こんにちは、はるパパです。
周りの人がどれくらい貯蓄しているか気になることありますよね。
本記事では収入・支出・貯蓄率・資産について都道府県別のランキングをまとめています。
これらのデータや計算からどのエリアに住むと貯蓄率が上げられるのか?どういうライフスタイルが貯蓄するのに適しているか?を考察しました。
あなたがFIRE(経済的自立・早期退職)を目指して貯蓄率を上げたい、老後にお金の心配をしたくないなら、本記事の内容はきっと参考になります。
ライフプランやライフスタイルについて考えるきっかけになればうれしいです。
本記事を書いた筆者は
・22年の貯蓄率63.7%の変態家計(子ども3人)
・あと6年でFIRE予定(22年1月時点)
・26歳で信用取引で失敗。ほぼ資産を失うも準富裕層到達
都道府県別の貯蓄率ランキングを公開【意外なあの県が上位にランク】
私も都道府県別の貯蓄率が気になり調べてみましたが、都道府県別の貯蓄率をまとめたデータは残念ながら見つかりませんでした。
本記事では国(総務省統計局)がまとめた「2019年全国家計構造調査所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果」と政府統計「家計調査 家計収支編」のデータをもとにランキング作成、都道府県別の貯蓄率を計算しました。
それぞれランキングでは意外な都道府県が上位にあるので興味深いですよ。
自分が住んでいるエリアにいる人がどれくらい稼いで、どれくらい使い、どれくらい貯めているのかをまとめて知ることができます。
特に貯蓄率上位は東京でも大阪でもなかったのは意外でした。
では順番にランキングを見ていきましょう。
都道府県別の世帯収入ランキング
まずは都道府県別の世帯収入ランキングです。
順位 | 都道府県 | 年間収入(万円) | 年間手取り収入(万円) |
1 | 東京 | 630 | 478 |
2 | 神奈川 | 615 | 470 |
3 | 愛知 | 613 | 468 |
4 | 富山 | 612 | 468 |
5 | 福井 | 609 | 465 |
6 | 滋賀 | 604 | 461 |
7 | 岐阜 | 603 | 460 |
8 | 茨城 | 595 | 450 |
9 | 千葉 | 595 | 453 |
10 | 三重 | 591 | 453 |
11 | 静岡 | 588 | 447 |
12 | 埼玉 | 587 | 446 |
13 | 山形 | 582 | 442 |
14 | 栃木 | 580 | 445 |
15 | 岡山 | 570 | 434 |
16 | 石川 | 567 | 434 |
17 | 宮城 | 566 | 433 |
18 | 島根 | 563 | 430 |
19 | 長野 | 560 | 428 |
20 | 兵庫 | 558 | 426 |
21 | 群馬 | 558 | 426 |
22 | 新潟 | 552 | 421 |
23 | 佐賀 | 549 | 419 |
24 | 鳥取 | 542 | 418 |
25 | 奈良 | 540 | 415 |
26 | 山梨 | 539 | 415 |
27 | 香川 | 539 | 414 |
28 | 福島 | 538 | 414 |
29 | 京都 | 533 | 410 |
30 | 岩手 | 530 | 407 |
31 | 広島 | 529 | 407 |
32 | 秋田 | 527 | 405 |
33 | 熊本 | 504 | 390 |
34 | 大阪 | 503 | 389 |
35 | 徳島 | 502 | 388 |
36 | 山口 | 501 | 388 |
37 | 青森 | 493 | 381 |
38 | 福岡 | 486 | 375 |
39 | 愛媛 | 486 | 375 |
40 | 和歌山 | 481 | 371 |
41 | 長崎 | 479 | 369 |
42 | 大分 | 473 | 368 |
43 | 宮崎 | 463 | 360 |
44 | 北海道 | 455 | 354 |
45 | 高知 | 449 | 348 |
46 | 鹿児島 | 432 | 337 |
47 | 沖縄 | 423 | 328 |
