本記事では「TOEIC900点を取るのにかかる勉強時間はどれくらいなのか?」について実体験をもとに解説します。
TOEIC900点取りたいけど800点台で伸び悩んでいませんか?
伸び悩む期間が長くなると、だんだん自分の勉強方法が合っているのか不安になりますよね。
よ~く分かります。
私も例にもれず、その一人でした。笑
30代前半まで何度受けても800点前半で足踏みしていました。
そうこうしているうちに、子どもが生まれ勉強どころではなくなり10年以上も勉強から遠ざかっていました。
でも「やっぱりTOEIC900点取りたい!!」と一念発起。40代にして勉強を再開したのです。
子どもが3人もいるとなかなか勉強時間がとれません。色々な勉強方法を調べて可能な限りシンプルで短時間で900点に到達できる方法を考えました。
そして!40代にしてTOEIC900点を突破できたのです。しかも勉強再開から半年もかからずです。
安心してください。40代の私でも実践できたシンプルな勉強方法をどどんと紹介いたします。
効率のいい勉強方法や必要な時間の目安を知って、一緒にTOEIC900点突破を目指しましょう。
40代の私でも達成できたんですから、あなたもきっと達成できるはずです!
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- 学生時代TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC800点から900点取得を目指した背景
なぜ英語学習者はTOEIC900点を目指すのでしょうか?
私は社会人になってから英語を学び直しました。その頃からすでに「いつかTOEIC900点取るぞ!」と思っていました。
理由?
ありません!笑 なんとなくすごそうだから。
そんなふわっとした気持ちだったのか、TOEIC800点で足踏み状態…
どれだけの時間、勉強すればいいのだろうかと何度も思いました。
正直、「900点なんかなくても、生きていける。」などと半ば悟りを開いた心境になっていました。
そうこうしているうちに40代。このブログを書き始めるにあたり、「英語のブログを書くなら、やっぱりTOEIC900点はほしい。」という、これまた不純?な動機で勉強を再開したのです。
TOEIC800点から900点取得にかかる勉強時間
私の場合、30代前半でTOEIC800点くらいあったので、40代で900点だったら勉強時間は10年だよね。そんな見方も可能です。
でもその間、TOEICの勉強は一切していません。しかも、2016年には問題形式が変わり難しくなっています。
学習再開時にTOEICを受けていたら、800点を切っているレベルなんじゃないかと思います。
なので、ここでは勉強を再開した時点を800点として、そこからかかった時間について計算してみます。
結果、5か月間、勉強時間は約200時間かかりました。毎日朝1~2時間勉強していました。
通常、100点上げるには300時間程度はかかるというので、まずまず効率よく勉強できたと思います。
40代の錆びついた頭で達成できたことを考えれば、上々の結果ではないでしょうか?
参考までにオックスフォード大学がまとめた資料によると、TOEICスコアと勉強時間の目安は以下の通りです。
”Current score”(現在のスコア)が縦軸にあり、目標スコアが横軸にあります。
例えば今550点の人が650点を取るには225時間、750点を取るには450時間かかるわけです。
TOEIC受験者の平均点が600点くらいですが、平均点の人が900点を突破するには900~1,000時間くらいの勉強が必要です。
毎日3時間勉強して300日以上、つまり1年は勉強が必要です。
しかも断続的にではなく、連続して勉強しないとこの時間で到達するのは難しいでしょう。
800点と900点の取得難易度は全然違う
先ほどのオックスフォード大学が作成した表を見る感じだと「「800点に到達するのも、900点に到達するのもだいたい300時間前後なのか?」と思われるかもしれません。
「いや、全然違いますよ。」と、私は断言します。
では、その理由を解説しましょう。
