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外資系への道

外資系企業への転職に学歴は影響する?実際に入社してわかったことを解説。

Academic background
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外資系企業の年収は同じ業界であれば日系企業より高い傾向にあります。

でもその分、入社したい人が多く競争も激しいと言えます。

そうなると東大や京大のような旧帝大レベルや慶応・早稲田のような私立難関大学出身でないと入れないんだろうなって思うかもしれませんね。

結論、半分正解です。

「でも半分不正解ってことは学歴がピカピカじゃなくても入社できるってこと?」

そうなんです。

必ずしも外資系企業だからといって学歴が必要ではないのです。

実際に外資系企業に入社した私の実体験を踏まえて、学歴がどれくらい重視されるか、面接のときに何をポイントに選考されているかを解説します。

学歴のことで外資系企業への転職を諦める前に、本記事を参考にしてみてください。

「あれ、もしかしたらまだチャンスあるかも」って思ってもらえたらうれしいです。

この記事はこんな人にオススメ
  • 外資系企業に転職したいけど学歴に自信がない
  • 外資系企業の採用選考で評価するポイント知りたい
  • 実際、外資系企業で働いている人の学歴を知りたい

新卒採用では学歴は重視される

外資系企業への就職を目指す場合、新卒採用では学歴が重視される傾向にあります。

毎年就活をする学生は40万人以上もいるので、給与水準が高い外資系企業は人気も高く数千人から数万人の応募が集まることは珍しくありません。

人事担当者が応対可能な人数を超えてしまうので、どうしても学歴という水準で一次選考せざるを得ない状況に陥ります。

結果、選考を進められる学生は難関大学出身者となる傾向は否めません。

学歴フィルターは学生からすると賛否両論あるかもしれませんが、採用する側にとっては極めて合理的な考え方なのです。

転職の場合は必ずしも学歴は重要ではない

それでは「難関大学以外の大卒や高卒は外資系企業に就職できないのか…」というとそうではありません。

新卒の学生を選考する際に人事担当者が学歴を重視したのは、応募者がどれくらいのポテンシャルを持っているか他に物差しとなるものがなかったからです。

でも転職市場は違います。

転職市場では前職での実績という新たな指標で企業側は選考できます。

学歴よりもむしろこの指標のほうが信用できると考える人事担当者も少なくありません。

実際、東大や京大のような大学出身者を採用したら全然活躍してくれなかったという話はたくさんあります。

新卒で外資系企業に就職できなくても、転職市場で就職できるチャンスは十分あります。

ただし選ぶ業界によっても状況は変わりますので注意が必要です。

外資系コンサル、金融は転職市場でも学歴重視

Obstacle

残念ながら外資系コンサルや金融は転職市場においても学歴が重視されます。

転職市場においても応募者が多く、ピカピカの実績を持っている(持っているように装う)人も多いため、横並びで比較したときに大学の難易度が高い人が採用される傾向があります。

