外資系企業で働くデメリットを知った上で転職しよう
以前、私の経験も踏まえて「外資系企業で働くということ」、「外資系企業のメリット」についてお伝えしました。

今回は「外資系企業で働くデメリット」についてお話したいと思います。
私はるパパはニューヨークに本社がある食品関連の外資系企業に転職して6年半働いていました。
そんな私の実体験をもとに外資系企業に転職するデメリットを徹底解説します。
そして結論、私は外資系企業で働くことについて次のように考えています。
- チャレンジ精神のある人はぜひ転職の選択肢に入れてほしい
- 成果さえ出せば、昇給も早く、自由度も高い
- クビになることを過度に恐れる必要はない
ぜひ外資系企業への転職にチャレンジしてみましょう。
でも事前にデメリットはきちんと理解しておいたほうがいいですよ。
外資系企業で働くメリット
今回は外資系で働くデメリットの記事ですが、メリット(前回記事)を簡単におさらいしておきます。
簡単にメリットをまとめます。
外資系企業で働くメリット
- 給料は比較的高い
- 組織の歯車になりにくい
- 働き方の自由度が高い
- 住む場所を変えなくていい
- 人材は多様性に富んでいる
- 転職に有利になる
外資系企業で働くデメリットと対処法

働くメリットが多い外資系企業への転職ですが、もちろんデメリットもあります。
それぞれのデメリットに対する対処法もご紹介いたします。
クビになるリスクは多少ある
一番気になるところですよね。
前回の記事で「私はクビになることに対して不安はない」とお伝えしましたが、日本企業に比べると解雇されるリスクは多少あります。
でもあえて日本企業と比べたらというレベルです。
リスクが多少あるというのは、このような理由です。
外資系企業では日本企業の人事異動でよくあるように「営業」で入った後、経理、総務、法務部に異動(他部署への異動)はほぼありません。
営業で入社したら基本ずっと営業ですし、製造担当として入社したらずっと製造担当です。
そのため会社の方針が変わって部署の整理(リストラ)が行われ、所属する部署が無くなってしまった場合、雇用契約が解消される=クビになることが多いです。
例えば日本で製造していた製品を海外で一括生産するようになり、製造部門がなくなった等は典型例です。
もちろん著しくパフォーマンスが低い場合も、クビになったり退職勧奨を受けることもあります。
でも普通にしていたら大丈夫ですよ。
日本企業に比べるときちんとパフォーマンスは評価されるため「働かないおじさん」は少なかったです。
そんなフェアな環境のほうが気持ちよく働けますし、やりがいもあるのではないでしょうか?
もし仮にリストラ対象となった場合も、あまり悲観的になることはありません。
外資系企業も簡単に社員をクビにできるとは思っていません。
多くの外資系企業は「パッケージ」と呼ばれる退職金の積み増し制度があります。
勤続年数や役職にもよりますが年俸の1年分から2年分が多い印象です。
私がいた外資系企業のある部門長が組織改廃により解雇になりました。
幸いすぐに同業の日本企業に転職でき、パッケージを加えた退職金が5,000万円以上となったそうです。
当時、正直「うらやましいな」と思いました。
もう一つの事例として、別の外資系企業から転職してきた品質保証部長は、前職でたった1年しか働いていないのに部門整理で辞めることになったそうです。
満額でパッケージをもらうことができ、「宝くじに当たった」と言い切っています。笑
前回記事でお伝えしたように外資系企業は比較的転職しやすいという側面もあることを考えれば、過度に悲観的になる必要はないですよ。
「外資系企業のクビ事情」については以下の記事で、日本一忖度なしでまとめています。
>>>3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます
成果がでないとしんどい
外資系企業は成果主義なので、原則年俸もインセンティブも成果に連動して設定されます。
ではプロセスは加味されないのかというと、案外そうでもなかったりします。
ただ成果は日本企業よりもしっかり評価される印象です。
私がいた会社は減給こそなかったですが、やはり成果がでないと給料は増えません。
でも給料が増えないことよりも上司や周囲の目が厳しくなるほうがしんどかったです。