多くの人が800点台で伸び悩む
多くの人が800点で伸び悩みます。
上の表を見ていただいても分かりますが、900点以上取れるのは受験者100人中でたった4人です。
一方、700点取れるのは100人中24人、800点以上取れるのは16人くらいです。
上位24位から16位以上を目指すのと、16位以上から4位以上を目指すのは全然難しさが違います。
これだけの順位を上げるのに必要な時間は、ずっと長くなるはずです。
単純に勉強時間を積み重ねてもダメ
TOEICに限らずですが、試験問題には形式や出題パターンがあります。
英語の勉強時間さえ積み重ねればよいかというと、それではダメ。
TOEICに向けた勉強だけに集中してやっと900点を取得できます。
800点くらいまでは、どんな勉強方法でも伸びしろがたくさんあるので全体的な基礎力さえ上がれば到達可能です。
でも900点は伸びしろが全然ないわけです。9割くらい正解しないといけないわけですから。
だからTOEICにフォーカスした勉強時間を積み重ねることが大切になってきます。
求められるスキルが増える
TOEICを受験した人なら分かると思いますが、TOEICはとにかく問題数が多いです。
2時間で200問です。単純計算で1問36秒しか与えられていません。特にリーディングの文章量はとんでもなく多いです。40代の私には短時間で大量の問題を処理するのは正直きついです。
800点までは2割くらい間違ってもいいですが、900点となると1割くらいしかミスは許されません。
英語力だけでなく、大量の情報を短時間で処理する能力や集中力も求められます。
このように800点を目指すのと、900点を目指すのでは求めれるスキルが増えるのです。
【簡単!】40代の私が実践した勉強方法
「自分には無理かも…」そんなふうに感じたあなたに、40代の私でもTOEIC900点を取得できた非常にシンプルな勉強方法をご紹介します。ご安心を。
①朝早い時間に勉強する
朝早い時間に勉強することを強くオススメします。
なぜなら朝の時間は誰にも邪魔されないし、頭がすっきりしているので勉強に適しているからです。
特に子どもがいる家庭で親が勉強時間を確保するのは至難の業です。
子どもが寝ている早朝に勉強すると勉強は習慣化しやすいのです。英語に限らず資格系の勉強は朝がオススメです。
私は最初の3か月は毎日1時間、試験前の2か月間は2時間勉強して、計200時間で900点を達成しました。
②すき間時間を活用する
忙しい社会人が勉強時間を確保するのは、とても難しいです。
子どもがいなくても仕事や飲み会があると、ついつい勉強を中断してしまいます。
でも、通勤時間や子どもが遊んでいるすき間を狙って勉強時間を確保するよう心掛けてください。
5分程度のすき間時間は単語の暗記、通勤時間など比較的長いすき間時間はリスニングに充てるといいですよ。私は「anker」のワイヤレスイヤホンがお気に入り。快適にリスニングの勉強ができました。
③同じ参考書をひたすらやる
試験で短時間で結果を出そうと思ったら、いくつもの参考書をするのはご法度。
同じ参考書を何度もやるのが試験の鉄則です。
浮気をせず、自分の信じた参考書に全力投球してください。
結果的には勉強の効率が上がり、必要な勉強時間は少なくて済みます。
④パート別勉強法
TOEICはリスニングが4つのパート、リーディングが3つのパートの計7つのパートに分かれています。
- Part1 Photographs (写真描写問題)
- Part2 Question-Response (応答問題)
- Part3 Short Conversations (会話問題)
- Part4 Short Talks(説明文問題)
- Part5 Incomplete Sentences(短文穴埋め問題)
- Part6 Text Completion (長文穴埋め問題)
- Part7 Reading Comprehension(読解問題)
このうち、私が重点的に勉強したのはPart2からPart5です。
リスニングは特に苦手だったので、Part2~Part4の音声を聞いてディクテーション(英文書き取り)をしてから、シャドーイングしました。