収入のランキングでは1位東京、2位神奈川、3位愛知と都市圏が順当に上位に入りました。沖縄が最下位という結果でした。
着目したいところは4位の富山と5位の福井です。いずれも都市圏ではありませんが、堂々の世帯収入を誇っています。富山は昔から「富山の薬売り」で有名です。「置き薬」の文化を生み出したと言われています。
福井県も34年連続で社長輩出ランキングでトップを獲得しています。メガネフレームに代表されるように独立資本の企業が多いことが特長と言われています。
富山・福井に共通して言えるのは商才に長けた、まじめで、前向きな県民性であることです。
後ほど貯蓄率を計算するために各都道府県の世帯年収を手取り年収に計算しなおしています。
以下のサイトで年収と年齢を入力することで簡単に手取り年収を概算できます。
自分の手取り年収計算にもぜひご活用ください。
数字の注意点として年齢は世帯主を45歳として計算しています。また世帯年収は複数人の収入の合算です。一人の年収として手取り年収計算しているので累進課税により実際より少ない数値になっています。分けて計算できないのでご容赦ください。
参考サイト:年収手取り額計算ツール
都道府県別の支出ランキング
次に都道府県別の支出ランキングです。
順位 | 都道府県 | 年間支出(万円) |
1 | 東京(都区部) | 387 |
2 | 山形(山形市) | 386 |
3 | 富山(富山市) | 381 |
4 | 埼玉(さいたま市) | 378 |
5 | 新潟(新潟市) | 376 |
6 | 千葉(千葉市) | 374 |
7 | 石川(金沢市) | 368 |
8 | 岐阜(岐阜市) | 367 |
9 | 神奈川(横浜市) | 360 |
10 | 鹿児島(鹿児島市) | 359 |
11 | 徳島(徳島市) | 358 |
12 | 滋賀(大津市) | 356 |
13 | 三重(津市) | 355 |
14 | 福島(福島市) | 351 |
15 | 静岡(静岡市) | 350 |
16 | 熊本(熊本市) | 350 |
17 | 奈良(奈良市) | 349 |
18 | 兵庫(神戸市) | 344 |
19 | 群馬(前橋市) | 344 |
20 | 長野(長野市) | 343 |
21 | 福岡(福岡市) | 343 |
22 | 広島(広島市) | 341 |
23 | 宮城(仙台市) | 341 |
24 | 山口(山口市) | 340 |
25 | 京都(京都市) | 340 |
26 | 栃木(宇都宮市) | 337 |
27 | 高知(高知市) | 337 |
28 | 岡山(岡山市) | 332 |
29 | 茨城(水戸市) | 331 |
30 | 佐賀(佐賀市) | 330 |
31 | 香川(高松市) | 329 |
32 | 鳥取(鳥取市) | 329 |
33 | 島根(松江市) | 329 |
34 | 岩手(盛岡市) | 327 |
35 | 大分(大分市) | 325 |
36 | 山梨(甲府市) | 325 |
37 | 北海道(札幌市) | 322 |
38 | 愛知(名古屋市) | 317 |
39 | 宮崎(宮崎市) | 304 |
40 | 福井(福井市) | 303 |
41 | 長崎(長崎市) | 300 |
42 | 大阪(大阪市) | 300 |
43 | 秋田(秋田市) | 297 |
44 | 青森(青森市) | 294 |
45 | 愛媛(松山市) | 292 |
46 | 沖縄(那覇市) | 274 |
47 | 和歌山(和歌山市) | 271 |
情報ソース:政府統計家計調査 家計収支編
予想通り東京が1位でした。
でもよく見ると地方都市である山形、富山、新潟も上位にランキングされています。
元データを見れば分かりますが、これらの県は光熱費と自動車関係費が突出して多いのです。これらのエリアでは自動車が生活の一部、冬場は暖房費もかさむためでしょう。
この統計データで注意すべき点は支出の中に住宅ローンが含まれていない点です。都市部は親元を離れてローンを組んで家を購入している世帯も多くあります。そのため都市部の月々の支出はこのデータよりも多くなるはずです。
都道府県別の貯蓄率ランキング
さて、いよいよ都道府県別の貯蓄率ランキングです。
