燃えよ!えいごりまん
外資系への道

3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます

3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます
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お悩みまん
お悩みまん
外資系企業は本当にクビになりやすいの?クビになる理由は何だろう?自分も入社したらクビにならないかな?

こんにちは、はるパパです。

本記事はあなたのこんな疑問や悩みにお答えします。

結論、確かに外資系企業はクビ(退職勧奨)を宣告されるリスクはあります

それでも私は外資系企業への転職をオススメします。

仕事観・人生観も良い意味で変わり、年収も大幅にアップしました。

私は世間のことも分からず、(年収の高さに目がくらみ)外資系企業に飛び込んだわけですが、結果的には良い判断でした。

一方で厳しい現実があるのも事実。

この事実から目を背けると必ず痛い目を見るので、すべてを包み隠さずお伝えします。

しっかり対策しておくほうが良いです。

対策さえすれば年収アップ・キャリアアップのチャンスは広がります。

本記事の内容
  • 3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます
  • 外資系企業でクビ(退職勧奨)が多い理由
  • 外資系企業でクビの対象にならない方法
  • 外資系企業はクビになる前の準備が大切

おそらく私がいた外資系企業は人の入れ替わりという点では業界トップクラスだったと思います。(不名誉でしかありません)

100人程度の規模の日本法人。いわゆる中小企業。

私が転職して3年の間に45人も入れ替わりました。

定年退職やキャリアアップのために自主的に転職した人ももちろん含みます。

それ以外はいわゆるクビ(退職勧奨)です。

なぜそんなことが起こってしまったのか、なぜ辞める必要があったのか…

そのあたりについて本記事では赤裸々に語りたいと思います。

私はそんな外資系企業の中でも特に入れ替わりが激しい企業で6年半働き続けました。

クビの対象にならない方法についても解説します!

本記事の筆者は

  • 外資系食品メーカーに6年半働いていた経験
  • 100人規模の会社で3年のうちに45人が退職
  • そんな外資系企業で惜しまれて退職(転職)

3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます

3年で45%の人が辞めた。外資系企業のクビ事情を赤裸々に伝えます

冷静に考えて45%の人が辞めるってすごい話。

1000人以上の大企業だったら450人以上辞めるわけですからね。

日系企業ではなかなか起こらないことが外資系企業ではしばしば起こります。

なぜそうなっちゃったのか、辞めていった人はどうなったのかを赤裸々に報告します。

3年で45人が退職

私は結局6年半、この外資系企業に勤めました。

6年半でいうともっと退職した人は多いのですが、転職して最初の3年間のペースは異常でした。

何度もいいますが100人規模の会社で45人が退職するわけです。

毎月誰かが辞めていく状態。

辞めた人の部署は営業、工場が多く、マネージャークラスの人がメイン。

全員が会社都合のいわゆる「クビ」ではなく、自己都合での退社です。

自己都合の退社は「退職勧奨」によるものがほとんど。

これは「あなたは明日からもう来なくていいです」ではなく、「あなたの能力では雇えません。今辞めるなら退職金に特別積み増し金を乗せますよ」というものです。

この提案に応じることが外資系企業における「クビ」の実態です。

「今すぐ荷物をまとめて帰ってください」という、いわゆる「本当の」クビも実行可能ですが、そんなに簡単にはクビにできません。

なぜなら外資系企業とはいえ、日本の労働基準法に従う必要があるからです。

会社都合で辞めさせるには辞めさせるに足る理由や根拠を示さないと裁判で負けます。

よって外資系企業は「退職勧奨」という方法で人を解雇します。

きっかけは社長交代

私が入社する前からリストラは始まっていました。

きっかけは日本法人の社長交代です。

突然ですがライオンの話をします。

ライオンは群れで行動しますが、もし外部から雄ライオンがやってきてその群れのリーダーとなるライオンと戦い勝利した場合、その群れは外部からきた雄ライオンのものになります。