そもそも東大、京大、慶応、早稲田の出身者が多く在籍しているため、面接などで有利に働く場合もあります。

とはいえ、難関大学出身でなくても同じ業界でずば抜けた実績を持っていたり、他の応募者と差別化できる能力や資格を示すことで入社できるチャンスはあります。

狭き門であることは間違いありませんが、転職活動自体はノーリスクなので諦めずどんどん応募してみることをオススメします。

新卒のときは入社が難しいと思っていた企業も、中途であれば比較的簡単に入社できる場合があります。

企業が中途採用を求めているのは、特定の能力を持った人を必要としているからです。

その条件に当てはまれば採用のハードルがぐっと下がります。

気になる会社の求人は日頃からチェックして募集がかかった瞬間に応募することが重要です。

転職サイトや転職エージェントに登録しておけば募集がかかった時に、すぐ気づくことができます。

転職は早い者勝ち、できる準備はしておきましょう。

「転職エージェントって何?」という場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

>>>転職エージェントのことを簡単に解説【外資系企業への転職には必須】

外資系「メーカー」であれば学歴は二の次

私のオススメは外資系「メーカー」です。

理由は自分が働いていたのが外資系メーカーだからです。笑

外資系コンサルや金融に比べると待遇面は見劣りするかもしれませんが、業界が同じであれば平均より高い給料を期待できます。

しかも学歴はあまり重視されません(注:全く重視されないわけではありません)。

外資系メーカーで有名なところは応募者がそれなりに多いですが、知る人ぞ知るマイナーな外資系企業が日本には星の数ほどあります。

そのため競争が少なく、あなたの履歴書や職務経歴書もしっかり見て選考してくれます。

私が転職した外資系企業も当時は業界の中では世界トップ3の一つで、ニューヨーク証券取引所にも上場している大手企業でした。

でもその社名を知る人はおそらく日本人の1%もいないでしょう。

私も転職活動するまで知りませんでした。笑

日本法人は100人規模なのにやたら高年収の「怪しげな中小企業」。

給料は業界平均を上回る水準で、31歳のとき面接で提示された金額は680万円で、インセンティブという成果に紐づいた追加ボーナスを足せば800万円以上です。

待遇は決して悪くないのに、誰も知らないので競争が少ない。

採用条件に「英語ビジネスレベル」としていたら、応募者が全く集まらず、「英語日常会話レベル」に落とし、それでも集まりませんでした。

結局「英語にアレルギーのない方」というレベルまで下がっていました。笑

それくらい知名度の低い外資系メーカーは人集めに苦労しています。

そこにチャンスが存在しているわけです。

ここはとっても重要なポイントです。

外資系企業の給料やボーナスに興味があるなら以下の記事も参考になります。

>>>外資系企業にボーナスはある?いつもらえる?日系企業との違いも解説

>>>外資系企業マネージャーの年収はどう決まる?【実際の明細を大公開】

学歴以外で評価されるポイントとは

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では外資系メーカーを目指せば学歴がなくても簡単に採用されるかというとそうではありません。

実際に外資系企業に転職してみて、入社してくる人の傾向から学歴以外で評価されるポイントが分かったので紹介します。

即戦力となれる能力や経験

中途採用と求められる能力は新卒採用とは異なり、かなり狭い範囲に限定されています。

ある業界に対する知識、実務経験、コネクションがあるだけでもレア人材になれることがあります。

私がいた業界は少し特殊で経験者が少ないため、同業他社から人を採用することが難しく、業界構造が似た業界出身者や関連する企業出身者の採用が大半でした。

私自身、もともと食品企業の商品開発者から営業に転身した、いわば未経験採用です。

営業をかけるお客様が商品開発者だったので、未経験でも相手の立場が分かるだろうという観点で採用してもらえたことを入社してから知りました。

このように就職した企業に関連する知識や経験を持っていれば、またはアピールできれば採用される確率はぐっと上がります。

どんぴしゃで同じ業界、かつ実績も備えた人材であれば、引く手あまたです。

自分がこれまで従事してきた業界や近い業界の外資系企業を探してみましょう。

それだけでも採用される可能性が高まります。

それともう一つ朗報です。

外資系企業に入ってみて感じたのは、1年くらいで結果を出せる人は極めて少ないということです。

仮に結果が出たとしてもそれは前任者の仕事がようやく成果として出たタイミングで、担当が変わったというケースがほとんどです。

即戦力という言葉にあまりプレッシャーを感じなくても大丈夫です。

勇気をもってチャレンジしてみましょう。

語学力(日常会話レベルでもOK)

