こんにちは、はるパパです。
40代、子持ち、育児絶賛参加中です。
仕事も結構忙しい、かといって子育ても手が抜けない(奥様も働いてくれているので)、そんな多忙な40代のワタクシ。
そんな私でもTOEIC(ここではL&R試験)で900点を突破しました。
しかもかかったのは4か月。
いや、実際には勉強を再開してから4か月です。
TOEICの学習を再開するまでかなり時間がかかっています。
約10年(ガッカリさせたらごめんなさい)。
再開までにこんなに時間がかかったのは900点の壁があまりにも高かった、シンプルに言えばあきらめた期間があったからです。
突破できた今思うことは、「俺、勉強法まちがってたな…」ということです。
本記事ではTOEIC900点の壁とは何か、私が900点を突破できた理由、誰でもマネできる勉強法を紹介します。
900点の壁にぶつかり、モヤモヤしているそこのあなた!
本記事を読めば、視界良好、やるべきことが見えてきますよ。
ぜひ最後までお付き合いのほど!
- 何回受験しても800点台で足踏みしてしまう
- 何が原因か分からない
- どうやったら900点を突破できるかを知りたい
本記事の筆者は
- 日本生まれ日本育ち。海外留学・在住経験なし
- 学生時代TOEIC300点台から英語を学びなおして900点達成
- ニューヨーク市場上場外資系企業や日系大手海外部門に転職成功
TOEIC900点の壁
まずTOEIC900点の壁ってどれくらいの高さなのかを知っておく必要があります。
どれくらい高い山に登ろうとしているのか、登山者であれば事前に知っているものです。
TOEIC900点を取れる人は100人中4人
以下は22年度のTOEIC平均スコアとスコア分布です。
赤枠で囲った部分を見てください。
![22年度のTOEIC平均スコアとスコア分布グラフ](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/11/e43a61e0392396d077eac55d64af26b2.png)
4.2%という数字があります。
これは895点≒900点以上のスコアの人が上位4.2%存在しているということです。
すなわち、900点を取れるのは100人中たったの4人しか到達しない領域なのです。
これがいわゆる900点の壁、高みなのです。
そもそもTOEICは平均点が高い
もう一つ注目してほしいのは平均点。
22年の平均スコアは608点です。
めちゃくちゃ高いと思いませんか?
大手企業が求めるTOEICスコアは600点程度と言われています。
平均レベルの人はすでにクリアしています。
これはこんなカラクリです。
TOEIC試験の受験者は英語を勉強する意欲がある人や昇進や進学のために必要の迫られている人たち。
そうです、英語学習に熱心な集団が受験しているわけです。
だから平均点も高くなります。
そんな英語エリート集団の上位4%を狙っているということです。いやー、目標が高い。
私が初めて受験したときのスコアは335点です。当時、平均点の高さを見たときの絶望感は今でも忘れられません。(笑)
TOEIC900点の壁は東大並み?
諸説ありますが、偏差値でいうと68くらい。東大・京大をはじめとする旧帝大や早慶レベルの学力です。
「やっぱ無理じゃん!」と思いました?
いやいや、難しいとあきらめる必要はありません。大学受験と違って何回でも受験できるんです。
しかも出てくる問題のレベル・形式は毎回同じです。対策すれば大丈夫です!
大学別のスコアが気になる人は以下の記事も読んでみてください。
TOEIC900点で足踏みしてしまう原因
![TOEICスコア履歴](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/12/IMG_20231203_052714.jpg)
ここではTOEIC900点の壁にぶつかる原因を解説します。
それぞれの理由をお伝えする前に、私のスコア履歴を紹介します。
初期のころのスコアは悔しくて捨てちゃったのかありません!