外資系企業は様々なフィールドで一定の成果を出して転職してきた人が集まるプロ集団です。(日本企業がすべてプロ集団ではないということではありません…)
特に営業は野球選手のようなプロスポーツ選手のように打てなければ肩身が狭い思いをします。
成果がそのまま給料に反映される前提なので、成果を出せない人は単なる「給料ドロボー」です。
実際私は最初の1年間、何も成果を出せず本当につらかったです。
このあたりの感じ方は性格にもよるかもしれません。
6年間その会社にいて一つ気づいたことがありまして、転職してくる人のほとんどは最初の1~2年は成果を出せていないということです。
仮に出せたとしても、たまたまいい顧客に出会ったとか案件が良かったということが大半でした。
よく「転職は即戦力の人材を」と言われますが、そんなに甘いものではないと感じています。
焦らず着実に会社のルールを知り、謙虚な姿勢で業務知識を身につけることに徹すれば大丈夫です。
外資系企業で成果を出すコツをまとめています。
ぜひ参考にしてみてください。
>>>外資系企業と日系企業と評価制度の違いと評価されるコツ3選を解説。
福利厚生はあまり良くない
日本の大企業は住宅手当、家族手当、福利厚生施設の利用、退職金制度といった様々な手当や制度があり、「入ってしまえば一生安泰」というのはある意味当たっています。
いつまで続くか分かりませんけどね。笑
外資系企業のほとんどは住宅手当や家族手当のようなものはないですし、概して日本企業ほど恵まれていません(グーグルやアマゾンのようなIT系のトップ企業は別ですが)。
ただ
福利厚生がない分を給料に反映され平均よりも高い給与設定になっている側面があります。
トータルで給料が増えるかという視点で転職先を選んだほうが良いです。
家賃補助がなくてもトータルで考えたら大丈夫かもしれません。
以下の記事も参考にしてみてください。
>>>外資系企業に家賃補助がなくても気にしなくていい理由を6つ挙げてみる。
事前に興味のある企業の福利厚生についても確認しておけば安心です。
「そんなこと聞いたら、選考に影響するかも」という不安は不要です。
転職エージェントに相談して確認しましょう。
「転職エージェントって何?」という場合は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>>転職エージェントのことを簡単に解説【外資系企業への転職には必須】
定年まで同じ会社で働き続ける人は少ない
私がいた外資系企業の定年は65歳でした。
今も多くの企業は60歳定年で、かなり給料は下がるものの再雇用で65歳まで働けるという状況からすると、65歳までしっかり給料がもらえるのは恵まれていたと思います。
でも周りを見渡すと定年まで勤め上げる人は非常に少ない印象でした。
50歳以上まで働いている人は、何らかの特殊なスキルを持っているか、営業部長や研究部門長等のマネージャー層ばかりです。
50歳前に他社に転職している人が多かったです。
これにはカラクリがあります。
外資系企業のキャリアは、「営業」は「営業」として、「総務」は「総務」として働き続ける一本道です。
キャリアを築くことは、専門性を磨くことです。
そのため、営業で入ったら営業部長を目指しますが、同僚を見渡して「この会社では部長にはなれないな」とか、「同じ仕事をしたらもっと給料をもらえる」と感じた人はすぐに転職してしまいます。
実は外資企業に入ってから、一番早く給料を上げる方法は「転職すること」なんです。
外資系企業で働いている人の多くは「年収アップ」と「ポジション獲得」を目指して同業他社に転職しています。
ずっと同じ会社で働き続けたいのでれば、デメリットかもしれません。
外資系企業で長く働き続ける方法もまとめました。
参考にしてみてください。
>>>外資系企業は何歳まで働ける?【65歳以降も働けるコツを3つ解説】
社長が変わると社風が変わる
多くの外資系企業の日本法人は中小企業です。
そのため社長が変わると社風がガラリと変わることが多いです。
私が入ったときは社長が変わったばかりで、考えが合わない社員が次々と辞めました。
このあたりは日本の中小企業でもあるあるですよね。
ただ外資系企業は転職やリストラされるハードルが日本企業に比べると低いため社長が変わるとごっそり社員が入れ替わることもあります。