順位 | 都道府県 | 貯蓄額 | 貯蓄率 |
1 | 福井 | 162 | 35% |
2 | 愛知 | 151 | 32% |
3 | 和歌山 | 100 | 27% |
4 | 秋田 | 108 | 27% |
5 | 茨城 | 119 | 26% |
6 | 栃木 | 108 | 24% |
7 | 岡山 | 102 | 24% |
8 | 島根 | 101 | 23% |
9 | 神奈川 | 110 | 23% |
10 | 大阪 | 89 | 23% |
11 | 青森 | 87 | 23% |
12 | 滋賀 | 105 | 23% |
13 | 愛媛 | 83 | 22% |
14 | 静岡 | 97 | 22% |
15 | 山梨 | 90 | 22% |
16 | 三重 | 98 | 22% |
17 | 鳥取 | 89 | 21% |
18 | 宮城 | 92 | 21% |
19 | 佐賀 | 89 | 21% |
20 | 香川 | 85 | 21% |
21 | 岐阜 | 93 | 20% |
22 | 長野 | 85 | 20% |
23 | 岩手 | 80 | 20% |
24 | 兵庫 | 82 | 19% |
25 | 群馬 | 82 | 19% |
26 | 東京 | 91 | 19% |
27 | 長崎 | 69 | 19% |
28 | 富山 | 87 | 19% |
29 | 千葉 | 79 | 17% |
30 | 京都 | 70 | 17% |
31 | 沖縄 | 54 | 16% |
32 | 広島 | 66 | 16% |
33 | 奈良 | 66 | 16% |
34 | 宮崎 | 56 | 16% |
35 | 埼玉 | 68 | 15% |
36 | 福島 | 63 | 15% |
37 | 石川 | 66 | 15% |
38 | 山形 | 56 | 13% |
39 | 山口 | 48 | 12% |
40 | 大分 | 43 | 12% |
41 | 新潟 | 45 | 11% |
42 | 熊本 | 40 | 10% |
43 | 北海道 | 32 | 9% |
44 | 福岡 | 32 | 9% |
45 | 徳島 | 30 | 8% |
46 | 高知 | 11 | 3% |
47 | 鹿児島 | -22 | -7% |
貯蓄率の計算方法
貯蓄率は以下の計算式で計算できます。
貯蓄率=貯蓄額 ÷ 手取り収入
少し乱暴な計算になることは承知しておりますが、すでにご紹介した手取り年収データから支出データから貯蓄額を都道府県別に算出しました。
その貯蓄額を手取り年収で割ることで貯蓄率を計算しています。
都道府県別の貯蓄率についての考察
貯蓄率も東京が1位と考えていましたが、なんと47都道府県中26位の19%でした。
福井県は収入も高く、生活費も安いため堂々の1位でした。同じく収入が高い愛知県も2位にランクイン。
その後に3位和歌山、4位秋田と続きます。結構意外な結果ですよね。
この2つの県の世帯年収は32位秋田、40位和歌山と決して多くありません。でも支出が極めて低いのです(秋田43位、和歌山47位:低いほど少ない)。
収入が低くても支出を抑えることで貯蓄率を上げられる好例です。データからも住居費が低くこれらの県では親と同居する県民性があるものと考えられます。
注意点としては支出には住宅ローンが含まれていません。地方都市は親と同居したり、家を購入したとしても都市部より月々のローンの負担は少ないはず。
ローンを加味した場合は、この順位が大きく変わってしまう可能性があることはご容赦ください。
都道府県別家計総資産ランキング
「結局どの県に行ったら貯蓄増やせるの?」という疑問に答えるため、もう一つデータを紹介します。
都道府県別の家計総資産総額ランキングです。
順位 | 都道府県 | 家計資産総額(万円) |
1 | 東京 | 4,701 |
2 | 神奈川 | 3,788 |
3 | 愛知 | 3,490 |
4 | 埼玉 | 3,220 |
5 | 奈良 | 3,204 |
6 | 京都 | 3,014 |
7 | 千葉 | 2,990 |
8 | 兵庫 | 2,976 |
9 | 静岡 | 2,933 |
10 | 大阪 | 2,688 |
11 | 滋賀 | 2,676 |
