外資系企業に対して「給料はいいけど激務なんじゃないの?」、「結果を出さなきゃ休みも取れない」というイメージがあるかもしれません。
特に日系企業から外資系企業への転職を考えていたら、休暇制度は気になるところですよね。
「日本の祝日は休みなの?」という疑問が湧いたり、「お盆や年末はしっかり休めるといいけど」と感じたりしますよね。
本記事ではこれまで日系企業→外資系企業→日系企業という3社を転職してきた私の経験を踏まえて、外資系企業の休暇制度や休みの取りやすさについて解説いたします。
結論、休暇はちゃんと取れるのあまり心配しなくて大丈夫です!
有給休暇も福利厚生の一部と考えれば、休暇制度を知ることはとても大切です。
過度に心配せず、キャリアアップにチャレンジしましょう。
- 外資系企業の休暇制度を知りたい
- 夏休みや年末年始に長期休暇がとれるか不安
- 有給は取りやすいかを知りたい
外資系企業の休暇制度
外資系企業の休暇制度の基本的な構成は日系企業と同じで土日休み+有給(Paid holiday)です。
日本の祝日にあたる日も休みです。
私がいたのは外資系メーカーなので土日もしっかり休みでしたが、保険や小売りのようなサービス系は土日や祝日が休みでないケースもあると思います。
これも日系企業とは特に違いはありません。
私がいた外資系企業には結婚や子供が生まれたときや身内が亡くなった際には慶弔休暇も取れましたし、病気休暇制度(Sick leave)もありました。
会社によっても休暇制度は変わるので転職サイトと転職エージェントを通じて確認しておきましょう。
休暇制度は重要な福利厚生の一つなので軽視してはいけません。
給料の一部くらい大事なことです。
事実、海外(特に欧米)の有給取得率はほぼ100%です(日本は50%くらい)。
有給は権利の一部という考え方が普通なのです。
夏休みや年末年始の休暇事情
日本で言うお盆休みや正月休みという習慣は海外にはありません。
「日系企業のように長期休暇は取れないのか…」というとそんなことはありません。
欧米では7月から8月にかけてサマーバケーションシーズンで、各々が好きなタイミングで有給を使って長期休暇を取得することが一般的です。
そのせいでこの時期は仕事が進みませんが、誰も気にしません。笑
外資系企業においても長期休暇を取る場合、有給を使って休まないといけないこともあります。
幸い、私がいた会社では夏季休暇は有給以外に3日付与され、年末年始も12月31日から1月2日までは休みでした。
案外、グローバル展開している外資系企業はこのように各国の制度に合わせて長期休暇を設定しているケースが多いです。
中国であれば旧正月、イスラム教の国では断食を行うラマダン月、ブラジルだったらリオのカーニバルシーズンとそれぞれの地域の風習に合わせて休みを取らせてくれるようになっています。
社員が気持ちよく働けない会社に人は寄ってこないですし、定着もしないですもんね。
万が一、このような仕組みがなかったとしても、外資系企業は休みの取得については極めて寛容なケースが多いので心配ありません。
どんどん有給を使って休みを取って問題ありません。
海外の人はどんなに忙しくても休むときはしっかり休みます。
それで仕事が停滞することもありますが、仕事より家族・プライベートを重視する傾向が強いです。
外資系企業に入ったら迷わず休んでOKです。
有給休暇の取得しやすさ
私が新卒で入社した日系企業では有給を取りづらい雰囲気が多少ありました。
みんなと一緒にプロジェクトを回しているのに、自分だけ休んでいいのかなと不安になることもありました。
結果、休んでいるのに気持ちが休まらない…。
気を使って適当な理由をつけて休みを取るなんてことも。
でも外資系企業では上司に「お休みをいただきます」と言うと、「いいね、どこかいくの?」「おっ海外?楽しんできてね!」という感じ休暇取得ウェルカムという感じが好きでした。
日本人の有給取得率が先進国の中でも極めて低いのは、「和を以て尊しとなす」という日本人特有の性格によるものでしょう。
海外に比べて祝日が多いのも、強制的に休みにしないと休まないからだと思います。
海外においては休みをとるのも、働くのも自己判断。
日本人は協調性が高い一方で自主性が弱い傾向があります。
外資系企業に入ったら仕事も休暇取得も自主性をもって臨みましょう。
外資系企業の雰囲気って日系企業とはやっぱり違います。
そんな雰囲気に自分がなじめるか心配なら以下の記事も参考になります。
>>>外資系企業の雰囲気になじめるか心配なあなたに実際のところをご紹介します。
>>>人間関係は意外とドライじゃない?外資系企業における人付き合いの心得を解説します。
日系企業でも海外部門は休みを取りやすい
私は外資系企業を退職して今は日系企業に転職しています。
「また休暇が取りにくくなるのかな」と考えていましたが、実際にはそんなことはなかったです。
配属されたのが海外部門だったからです。
職場は日本ですが海外の事業管理をする部門なので、海外の動きが止まるとこちらの仕事も減少します。
そのため7月から8月のサマーバケーションシーズンは非常に休みがとりやすいです。
また上司、同僚の多くが帰国子女や海外赴任経験者なので休暇に対する考え方が日本人的ではなく完全外国人の考え方です。
仕事もしっかりやるけど、家族との時間を大切にする人が多く有給休暇や長期休暇を取るのに気を遣う必要はありませんでした。
部長が率先して夏休みや年末年始の休みを2週間くらいとってくれるので、部下も非常に休みがとりやすいです。
まとめ
このように外資系企業はとても休暇が取りやすいと言えます。
それは「休暇を取るか取らないかはあなた次第」という考え方が根底にあるからです。
仕事のパフォーマンスが悪いと給料や処遇に影響するから今はがんばらないといけないと感じたら働けばいいし、結果さえ出していれば休暇を取る権利を全面行使すればよいのです。
グローバル展開している外資系企業であれば、それぞれの国の制度に合わせて休暇制度を設定しているケースが多いです。
事前に転職サイトや転職エージェントを通じて確認しておくと安心です。
「転職エージェントって何?」という場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>>転職エージェントのことを簡単に解説【外資系企業への転職には必須】
他にも外資系企業と日系企業の違いをまとめた記事を公開しています。
ぜひ参考にしてキャリアアップにチャレンジしてください!
>>外資系企業のメリデメあるある20選。転職前に知っておきたいこと。
はるパパ