外資系だからといって全員が日常的に英語を使うわけではなく、ポストによって変わります。

外資系メーカーの場合、部長格以上のポジションやマーケティング担当は海外とのコミュニケーションが仕事の一部ですので必然的に英語力が求められます。

ただしそれ以外のポストは英語ができなくても、仕事は回ります。

そのため案外英語を使える人が少ないので、高い語学力があればアピールに繋がります。

留学経験や海外赴任を経験していれば有利です。

仮に留学経験も海外赴任経験がなくても、英語力を磨くことは誰でもいつでもどこでも始められます。

外資系に入社後、上のポジションを目指すならいずれにしても英語力は必要になるので勉強しておいてムダにはなりません。

英語の勉強方法が分からなければ、以下の記事も参考にしてみてください。

>>忙しい社会人がゼロから独学で英語を効率よく勉強して習得する方法を解説。

ロジカルシンキング

日系、外資系に関わらずロジカルシンキングができる人は重宝されます。

特に外資系企業は様々なバックグラウンドを持った人の集まりですので、日系企業のような阿吽(あうん)の呼吸などありません。

いかに相手の言うことをすばやく理解するか、自分の考えを論理的にまとめて話せるかが大事です。

面接の受け答えでもロジカルか否かはわかるので、日頃から訓練しておくといいですね。

ロジカルシンキング関連の書籍はたくさん出ているので、それらを参考にしてみるといいです。

PREP法という結論を先に話して、根拠を述べていくテクニックなどは誰でも簡単に実践できるのでおススメですよ。

うまく説明するのが苦手なら、以下の記事も参考にしてみてください。

>>上司に承認がもらえない原因はこの3つ。誰でもできる改善方法を解説。

柔軟性・臨機応変な態度

外資系企業は色々なバックグランドを持った人たちの集まりなので柔軟性が極めて大事です。

外国人の同僚と仕事をすることもあるでしょう。

日系企業のような社風と呼ばれる雰囲気や金太郎飴のようなキャラクターの同質性もあまりありません。

自分と異なる考えを持つ人と協力し、巻き込みながら仕事を進めていく上で一旦相手の意見を尊重し受け入れることは大切です。

スピーディに仕事を進める上で、柔軟に臨機応変な対応ができる人は外資系企業に向いています。

面接でも「この人は自分の会社でも協調的に仕事ができるだろうか?」という点はとても見られます。

逆にガツガツした俺俺タイプの人は外資系メーカーでは好まれません。

メーカーは一人でビジネスを獲得することは困難です。

飛び抜けたストライカーではなくチームワークを発揮できるか否かが重視されます。

積極性・自主性

外資系企業では日系企業のように部長や課長が指示を出して、部下たちが従順に従うということはありません。

部長、課長もほぼプレイングマネージャーなので部下のことばかり構っていられません。

自ら積極的に動ける人が求められます。

何もテンション高く、明るく接するリーダーである必要はありません。

自分が求められている役割は何かを理解し、目標達成に向けて自律的に仕事を進められる人が重宝されます。

実際に外資系企業で働いている人の学歴

では気になる実際に外資系企業で働いている人の学歴に少し触れたいと思います。

私が在籍していた企業(外資系メーカー)でいうと100人くらいの規模で東大・京大、慶応・早稲田は数人いましたが、その他はほぼ中堅レベル以下。

大卒が大半ですが、院卒や高卒も存在していました。

法務部、経理、総務などは文系出身者が多く、技術系はほぼ理系と日系企業と変わりません。

営業は技術的な知識を求められるので文系と理系は半々くらいでした。

難関大学だから採用しているという傾向はなく、あくまで人物重視。

話してみると他の人にはない魅力がある人だったり、前職で一人で何でもやらないといけない仕事を経験して自主性や積極性が高かったりする傾向がありました。

「なんか自分でもいけそう」って思いませんか?

「学歴はそこまで大事じゃないってわかった。でも年齢は?」というあなた。

以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

>>>外資系企業に転職する最適な年齢や年齢制限についてズバリ回答します。

最後に

外資系メーカーであれば必ずしも難関大学出身でなくても採用される可能性は十分あります。

本記事で紹介した面接時に評価されるポイントを把握して、会社選びや自己アピールに生かしてください。

語学力やロジカルシンキングは訓練すれば向上させられるので、外資系に興味があるなら今から身につけても遅くありません。

転職はタイミングがとても大事です。

企業が募集をかけたタイミングで、自分が少しでも要件にハマっていれば採用されるチャンスが急激に高まります。

そのタイミングが来てから準備をしていては間に合いません。

今のうちに転職エージェントや転職サイトに登録したり、英語の勉強を始めてチャンスを逃がさないようにしておけば、学歴によるハンデを補うことができますよ。

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