12 | 福井 | 2,644 |
13 | 富山 | 2,638 |
14 | 岐阜 | 2,607 |
15 | 広島 | 2,588 |
16 | 香川 | 2,345 |
17 | 徳島 | 2,340 |
18 | 群馬 | 2,329 |
19 | 三重 | 2,325 |
20 | 宮城 | 2,311 |
21 | 茨城 | 2,294 |
22 | 長野 | 2,272 |
23 | 愛媛 | 2,262 |
24 | 和歌山 | 2,203 |
25 | 栃木 | 2,190 |
26 | 沖縄 | 2,188 |
27 | 石川 | 2,186 |
28 | 山梨 | 2,170 |
29 | 福島 | 2,136 |
30 | 島根 | 2,088 |
31 | 福岡 | 2,021 |
32 | 岡山 | 2,021 |
33 | 新潟 | 2,000 |
34 | 岩手 | 1,975 |
35 | 鳥取 | 1,965 |
36 | 熊本 | 1,889 |
37 | 山口 | 1,873 |
38 | 山形 | 1,869 |
39 | 高知 | 1,841 |
40 | 大分 | 1,692 |
41 | 佐賀 | 1,642 |
42 | 長崎 | 1,615 |
43 | 宮崎 | 1,505 |
44 | 秋田 | 1,503 |
45 | 鹿児島 | 1,475 |
46 | 青森 | 1,454 |
47 | 北海道 | 1,432 |
これまで支出データには住宅ローンが加味されていませんでした。
つまり純粋な金融資産のみでランキングを作ってきました。
このデータ「家計資産総額」は,「純金融資産(貯蓄-負債)」と「住宅・宅地資産」の合計です。つまり現金以外の株式・債権のような金融資産や不動産も加味しています。
このデータから各都道府県に住む人が資産としてどれくらい持っているかを比較できます。おそらくこのランキングのほうが一般的なイメージに近いのではないでしょうか?
とはいえ、東京の4,700万円というのは突出しています。あくまで平均なので一部の富裕層の数値で引っ張られている点は注意です。
それを差し引いても都市部の都道府県が資産を築きやすいと言えるでしょう。
どこに住んだら貯蓄率を上げられるのか?
これまでみたデータから貯蓄率を上げるための示唆につながる発見もいくつかありました。
- 地方都市でも県によっては都市部並みに稼ぐことが可能(福井、富山等)
- 地方都市でも車の保有や光熱費が高く都市部並みに支出がかさむ(山形、富山、新潟)
- 収入が少なくても支出を抑えれば貯蓄率は上げられる(和歌山、秋田)
- 家計総資産からやはり都市部はお金を稼ぐチャンスが多い
以上から「都市部で夫婦共働き、マイカーがなくても大丈夫なエリアに住む」ことが最適解なのかなというのが私の考えでです。
親が都市部にいればいいですが、地方から都市部に引っ越している人も多いでしょう。その場合は、奥さんやパートナーと同居することで住居費を大幅にカットできます。
マイカーは本当にお金がかかります。マイカーが必要なエリアで働くのであれば公共交通機関が発達した都市部の方が収入を上げられるチャンスも多く、支出も抑えられます。
地元を離れたくない場合はしかたないですが、特にこだわりがなければ都市部に引っ越したほうが貯蓄を貯めることができるはずです。
最後に
我ながら最後は当たり前の結論になってしまったなと思います。笑
都市部でなくても支出を抑えることで貯蓄率を高められることが改めて明確になりました。
私自身、マイカーを手放して12年以上になります。都市部であればカーシェアやレンタカーもたくさんあるので全く困りません。
マンションであれば気密性が高く、冬場で大量の灯油を買う必要もありません。
確かに都市部は家が高く、家賃も高いです。でもそれ以上に平均的な所得は高いので十分取り返せるはずです。
これを機に自分がどこに住むべきか、考えてみてはいかがでしょうか?意外とお隣の県のほうが貯蓄率を高めやすいなんてことがあるかもしれませんよ。
本記事が参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
他にも貯蓄率に関する記事をまとめています。
読み物としてぜひご覧ください!