貯蓄率を上げるか?
貯蓄率の高い国で生活すれば貯蓄率は上がるでしょう。
逆に貯蓄率の低い日本にいたら貯蓄率を上げることは困難です。
どうすればよいのでしょうか?
以下の対策がオススメです。
- 世帯収入を増やす
- 貯蓄体質を身につける
- 英語を学ぶ
一つずつ解説します。
世帯収入を増やす
世帯収入を増やすといっても、いきなり出世することはできません。
同じ会社で収入を増やすには係長、課長、部長と少しずつ階段を上っていく必要があります。でも課長になるのにあと何年かかりますか?
このように同じ会社で収入を増やすには時間がかかりすぎます。
思い切って転職することをオススメします。調べてみるとあなたが今やっている仕事と同じ内容でも給料が高い仕事は案外見つかります。
転職はタイミングが命。企業が中途採用を求めるときは欠員が出たり、事業が成長したり、事業方針が変わるなど急いで人を採用する必要があるときです。
その瞬間ばかりは採用のハードルがぐっと下がります。新卒では入れなかったような会社にあっさり入れたなんてことはよくある話です。
私自身、今の会社は新卒のときは決して入ることはできなかったと断言できます。
でも社会人経験の中で色々な知識や経験を積み入社することができました。
とはいえ、一番キーとなるポイントは「ちょうど会社が求めているときに応募したこと」。
これに尽きます。
転職活動は今の会社で働いてさえいればリスクはありません。転職サイトに登録しておくだけでも、チャンスをつかめる可能性は格段に上がります。
今すぐ転職するつもりがなくても、転職サイトに登録しておいたほうがいいでしょう。意外と高収入でかつ自分でもできそうな仕事が見つかるかもしれません。
転職については以下の記事も参考になります。
と、「いやいや、いきなり転職なんてハードル上げないでよ!」というあなた。その気持ちめちゃくちゃ分かります。私も最初の転職はものすごーく勇気が必要でした。
そんなときは別に自分ばかりががんばる必要はありません。”世帯収入”を上げればいいのです。もし奥さんが働いていなければ世帯収入をアップするチャンスです。
奥さんが年100万円をパートで稼いでくれるだけでも、貯蓄は年100万増えるわけです。あなたの仕事で100万円も年収上げようと思ったら何年かかりますか?
それよりも奥さんが働けるようにあなたが家事や育児に積極的に参加するほうがよっぽど早く世帯年収を上げることができます。
収入だけではありません。家族との時間も増え、仕事ばかりの人生ではない豊かな生活が手に入るはずです。
貯蓄体質を身につける
貯蓄率を上げるために誰でもできることは「家計簿をつける」ことです。
これが貯蓄体質を身につける最初の一歩です。貯蓄率を上げたいと漠然と願ってもいつまでも上がることはありません。
なぜなら現状把握ができていないからです。現在地も分からず地図を見ているのと同じです。
家計簿をつけるコツはがんばりすぎないこと。とりあえず何か買い物をしたらレシートをもらう習慣をつけてください。
月末に一度それを食費、日用品、雑費、交際費などとざっくりとした分け方でいいので集計してみてください。
3か月もつければ十分です。
何にお金を使う傾向があるか見えてくるはずです。
無駄な出費が見つかれば、それが本当に必要な出費なのか考えてみて不要であればどんどん削っていきましょう。
支出を減らすことは貯蓄率を上げる特効薬です。
まずはレシートをもらうことから始めてみてください。
貯蓄率を上げるには以下の記事も参考になります。
英語を学ぶ
最後にオススメなのは英語を学ぶことです。
英語を学んだからすぐに貯蓄率が上がるわけではありません。
でもこれからの時代、英語ができるかできないかによる格差が広がると考えます。
先ほどもお伝えしたように日本のGDPは伸び悩み、海外のGDPはどんどん伸びていっています。
日本の物価は最近少し上がってきていますが、海外に比べると上昇スピードは緩やかなものです。
にもかかわらず、日本のアミューズメント、食事、文化レベルは世界最高峰です。
そうなると何が起こると思いますか?
観光客が押し寄せます。今はコロナの影響で停滞しているだけです。
コロナに関わる規制が解除されたらすぐに観光客であふれかえるはず。
そうすると英語を話せる人材に対する需要が高まります。英語を使えるだけで引く手あまたとなる可能性は極めて高いと言えます。
それだけではありません。高い物価に慣れた外国人からするば日本の物価はめちゃくちゃ安い。
例えばアメリカではラーメンは1杯2,000~3,000円します。そんな人からしたら1杯1,000円程度の日本のラーメンはとても安く感じます。クオリティも極めて高いのでなおさらです。
ラーメンにそんなクレージーな金額を当たり前のように支払える人を相手に商売ができるか、できないか。
これは本当に大きな差です。何も流暢に話せる必要はありません。ちょっとメニューを英語にしたり、簡単な英語で注文を受けたりできるだけでOKです。少しがんばってフレンドリーに話せたらSNSで世界中に発信してくれるかもしれません。
このように英語を話せる、使えるというだけでチャンスは広がっていくはずです。
サラリーマンも同じ。今仕事で英語を使わなくても英語を勉強しておくことで将来の転職には有利に働きます。
私自身、TOEICのスコアが高いことで(使いこなせるかどうかは別として)面接にも進みやすかったですし、よりレベルが高く給料の良い仕事にチャレンジすることができました。
英語はやっておいて損はない持ち運び可能なスキル(ポータブルスキル)です。
最後に
日本が貯蓄大国ではなくなってしまったことは少し寂しいですが、日本のアミューズメント・食文化・観光のレベルはとても高くこれからも外国人がたくさん来てくれると信じています。
それによって日本人の収入も増えることでしょう。
世界は物理的にも、オンラインでも繋がっています。
所得レベルが高い外国人が日本に来るようになったら、必ずビジネスが生まれ、モノ・サービスの価格帯にも上昇圧力を与えるでしょう。
そんなときにあなたはどうしますか?
収入と貯蓄を増やしながら、自己投資(英語の勉強)をしてみませんか?
私は社会人になって英語の勉強をやり直すことで、転職のチャンスが広がっただけでなく、色んな英語情報による知識も得られ、考え方も前向きになれました。
世界と自分は繋がっている。
そんな実感も持てると思います。
少し違った視点から今の日本の状況を見て、今後あなたがどうするかを考えるきっかけになればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!