私も見事に過去3回、900点の壁にぶつかっています。(泣)
2009年5月:810点
2012年5月:840点
2019年4月:820点
2023年6月:905点
2012年に840点を取得してからはTOEICのための勉強は一切していません。
2019年に腕試しで受けていますが、勉強していないので点数下がっています…
そして2023年2月から本格的にTOEICの勉強を再開して4か月で900点の壁を超えました。
こんな私の実体験に基づき、壁を突破できず足踏みしてしまう原因を考察してみます。
足踏みの原因①英語力以外の能力が必要
TOEICで求められるのは英語力(L&Rだとリスニング力とリーディング力)です。
ただ900点の壁を超えるには、もう一つ重要なスキルがあります。
それは集中力です。
900点を取るには20~25問くらいしか間違いは許されません。
そのためケアレスミスはできるだけなくさないといけません。
また最後のパート7の長文読解も最後まで読み切るには最後まで集中力を途切らせるわけにはいかないのです。
800点台のときもパート7まで全部解き切っていましたが、本当に終了時間ギリギリでした。
900点を突破したときはかなり余裕をもって回答することができました。
足踏みの原因②TOEIC900点の壁を必要以上に高いと思っている
TOEIC900点を目指す人はすでに900点を取っている人を神格化してしまいがちです。
900点オーバーであれば無条件にすごいと思ってしまう。
そして自分もあんなふうになりたい。
でも案外、800点と900点の差はわずかです。900点をとった瞬間に英語をペラペラ話せるわけではないです。
私の感覚としては「何も変わらない」です。
多少単語力が増えたり、文法の精度が上がった感覚はあります。
でも800点以上取得していれば日本人としてはかなり高いレベルだと思います。
あまりに900点を高い壁だと思って「今の勉強法ではダメだ!」と色んなテキストに手を出していませんか?それはとても非効率です。
それに最悪の場合、私のようにあきらめてしまうことは避けたいですね。
足踏みの原因③TOEIC対策ができていない
TOEIC対策の勉強ができていないことも理由のひとつでした。
800点台のときはTOEICの公式問題集はもちろんやりました。
でも単語帳はTOEIC向けのものではなかったです。高校生のときに使っていたターゲット1900という単語帳を引っ張り出して勉強していました。(ターゲット1900が悪いというわけではありません。基礎的な語い力がない方はこの単語帳をまずやるべき。)
文法は高校時代にさんざんやりつくしたので「自分はできる」と思い込んでいたのであまり勉強していませんでした。
結果、十分にTOEIC対策ができておらず停滞という結末です。
【体験談】私が900点を突破できた理由
![900点を突破](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2022/11/luck-2726568_1920.jpg)
10年以上の時を越えて900点を突破するのですが、一つの疑問が生まれました。
「30歳くらいのほうが子どももいなくて時間があった。なぜあのとき取れなかったのか?」
という疑問。
そこで今回突破できた理由を考えてみました。
その理由は以下の通り。
壁を越えられた理由①単語力と文法力を鍛え直した
大きな理由の一つは単語力と文法力です。
正直、私はこの2つを甘くみていました。
高校時代、英語は得意科目で大学受験のときも得点源でした。
自分は単語力や文法力もそれなりにあるものと思い、あまり力を入れていませんでした。
それが大きな誤り。
TOEICで出てくる単語や文法問題にフォーカスして勉強してみると8割程度しか分からない状況でした。
これが足りていないピースだったと今更ながら気づきました。
今回勉強したおかげで語い力と文法の問題は満点でした。
語い力と英文法は練習するだけで得点源になってくれるので、やったほうがいいです。
長文を読むのも早くなります。知らない単語に遭遇してうーんとなる時間ももったいないですからね!
![語い力と文法のアビメ スコア](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/09/IMG_20230911_062532.jpg)
壁を越えられた理由②リーディング力がアップしていた
30代は全くTOEICの勉強をしていなかったです。
でもリーディング力はアップしていた実感があります。
37歳のときに転職した会社で配属された組織は海外部門。
日常的に英語のメールを読んだり、英語の文章(業界記事、契約書、法律など)を読む機会が格段に増えました。
専門用語も多く、最初は何が書いてあるのかわかりません。でも仕事なので脳ミソに汗をかきながら読み込んでいくうちに読み込むスピードが上がっていきました。
結果、TOEICのパート7はかなり早く読めるようになっていました。
リーディングパートで10分くらい余るくらいです。
解いた問題の見直しができるようになります。文法セクションのケアレスミスを減らすことでスコアアップを期待できます。
壁を越えられた理由③まとまった勉強時間を取れた
語い力、文法力、リーディング力の向上が900点を突破できた大きな理由です。
ただ今回は勉強を再開してわずか4か月で最後に受けた時のスコア820点から905点まで上がっています。
これは短期集中して勉強できたからだと考えています。
具体的には朝早起きして勉強したことが良かったです。
朝早くに起きて勉強するメリットは以下の通りです。
- 頭がすっきりした状態で勉強できる
- 家族が寝ているので誰にも邪魔されない
- 予定が入ることが少なく習慣化しやすい
30歳のころはダラダラ勉強していたと反省しています。
ぜひ朝活に英語学習を取り入れてみてください。
朝起きれないという人、早く寝ることがコツです!
