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外資系への道

外資系企業に就職した人の「末路」や「その後」をまとめてみる。【実録】

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就職活動や転職活動をしたことがあれば感じたことがあるかもしれませんが、外資系企業の給与水準は魅力的ですよね。

けれど「激務でプライベートがなくなってしまう」とか「クビになりやすい」というイメージが先行して一歩踏み込めない未知の世界なのかもしれません。

実際に日系企業から外資系企業に転職した人はその後どうなってしまうのか。

本記事では「外資系企業に転職したその後・末路」についてご紹介いたします。

本記事を読めば外資系企業に入った後の自分のキャリアをイメージすることができて、不安な気持ちも解消できますよ。

私が外資系企業に転職したこともあり、私の周りには外資系企業に転職した人が多くいます。

私やその人たちが転職した後、一体どのような人生を送っているかをぜひご覧ください。

「意外と心配しなくていいかも」と思ってもらえたら嬉しいです。

この記事はこんな人にオススメ
  • 外資系企業に興味がある
  • 外資系企業に転職することに漠然とした不安がある
  • 外資系企業に転職した人のその後が知りたい

外資系コンサル・金融と外資系メーカーは別物

今回ご紹介する事例の多くは外資系メーカーの話です。

外資系企業としてよくイメージされるのは外資系コンサル・金融だと思いますが、待遇(給料)や入社後の仕事の難易度・負荷に関しては別物と考えてください。

スポーツで言ったらサッカーと野球くらい違います。

外資系メーカーは外資系金融やコンサルのようにズバ抜けて給料が高いわけではないですが、それでも平均的な給与水準からすれば十分高い年収が見込める点やそこまで激務ではない点ではコスパは良いと思います。

日系企業から外資系企業に転職する理由

今回紹介する事例に登場する人たちが外資系企業に転職した主な理由は給料です。

外資系企業に就職してみると給料以外にもメリットと言えるポイントはありますが、求人票には給料以外にメリットと思えるポイントが書かれていないので致し方ありません。

後は日系企業にいるときに感じた不満です。

日系企業で企業規模が大きくなると、どうしてもプロジェクトの一部しか担うことができません。

また日系企業は色々なルールや長年働いて身に付けるお作法がたくさんあって、息苦しく感じてしまうことも多いです。

年功序列の日系企業にいると、出世するタイミングもだいたいどれくらいの給料がもらえるのかも、どんな仕事をしているのかもある程度見通せてしまいます。

先が見通せてしまうと人は急にやる気がなくなってしまうものです。

会議中に寝ている先輩や上司が自分よりいい給料をもらっていると思うと無性に腹が立つ。

それは当たり前の感覚です。

自分の力で成果を出して、それに見合った給料をもらいたい。

そんな風にしてみんな外資系企業に転職していきます。

外資系企業の給料については以下の記事も参考になります。

実際にもらった明細書も公開しながら、外資系企業の給料の仕組みを日本一詳しく解説しています。(たぶん)

>>>外資系企業マネージャーの年収はどう決まる?【実際の明細を大公開】

>>>外資系企業にボーナスはある?いつもらえる?日系企業との違いも解説

外資系企業に転職した人たちとその末路

Job seekers

それでは私を含めて4人の外資系企業に転職した人たち(Aさん、Bさん、Cさん)とその末路を紹介します。

研究開発部エースAさんの場合

私は新卒で日系食品メーカーに入社して、最初に配属されたのは商品開発部です。

3年目に差し掛かったあるとき、部署が急にざわつきました。

なんと部署のエースだったAさんが退社して外資系メーカーに転職するとのことでした。

転職先は外資系の素材メーカーで聞いたこともない会社でしたが、その業界では世界でトップ企業だと後で知りました。

Aさんはそれまでのキャリアで得た知識や経験を生かして転職先でも大活躍。

元の会社ではエースだったので将来は商品開発部の部長になる可能性も高かったAさんですが、給料も大幅にアップして30代半ばにして50代の商品開発部長より高い給料をもらえるようになり結果的に転職して大正解でした。