通勤時間などのすき間時間にリスニングをします。1.5倍速でリスニングして耳を高速の音声に慣らしていました。
音声は公式問題集の音声を携帯に落として、携帯のオーディオアプリでスピードを変えればOKです。
Part2~4をしっかりやれば、Part1は勉強しなくてもOKです。
リーディングは単語を覚えて、Part5(文法問題)をゴリゴリやることが大事です。
TOEICに出やすい単語と文法さえしっかりやっておけば、Part6はほとんどPart5と同じ知識で対応できるし、長文を読むのにかかる時間も短くなります。
長文を読むのが苦手という人は、TOEIC公式問題集の長文を時間を計って時間内に読む訓練をするといいでしょう。
⑤テクニックも多少は必要
TOEICはとにかく大量の問題を短時間で処理しないといけないので、英語力以外の能力、すなわち、情報処理能力や集中力を求められます。
もう一つ重要なのは「試験問題への慣れ」です。TOEICの問題形式に慣れているか否かが結果に大きく影響します。
そのため試験1か月前になったら公式問題集を繰り返しやるようにしましょう。同じ問題でも、答えを覚えていてもかまいません。
とにかくリスニングのときに、どのタイミングで問題文を先読みするかや、リーディングのときにどの程度問題文を読むかを体に叩き込みます。
もちろん時間配分も考えて、間に合わない場合は難しい問題は捨てる判断をする訓練も大事です。
ちなみに以下は私が心掛けたポイントです。
- Part1のガイド音声の間に写真を一通り眺め、どんな単語や問いが出るか予想
- Part1&2のガイド音声の間にPart3の問題の選択肢を先読み
- Part3&4はとにかく選択肢音声が流れ終わる前に次の問題の選択肢を読破
- Part5&6は20分以内に終わらせる
- Part7は問いのみさっと目を通して全文しっかり読む
試験前に公式問題集をやったときは5~10分余るくらいでしたが、本番のリーディングでは最後の5問は時間が足りませんでした。
それでも900点は取れたのですが、試験本番は緊張感でいつも以上に丁寧にやってしまい、思ったより回答するのに時間がかかってしまいがち。普段から早めに問題を終わらせる訓練をしましょう。
教材はたった3つで大丈夫
TOEIC900点を取るために色んな問題集や単語集に取り組んできましたが、ずーっと800点で足踏みを続けていました。
そんな私が10年のブランクを経て、800点から900点に200時間で到達するのに使った教材はたった3つです。
もしかしたら、持っているとかもしれません。持っていないなら買って損はありません。全部買っても6千円くらいです。(ちなみに私は勉強を再開したとき、どれも持っていなかったです。笑)
本当にこの3つを5か月間ひたすらやっただけで900点に到達しました。確実に勉強にかけた時間は短く済みました。
特に「金のフレーズ」と「でる1000」は買ってよかったです。分からない単語にほとんど遭遇しないのでリーディングも早くなりましたし、結果、語い力と文法問題は満点でした。
ほら、すごいでしょ?こんなの初めてです。案外、多くの人がこの語い問題と文法問題で取りこぼしてリスニングのスコアを下げています。
結果、900点突破できました!時間配分を失敗してリーディングの最後5問解けずでしたが、なんとか目標を達成できました。
40代の私でもできたのですから、私より若いあなたもきっと到達できるはずです!
TOEIC900点に必要な英語のレベル感を確認しよう
試験を受ける前に自分が900点とれるかどうかを知りたいと思いませんか?
確認する方法は3つあります。
①TOEIC公式問題集の換算表で確認する
簡単に確認する方法は、先ほど紹介したTOEIC公式問題集を解くことです。ドンズバで点数が分かるわけではありませんが、ある程度どの範囲に点数が収まりそうか確認できる仕様になっています。
②TOEIC公式問題集を解いた時の感触で確認する
私のスコアがおよそ900点なので、私が公式問題集を解いたときのリアルな実感(手ごたえ)を知っていただくと参考になるのでご紹介します。
どどん!