以下の記事も参考にしてみてください。朝活のコツがまんさいです。
壁を越えられた理由④朝受験できた
今はTOEICは午前と午後の部があります。
昔はなかったのですが、ここで午前の部を選んだことがとても良かったです。
午前と午後の試験時間は以下の通りです。
午前:10:20~12:20
午後:15:00~17:00
脳は朝起きてから色んな情報に触れて少しずつ疲労していきます。
TOEICで900点を取るには相当な集中力が必要なので、脳が疲れていない朝の時間に受験したほうが有利です。
15時から試験開始といっても、それまでに単語を覚えたり、問題集をやったりすると完全に脳が疲れた状態でテストに臨むことになります。あまりオススメしません。
誰でもマネできる勉強法
これから私が実践してよかった勉強法をご紹介いたします。
誰でもマネできるし、勉強時間もそれほど取りません。
ご参考になればうれしいです。
語い力と文法力の向上
語い力と文法力は以下の2冊でOKです。
語い力は「金のフレーズ」という1000語くらいの単語帳をマスターします。
文法力は「でる1000問」という、パート5に特化した、これまた1000問の問題集を2~3回繰り返します。
これだけ!
簡単じゃないですか?これで語い力と文法力のところ満点とれました。
それぞれの問題集の詳細は以下の記事で紹介しています。ご興味があればどうぞ。
>>>TOEIC 「でる1000問」をやってみた感想と効果を解説
英文を毎日読む
毎日英文を読むのは本当に大切です。
私は幸運にも仕事で英語を使うため、勉強と意識しなくても英語に触れることができます。
そんな環境にないようであれば、以下のサイトは初心者向きでオススメです。
携帯で読めるのでスキマ時間を有効利用できます。
しかも無料!
News in Levels
![News in Levels](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/12/News-in-Level.png)
こちらは同じ記事を英語レベルに合わせて読むことができます。
最初はレベル1で読み始めて、慣れてきたら上のレベルで読むという勉強ができます。
Breaking News English
![Breaking News English](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/12/Breaking-News-English.png)
こちらも複数のレベルで英語記事を読めます。
上のレベルはNews in Levelsより難しいです。演習問題がついている記事もあるのでリーディング以外の学習にも使えます。
VOA Learning English
![VOA Learning English](https://harupapa-happy-hack.com/wp-content/uploads/2023/12/VOA.jpg)
アメリカの国営放送「Voice of America」が提供する非ネイティブ向けのニュースサイトです。
こちらはレベル別ではないですが、各記事の音源を聴くことができます。
リーディング力だけでなく、リスニング力まで向上できます。
英語学習者にとってはいい時代になりましたね。
公式問題集を繰り返しやる
最後にTOEIC公式問題集で総仕上げです。
TOEICはどのテストも同じレベル、同じ問題形式。
だから試験への慣れ大切です。時間配分なんかもよく考えておかないと最後のパート7(長文読解)で解き切れず撃沈します。
もうすでに10冊くらい公式問題集が出ていますが、直近の9、10の2冊くらいをやればOKです。
繰り返しでも構わないので、何度もやりましょう。
2時間まとめて無理なら、リスニングパートとリーディングパートを別の日に分けてやっても大丈夫です。
リスニングパートは音声を聞いて書き起こすディクテーションをやってから、シャドーイングするとリスニング力が向上します。
リーディングパートは「金のフレーズ」「でる1000問」をやっておけば、あとは時間配分への慣れです。
本番は緊張することも想定して、5分くらいは時間が余るくらいのスピードで問題を解き切る練習をしましょう。一度やったことがある問題集でも大丈夫です。
まとめ
私自身、TOEIC900点は果てしなく高い壁だと思っていました(最初のスコア335点だし)。
でも勉強のやり方や、使う教材を変えるだけで短期間で乗り越えることができました。
同じように800点台で足踏みしているなら、短期集中で勉強して一気に乗り越えるのがオススメです。
TOEIC900点もあれば昇進、転職、海外赴任のチャンスもグッと広がります。
人生が変えたいなら、チャレンジする価値は十分にありますよ。
高い英会話スクールに通う必要もありません。参考書や単語帳を買って勉強するだけ。
万が一すぐに900点に到達できなくても、英語力は確実に向上しているはず。
ぜひ一歩ずつがんばっていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
TOEIC900点を取得するメリットをまとめました。モチベーションもアップ!
>>>TOEIC900点で人生変わる?取得して分かったメリット8選