高級住宅街に戸建てを建て、外車に乗り、子どもは私立中学に通わせるという典型的な上流サラリーマン生活を送っています。

その後、別の外資系大手原料メーカーに転職して、さらなるキャリアアップに成功されています。

取引先購買部のBさん

私は日系食品メーカーで飲料の原料となる製品を開発していたのですが、顧客の一つに超大手の外資系飲料メーカーがありました。

その購買担当をされていたBさんのお話です。

その外資系飲料メーカーは新卒で人を採用することはなく全員が中途採用。

Bさんも元々は日系食品メーカー出身だったようです。

言葉数が少なく、極めて厳しい方でした。

商品を提案しにいくときも相当神経を張り詰めて望まないといけませんでした。

そんなBさんとのやり取りが始まって2年くらいたった頃、ちょうど年が明けて年始の挨拶を始めていました。

突然Bさんが退社したというニュースが入りました。

あとで同僚の方から聞いたのですが、その前のクリスマスイブにBさんがパソコンを開いたところ、メールで解雇通知が届いたとのことでした。

内容は「2週間後にあなたは解雇となる。」というものでした。

詳細な解雇理由は分かりませんが、Bさんは年明けにはその会社を去ることになりました。

その後、風のうわさでBさんは就職せず1年間のんびり過ごすことにしたそうです。

今思えば相当なプレッシャーを受けて仕事をしていたからこそ、本人も厳しくなってしまったのかもしれません。

幸い会社都合の退職なので「パッケージ」と言われる年収1年分の積み増し退職金が付与されたそうなので生活には問題はなかったようです。

Bさんは日系外食企業の購買担当として就職を果たしますが、2年もたたないうちに中堅の外資系素材メーカーに転職されました。

やはり一度外資系の働き方に慣れてしまうと、日系企業は息苦しかったのかもしれません。

転職先で出会ったマーケティング担当Cさん

Cさんは私が転職した外資系企業の先輩社員です。

元々は日系素材メーカーにいましたが、転職して同業の外資系素材メーカーへの転職です。

日系素材メーカーでは技術者として働いていましたが、転職と同時にマーケティング担当に転身しています。

Cさんは典型的な転職でキャリアアップをしまくるタイプです。

本人が優秀だというのもありますが、とにかく転職してどんどん給料を上げていきます。

「給料の上がらない転職はするな」という名言を残し出会って4年後には日系超大手の食品メーカーに転職されました。

この言葉の意味は「転職すると必ずつらい瞬間がくる。その時に心を支えてくれるのは年収だ。」とのことでした。

私自身も実際転職して、この言葉は核心をついていると実感しました。

Cさんは超大手日系企業も2年で辞めて外資系の中堅素材メーカーに転職します。

ちょうどその企業が日本に支社を立ち上げるタイミングで、その立ち上げをCさんに任せたのです。

つまり日本支社の社長になりました。

最初はCさんとアシスタントの2人でのスタートでしたが、無事会社を立ち上げ売り上げも上げているとのことでしたのでやはり大したものです。

社長なので大きな裁量権が与えられており、オフィスも自分の家から通いやすい東京の一等地を選んでいました。

Cさんはその後、その会社を去り別の外資系分析受託企業に日本法人のマネージャーとして転職、結局もといた外資系素材メーカーもCさんがいないと回らないとのことで2足のワラジで働いているそうです。

そのため給料がとんでもない金額になっていました。

Cさんはまだ40代半ばなのでキャリアはこのままでは終わらないと思います。

研究開発から営業に転身した私

私は新卒で日系企業、日本では比較的大手と言われる会社に就職することができました。

そこで商品開発者としてキャリアをスタートさせます。

会社の規模が大きかったこともあり、給与は平均的な金額よりは多かったです。

でも20代後半になって40代の先輩の仕事ぶりを冷静に見た時に「あれ?自分がやっている仕事と同じだ。」ということに気づいてしまったのです。

その瞬間に「ずっとこの仕事をやり続けるのか。」という考えが浮かびました。

商品開発の仕事は自分にとって楽しく、やりがいも感じていましたが40代になっても同じような仕事をしているかもしれないと考えると急に怖くなりました。

このままではいけないと強く思い転職活動を開始しました。

日系の食品企業だけでなく銀行や商社も含めて広く調査を進めており、外資系企業に興味もなかったのですがちょうど面接を受けた外資系素材メーカーで採用となりました。

給与もそれまでの1.5倍くらいの金額を提示されたので即決でした。

でも商品開発の仕事ではなく、営業への転身です。

営業は完全な未経験だったので最初は苦労しましたが、商談相手が自分と同じ商品開発者だったので、何を求めているかが分かり少しずつ採用数を伸ばしていきました。

お客さんや同僚にも恵まれ本当に充実した時間を過ごすことができ、給料も前職の日系企業だったら40代半ばにならないともらえない額を30代前半で達成。

そんな会社でしたが私も外資系企業を去ることになります。

転職先は日本の大手食品メーカーで、マーケティングへの転身です。

最初は慣れない仕事ではありましたが、地道に仕事を覚えていきました。

入社当初の給料はやや下がってしまいましたが、5年後に昇格などを経て1.5倍くらいの額にアップしました。

ホワイト企業なのでワークライフバランスもいいし、福利厚生も手厚く家賃補助も出してもらっています。

私が外資系企業を辞めた理由

私は居心地がよくなった外資系企業を30代後半で辞めることにしました。

主な理由は以下の通りです。

  • 海外赴任をしてみたい
  • 給与や待遇を上げたい
  • 個ではなく組織として働いてみたい
  • 日本企業に貢献したい

現時点ですべて当初意図した通りかなっているわけではありません。

でも給与面を含め転職して待遇は前職より改善できました。

今は給与やポジションを上げるよりも自分がやりたい仕事をやれるようにキャリア形成をしていきたいと考えています。

私がいた会社は外資系企業の中でも退職する人が多かったです。

なかなかこんなに人が辞める会社は聞いたことはないですが、当時の状況をまとめた記事も参考になります。

>>>3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます

まとめ

今回紹介した私以外の3人の他にたくさん外資系企業に転職した人を知っていますが、ほとんどの人がキャリアアップや給料アップに成功しています。

転職した外資系企業に残る人もいれば、また日系企業に転職する人もいて様々ですが、外資系企業に転職したことで人材としての市場価値を高めた人が多いことは事実です。

私自身、安定した日系大手の食品メーカーから外資系企業に転身したことでキャリアの自由度が急激に高まりました。

大事なことは「行動をすること」です。

今の仕事でモヤモヤしている、目の前のチャンスに二の足を踏んでいるのであれば勇気を出して一歩踏み出してみませんか?

きっと今より楽しいキャリアを築いていけるはずです。

本記事も参考にしながら、あなた自身のキャリアについて考えてみてください。

他にも「外資系あるある」をまとめた記事も参考になると思います。

ぜひ参考にしてみてください。

>>外資系企業のメリデメあるある20選。転職前に知っておきたいこと。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!