元々群れにいた雄ライオンは追い払われ、子供たちはすべて殺されます。

それと同じように新しい社長が来ると、多かれ少なかれ「粛清」が始まります。

新しく来た社長は「自分が会社を変える」という気概でやってくるわけで、自分とベクトルが違う社員はどんどん整理していくわけです。

社長が変わった最初のうちは様子見で何も起こらないですが、1年ほど経つとマネージャークラスの人間を対象にリストラが始まります。

これは外資系企業あるあるです。

あっ、でもここまでドラスティックなケースは稀なので、あまり心配しすぎないでください。笑

こういう状況になると会社が嫌になって自分から辞めていく人もでてきます。

結果、3年の間にハイスピードのリストラが起こりました。

実際私が入社したのも、前任となる人が辞めて補充要員が必要になったことが背景です。

辞めた人たちの末路

 「あー、やっぱ外資系企業こわいわー」となったあなたに、辞めた人がその後どうなったか伝えておきます。

案外、路頭に迷って生活困窮なんて人は一人もいません。

何かしら次の仕事を見つけて、ひょうひょうと生きている人が大半です。

外資系企業にいる人は転職して当たり前な人ばかりです。

日系企業で働いていると実感がわかないですが、それほど悲壮感は漂っていません。

むしろ「退職時の積み増し金がもらえてありがたい」という人も多いです。

ちなみにこの積み増し金は「パッケージ」と呼ばれ月給の6か月分~18か月分くらい支払われます。

私がいた会社は12か月分くらい支払われました。

よって1年くらい仕事がなくてもやっていけるわけです。

すぐに転職できたらボーナス12か月分もらえるのと同じ。

喜ぶ人がいるのもうなづけます。

具体的に外資系企業を辞めていった人がどうなったか、いくつかの事例を紹介した記事も参考になります。

>>>外資系企業に就職した人の「末路」や「その後」をまとめてみる。【実録】

外資系企業でクビ(退職勧奨)が多い理由

外資系企業でクビ(退職勧奨)が多い理由

外資系企業においてクビがここまで多いのは、海外と日本の文化の違いが主な理由です。

外資系企業はリストラが当たり前

 海外は業績が悪くなったら問答無用でリストラします。

上場企業であれば株主にマイナスになるような状況は何が何でも回避しなければ、会社として存続できません。

日本のように終身雇用制度もないので、会社の状況に合わせて柔軟にリストラを行います。

海外は人材の流動性も高く、かつ年齢や性別ではなく能力や実績で人を採用します。

よって仮にクビになったとしてもすぐに次の仕事が見つかるので、日本人が思い描く風景とはずいぶん異なります。

欧州も労働者はかなり法律に守らているので、会社は簡単にクビにはできません。

実感としては日本よりも厳しいのではないかと思うくらいです。

「外資系企業のクビが不安」という人はアメリカ系ではなくヨーロッパ系(フランスやドイツ)の企業がオススメです。

外資系企業は極めて合理的

 外資系企業は極めて合理的です。

先ほどお伝えしたように株主に利益を還元するためには、あらゆる手段を講じます。

成果を出せない人を抱える余裕なんかありません。

「売り上げ・利益が大幅に減少した」「市場が今後縮小する」「合併して不採算部門を整理する」

こんなことが起きたら即座にリストラを実施します。

これは日本法人とはいえ、少なからず影響を受けます。

本社から「いついつまでに○%の人を辞めさせてください」という指示がでたら、日本法人の社長は忠実に実行するでしょう。

なぜなら本社の意向に従わなければ、自分がリストラの対象になるからです。

外資系企業でクビの対象にならない方法

クビの対象にならない方法

私はリストラの嵐が吹き荒れる外資系企業で6年半働きました。

むしろ最後は惜しまれて円満退職しています。

以下のことを意識すれば、安易にクビの対象にはなりません。

上司と日頃から密にコミュニケーション

 あなたの生殺与奪の権利を握っているのは、直属の部長と社長です。

これらの上司と日頃から仲良くしておくことをオススメします。

よく勘違いされますが、海外の企業は上下関係がとてもはっきりしています。

ファーストネームで呼び合うことはありますが、上司部下が友達関係なんてことはありません。

日本的に言えばホウレンソウ(報告・連絡・相談)はやはり大事です。

上司に可愛がられて損はありません。

外資系企業の人間関係については以下の記事も参考になります。

>>>外資系企業の雰囲気になじめるか心配なあなたに実際のところをご紹介します。

成果を上げる

 結論、成果さえ上げれば他は全部いりません。

成果主義の外資系企業の良いところでもあります。

上司との関係が悪かろうが、勤務態度が多少悪かろうが、勤務中にこっそりパチンコに行こうが成果さえ上げていれば辞めさせられることはありません。

「成果を出し続けること。それが一番不安なんだよ」というあなた。

成果を上げるコツをお伝えします。

「余裕で達成できる目標を設定する」

簡単ですよね。笑

年度末に成果評価を交渉するのではありません。

目標を設定する段階でいかに交渉するかが大事です。

>>>外資系企業と日系企業と評価制度の違いと評価されるコツ3選を解説。

つまらないミスを減らす

 ピカピカの成果を出せていないなら、つまらないミスは減らしましょう。

クビの対象になる人ほど、日頃の勤務態度や仕事の内容をチェックされます。