社長と合わない場合は、距離をとるか、適当に仲良くしておくのが無難です。
それでも「どうしても無理!」となった場合は、転職してしまいましょう。
実際そんな理由で辞めていく人も多かったです。
あまり英語は使わない
意外かもしれませんが、あまり英語は使いません。
英語に不安を感じている人にはメリットと感じるかもしれません。
少なくとも私がいた会社において、特に営業部門は日常的に英語を話したり、英語でメールを書いたりということは少ないです。
もちろん社長や各部門長レベルの人たちは海外の拠点とコミュニケーションをしないといけないので英語は日常的に使います。
ただ実務担当が相手をするのは基本日本人のため、日本語でのコミュニケーションが主でした。
私も外資系企業に入るからと気構えていましたが、所属していた営業部門では英語を使う機会は少なかったです。
会社で社員全員にTOEIC受験を命じられたときのことですが、会社平均点はTOEIC受験者平均を下回っていました。笑
私は英語を使って仕事をしたかったので、お客さんとの海外出張を設定したり、海外の同僚が日本に来た時に積極的にアテンドするようにしていました。
海外との会議などもあるので全く英語ができなくてもいいかというとそうでもないですが、英語にアレルギーがなければ入社してから英語力を磨いて各部署のマネージャーを目指せば十分間に合うと思います。
私がいた外資系企業では「英語ビジネスレベル」という条件を応募資格を入れたら、応募者が集まらなかったため「英語日常会話」→「英語にアレルギーがない方」と段階的に条件を下げていました。
このような「外資系あるある」をまとめた記事もぜひ参考にしてみてください。
>>外資系企業のメリデメあるある20選。転職前に知っておきたいこと。
まとめ
私の実体験をもとに外資系企業で働くメリット・デメリットをまとめます。
メリット
- 給料は比較的高い
- 組織の歯車になりにくい
- 働き方の自由度が高い
- 住む場所を変えなくていい
- 人材は多様性に富んでいる
- 転職に有利になる
デメリット
- クビになることはある(過度な不安は不要)
- 福利厚生は良くない(トータルで考える)
- 定年まで同じ会社で働き続ける人は少ない(高給を求めて転職)
- 社長が変わると社風が変わる(関わらないことが無難)
- あまり英語は使わない(入社してから勉強しても間に合う)
外資系企業で働く上で大事なのは、専門性を磨いていくことです。
日本企業の多くで求められるゼネラリストではなく、スペシャリストが求められます。
スキルを磨き、知識を身に着けることが外資系企業で生き抜く基本姿勢です。
確かに日本企業に比べるとリストラされるリスクもありますが、退職金が積み増しとなったり、転職して給料を増やせるチャンスも多いです。
ヘッドハンターや同業他社とも普段から仲良くしておくことが大事です。
万が一の時に、転職先を紹介してくれたり、自分の会社に呼んでくれたりしてくれる可能性が高まります。
給料を上げたい、外資系企業に興味を持ったという方は、まず転職サイトに登録して話を聞いてみることをお勧めします。
外資系企業に強い転職エージェントとしては、JACリクルートメントや
エンワールドジャパン等があります。
参考までですが、私はリクルートエージェント経由での転職でした。
リクルートエージェントはやっぱり求人数が多いので登録だけはしておいたほうが良いと思います。
最後に
今回は外資系で働くデメリットを忖度なしでご紹介しました。
当然、私の実体験がすべての外資系企業に当てはまるわけではありません。
でも実例の一つを見ることで「外資系で働くこと」ってこういうことなんだなと実感してもらえると嬉しいです。
私個人としては、外資系企業に転職して大変な時期もありましたが、総じてやりがいがあり、楽しかったです。
給料も成果に応じてどんどん上げることも可能ですし、さらに転職でも有利になると思います。
今は終身雇用や年功序列が保証されない時代です。
日本企業であっても、大企業であっても一生安泰ということはないと思います。
特に20代、30代の方はそういった時代を泳ぎ抜かないといけません。
「外資系企業で働くこと」も選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!