リスニングセクション
- Part1:余裕で何を話しているか分かる
- Part2:大体何を話しているか分かる。変則的な回答も対応可能
- Part3:ところどころ分からないところもあるが大体分かる
- Part4:ところどころ分からないところもあるが大体分かる
リーディングセクション
- Part5&6:20分以内に回答が完了できる
- Part7:最後まで解ける。5~10分くらい時間が余る
Part3&4は完全に聞き取れなくても問題は解けます。リーディングは普段の練習で少し時間が余るくらいを目指すとよいです。
本番は緊張して最後の文章なんて落ち着いて読めませんからね。
③「金のフレーズ」、「でる1000」の正解率で確認する
最後に単語帳「金のフレーズ」とPart5の文法問題「でる1000」をやったときの正解率も見ておきましょう。
「金のフレーズ」はできれば100%分かるところまでやっておきましょう。
「でる1000」は9割以上はほしいところです。私は試験前に3周くらいやりました。
失敗談:やってはいけないこと
何度もいいますが、私はTOEIC800点で足踏みした人間です。TOEIC900点を取得するのにやってはいけないことをたくさんやらかしています。
あなたもやっていたら要注意です。
TOEIC向け以外の教材を使う
TOEIC試験で9割以上の点数を取るのですから、TOEIC試験対策を踏まえた教材のみを使ったほうが勉強の効率は良いです。
「何を当たり前のことを。笑」と思われるかもしれません。
でも私は単語は数が多ければよいのだと「IELTS必須英単語4400」という4400単語を学べる単語帳を一生懸命覚えた時期がありました。
TOEIC900点には何にも役に立ちませんでした。
他にも英検やTOEFLの問題集もやめておいたほうがよいでしょう。
どんどん勉強にかかる時間が長くなってしまいます。
誤解してほしくないのですが、これらの教材で勉強すること自体は英語力向上に役立ちます。TOEIC800点くらいまでは別の試験教材でも伸びるでしょう。
「TOEIC900点を取るためだけの勉強なんて本質的じゃない!」
おっしゃる通り。私もそう思います。
でもTOEIC900点を取ろうと思うと、やっぱりTOEIC試験を想定した単語帳や問題集がベストです。
そしてTOEIC900点を取ってしまえば、周りはそれを指標にあなたの英語力を評価することになります。
そしたら海外出張や海外赴任のチャンスが増えるので、そこから実務で使える英語を身につけてもいいのではないかと思います。
TOEICのための勉強時間は最小限にするんだと頭を切り替えてみましょう。
オンライン英会話でリスニング向上
オンライン英会話すれば生の英会話力、つまりリスニング力も上がる。
確かにその通りです。
でもオンラインで話す英会話は日常英会話が基本です。
「今日○○食べた。どこどこに行った。」みたいな話が中心じゃないですか?
TOEICはビジネス英語なので、日常会話と違いビジネスシーンを想像しながら聞かないと分からないことが多いです。
またスピーキング力もTOEICのLstening & Reading試験で測定されるわけではないので、最短でリスニング力を上げたいのであれば、ひたすらディクテーション&シャドーイングをしたほうが良いです。
オンライン英会話がダメと言っているわけではなく、TOEIC900点レベルまでリスニング力を上げるには効率が悪いということです。つまり無駄な勉強時間が発生します。
同じ理由でドラマや洋書などで学習するというのも効率が悪いので止めておきましょう。
楽しいんですけどね。気晴らしに観たり読んだりするのはもちろんOK!
復習せずに新しい問題集に取り組む
TOEICに限りらずですが、参考書や問題集は浮気厳禁です。
一度決めたらトコトンやりこんだほうが学習効率は高いです。
また復習がとても大事です。正解の理由を知ることも大事ですが、なぜこの選択肢は正解でないのかを知ることも大切です。
先ほど紹介した「でる1000」はそのあたりが手厚く解説されているのでオススメです。
私は3つの教材だけを徹底的にやりこみました。
最後に【あなたもTOEIC900点とれる】
いかがでしたか?TOEIC900点取れそうだと感じましたか?
「まだ自分には難しいかも。」
そんなふうに思ったかもしれません。
でもあなたも必ず900点は達成することはできます。勉強方法さえ間違えなければ大丈夫。
英語ってやればやっただけ結果が返ってくる科目です。もちろん継続的にやらないと意味はありません。
もし数か月、毎日1~2時間でもやってみようと思うなら、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。勉強時間を最小限にできる方法を紹介したつもりです。
TOEIC900点を突破すると見える景色は変わってくるはず。
色んなチャンスに巡り合うことができます。
何より自分に自信が持てるようになりますよ。
一緒にがんばっていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
こちらの記事もご参考にどうぞ。