デキるマネージャーは「閻魔帳(えんまちょう)」をつけています。

リストラが必要になった時に、辞めさせる理由を準備している可能性が高いので変なところで減点されないように注意しましょう。

クビに限らず年度末の年収交渉でも、給料を上げ過ぎないように色々と理由をつけられるようにチェックされていることもあります。

外資系企業はクビになる前の準備が大切

クビになる前に準備をしよう

「やっぱり、全然不安だ」というあなた。

その気持ちよーくわかります。

他にもクビに対する恐怖心を消す方法をお伝えします。

それは「事前準備」です。

具体的にはいつでも転職できる準備を整えておくことです。

同業他社との繋がりを作る

同業他社に情報をリークせよということではありません(つかまります)。

競合企業であっても仲良くしておいたほうがよいということです。

何かあったときの転職先候補になるからです。

私は営業だったのでお客様のロビーで会う人たちはだいたい競合他社。

ロビーはいわば戦場。最初は「お前になんか負けるか」的な姿勢で来られピリピリするかもしれません。

でも日々気さくに話し続ければ、いつのまにか仲良しになれます。

最後はお客様のロビーで競合他社全部と仲良くなって、飲み会の幹事をさせていただくことになりました。笑

結局、競合他社に転職することはなかったです。

でももしクビになっても就職の口をきいてくれる人は何人かいました。

ありがたいことに「うちの会社に来ませんか」と言ってくれる方もいらっしゃいました。

ヘッドハンターと繋がる

外資系企業にいると必ずと言ってよいほど、ヘッドハンターからお声がかかります。

なぜならヘッドハンターをはじめとする転職あっせん企業にとって、外資系企業で働く人はお得意様だからです。

彼らは転職したときの年俸の何割(30%程度)かを手数料として、募集企業からもらいます(転職応募者は無料)。

高年収の外資系企業は手数料が高くてオイシイわけです。

かつ外資系企業で働く人たちは転職のハードルが極めて低いので、一度掴んでしまえば何度も転職してくれる太客になってくれる可能性が高い。

よってどこからともなく名刺を入手して、声をかけてきます。

こちらもこういう人たちとうまく付き合うことで、クビになるリスクを低減することができます。

でも怪しいヘッドハンターも多いので、きちんと身元を確認した上で会いましょう。

ヘッドハンターに実際に会ったときの体験談をまとめた記事も参考になります。

>>>【体験談】外資系企業時代にヘッドハンティングを受けて転職してみました。

転職エージェントに登録

同業他社と繋がる機会がない、ヘッドハンターからも声がかからなくても大丈夫。

転職エージェントに登録しましょう。

転職エージェントはあなたのキャリアを踏まえて同業他社だけでなく幅広い業種・職種の求人を案内してくれます。

ミドル・ハイクラスの未公開求人案件を抱えているエージェントもたくさんあるので、登録しておいて損はありません。

無料ですし。

「そもそも転職エージェントって何?」というあなたには以下の記事も参考になります。

>>>転職エージェントのことを簡単に解説【外資系企業への転職には必須】

外資系企業や海外展開する優良日系企業に転職するなら、JACリクルートメントがオススメです。

なぜなら、私も実際にこのエージェントを通じて転職したからです。笑

JACリクルートメントは企業と密にやり取りしている点が特徴の転職エージェントです。

転職エージェントに相談していれば、こんなに人が辞める会社に転職することはなかったと思います。

もちろん転職自体は特に後悔はしていませんよ。笑

JACリクルートメントを利用した時の体験談もまとめているので、ぜひ読んでみてください。

>>>JACリクルートメントはこんな転職エージェント【登録方法も簡単】

最後に

本記事を読んで「やっぱり外資系企業ってコワいな、やめとこ」って思ったあなた。

そんな判断も全然ありです。

私だって実情を知ってたら転職する勇気はなかったかもしれません。

それでも実際に転職してみて、こんな光景を目の当たりにしても外資系企業の転職はオススメです。

高収入であることが一番の理由ですが、外資系企業は日系企業では経験できないような自由な働き方があります。

仕事がいやになって辞めたいと思ったときも、退職勧奨されたとしても必ず次がある。

安心感とまでは言いませんが「クビにするならいつでもどうぞ」という気持ちで働いていました。

よって不安な気持ちは全くありませんでした(むしろ積み増し退職金をもらいたかった)。

こればかりは経験してみないと分からないと思います。

もちろん、人とのコミュニケーションを大事にしていつでも転職できる体制を整えておくことが大切です。

それにもう一度お伝えしておきたいこと。

退職勧奨を受けて辞めた人も会社が嫌になって辞めた人も露頭に迷っている例は一つも聞いたことがありません。

より条件のいい会社に移った人のほうが多いくらいです。

 

私は31歳のときに外資系企業に転職しました。

この決断は人生最高の決断のうちの一つだったと今でも思います。

無理してチャレンジせずに今の会社に居続けることも一つの判断です。

でも一度くらいはチャレンジしてみてもらいたいです。

エキサイティングな人生もよいものですよ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!